同期実行時のトラブル事例とその対象を説明します。
現象 | 同期実行がエラーとなり、次のメッセージがアプリケーションログに出力されます。 | |
453 | 指定のグループは同期処理が実行中です | |
原因 | 対象グループに対して、または関連相手グループから同期が起動され、同期が実行されている状態です。 | |
対処 | 同期が終了するのを待ってから、再度同期を実行してください。 |
現象 | 同期実行がエラーとなり、次のメッセージがアプリケーションログに出力されます。 | |
481 | グループの同時処理中に自サーバでエラーが発生しました。 | |
原因 | 同期実行中に自サーバでエラーが発生しました。 | |
対処 | このエラーメッセージの前に原因となるエラーメッセージがいくつか通知されている場合があります。これらのエラーメッセージを参照して対処してください。 |
現象 | 同期実行がエラーとなり、次のメッセージがアプリケーションログに出力されます。 | |
482 | グループの同期処理中に相手サーバのグループでエラーが発生しました。 | |
原因 | 同期実行中に相手サーバでエラーが発生しました。 | |
対処 | 相手サーバでエラーメッセージを参照してください。 |
現象 | データ整合時の一括同期に時間がかかります。 |
原因 | 反映元データファイルのデータ量が多いため一括同期に時間がかかります。 |
対処 | CSVデータによる同期を行い、データベース間の整合性を確保してください。 |
現象 | 同期を実行すると、次のメッセージが表示されます。 | |
E00102 | 変換元データ中に不正な文字または不正なコードを検出しました。 | |
条件 | PRIMERGY6000のデータベース(Symfoware6000)から、Windowsのデータベース(Oracle、SQL Server)にデータを反映する同期を実行した場合 | |
原因 | Windowsのデータベースに格納できない不正データが、PRIMERGY 6000 のデータベースに含まれています。 | |
対処 | PRIMERGY 6000のデータベースに含まれている不正データを修正してください。 |
現象 | 同期を実行すると、次のメッセージが表示されます。 | |
E00460 | グループ(・・・)と相手サーバ(・・・)の関連グループ(・・・)間で差分同期が実行不可であり、自動修復を行わないため同期処理を中止しました。 | |
原因 | 以下のいずれかが考えられます。
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対処 |
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備考 | 更新情報取得を停止すると、同期対象のデータファイルに対して更新した内容(更新情報)を記録できなくなります。このため、更新した内容を差分同期で反映できなくなり、連携するデータベース間の不整合が発生します。 |
現象 | 同期を実行すると、次のメッセージが表示されます。 | |
P0458 | グループ(・・・)の同期処理の起動に失敗しました。<処置>レプリケーションの定義およびネットワークの状態を調査してください。 | |
原因 | マスタグループとレプリカグループの両方で更新情報取得が開始されていません。または、WindowsファイアウォールにPowerReplicationが設定されていません。 | |
対処 | 同期方式が差分方式で、更新情報取得が開始されていない場合、初回の同期(一括同期)を実行してください。一括同期を実行すると、自動的にマスタグループとレプリカグループの両方で更新情報取得が開始されます。 Windowsファイアウォールの例外にPowerReplicationの設定を追加してください。 Windowsファイアウォールの設定方法については、以下を参照してください。
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現象 | 全角空白だけの文字列データを入力して同期を実行すると、反映先では全角空白1文字と半角空白になります。 |
条件 | 以下のすべての条件に合致している場合。
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原因 | DBMSによって、文字列データの後ろに詰められた空白(後方空白)の扱いが異なります。レプリケーションサービスは、問題の現象が発生する条件のとき、全角空白だけのデータは1文字の全角空白に置き換えてデータファイルに書き込みます。この結果、データファイルには、1文字の全角空白の後ろに半角空白が詰められて格納されます。 |
対処 | Symfoware6000のデータファイルに全角空白だけの文字列データを入力しないように、運用や利用者プログラムを見直してください。 |
