部門単位にManagerを設置し、センターに設置したEnterprise Managerで、システム全体を一元管理するモデルです。Managerを二階層で構築することにより、大規模なシステムを管理することができます。
通常は、Enterprise Managerに接続した運用管理クライアントからシステム全体を一元管理します。また、上図のように、Enterprise Managerに接続した運用管理クライアントからはシステム全体の管理を、Managerに接続した運用管理クライアントから部門単位の管理を行うこともできます。そのためには、環境構築の際、Managerの二階層運用セットアップコマンドでのパラメーター指定が必要です。
1つのManagerで管理できるAgentおよびProxy Managerの合計は50台程度です。
Managerの物理ディスクを、サマリデータ、リソースデータ、およびアーカイブファイルで3つに分けることによって、1つのManagerで管理できるAgentの数を300台程度まで増やすことができます。
サマリデータ、リソースデータ、およびアーカイブファイルの格納先は、インストール時に指定するか、運用開始後の場合は導入手引書「PDB/アーカイブファイル格納先の変更」を参照して変更してください。
また、通常は、1つのEnterprise Managerで管理できるManagerの数は10台程度(複数のManagerが管理するAgentおよびProxy Managerの合計で500台程度)です。また、性能データの格納方法の設定により、1つのEnterprise Managerで管理できるManagerの数を増やすこともできます。そのためには、環境構築の際、Managerの二階層運用セットアップコマンドでのパラメーター指定が必要です。詳細は、「3.2.5 Enterprise Manager」を参照してください。
本運用モデルの通信方式はPush方式のみです。Push方式の詳細については、「2.10.1 Push方式での通信」を参照してください。
注意
二重化運用