現象 | 同期を実行すると、次のメッセージが表示されます。 | |
E05002 | ODBC関数( SQLExecDirect )で( SQLSTATE=S1000 CODE=12081 )異常が発生しました。 【エラー説明】[Oracle][ODBC][Ora]ORA-12081: 表"xxxxx"."yyyyyy"で更新操作は許可されません。 | |
条件 | 反映先のデータファイルにOracle Database 11gの読取り専用の表を関連づけて、同期を実行した場合。 | |
原因 | 更新操作が許可されていないデータファイルに対して、同期実行で更新データは反映できません。 | |
対処 | 反映先には、更新操作が可能なデータファイルを指定するように、レプリケーションの構成定義を再作成してください。 |
現象 | 同期を実行すると、次のメッセージが表示されます。 | |
E05002 | ODBC関数( SQLExecDirect )で(SQLSTATE=S1000 CODE=55610)異常が発生しました。 【エラー説明】[Oracle][ODBC][Ora]ORA-55610: 履歴追跡表のDDL文が無効です | |
条件 | 同期対象のデータファイルに対し、Oracle Database 11gのフラッシュバック・アーカイブを有効にして以下の操作を行った場合。
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原因 | PowerReplicationは、フラッシュバック・アーカイブに対応していません。 | |
対処 | 同期対象のデータファイルに対して、フラッシュバック・アーカイブを無効にしてください。 |
現象 | 同期を実行すると、次のメッセージが表示されます。 | |
E05002 | ODBC関数( SQLExecDirect )で( SQLSTATE=S1000 CODE=54013 )異常が発生しました。 【エラー説明】[Oracle][ODBC][Ora]ORA-54013: 仮想列ではINSERT操作は許可されていません | |
条件 | 反映先のデータファイルにOracle Database 11gの仮想列を関連づけて、同期を実行した場合。 | |
原因 | 仮想列に対して、同期実行で更新データは反映できません。 | |
対処 | 反映先には、仮想列を関連づけないように、レプリケーションの構成定義を再作成してください。 |
現象 | 同期を実行すると、次のメッセージが表示されます。 | |
E05001 | ODBC関数( SQLExecDriverConnect )で( SQLSTATE=S1000 CODE=28001 )異常が発生しました。 【エラー説明】[Oracle][ODBC][Ora]ORA-28001: パスワードが期限切れです。 | |
原因 | レプリケーション専用ユーザに対してパスワードの有効期限が設定されており、有効期限が超過しています。 | |
対処 | レプリケーション専用ユーザに対して、ユーザ・プロファイルを作成し、パスワードの有効期限に"UNLIMITED"(無期限)を設定してください。 レプリケーション専用ユーザとして扱うOracleのデータベースユーザに対して、ユーザ・プロファイルの作成方法については、Oracleのオンラインマニュアルを参照してください。 | |
備考 | レプリケーション専用ユーザとは、同期実行時にレプリケーションサービスがデータベースへの接続(データベース認証)に使用するデータベースのユーザです。 |
現象 | 同期を実行すると、次のメッセージが表示されます。 | |
E05001 | ODBC関数( SQLExecDriverConnect )で( SQLSTATE=28000 CODE=18487 )異常が発生しました。 【エラー説明】[Microsoft][SQL Server Native Client 10.0][SQL Server]ユーザー’XXXXX’はログインできませんでした。理由: このアカウントのパスワードの有効期限が切れています。 | |
原因 | レプリケーション専用ユーザに対してパスワードの有効期限が設定されており、有効期限が超過しています。 | |
対処 | レプリケーション専用ユーザに対して、パスワードポリシー(パスワードの有効期限)を適用しないように変更してください。 レプリケーション専用ユーザとして扱うSQL Serverのデータベースユーザの設定については、SQL Server Books Onlineを参照してください。 | |
備考 | レプリケーション専用ユーザとは、同期実行時にレプリケーションサービスがデータベースへの接続(データベース認証)に使用するデータベースのユーザです。 |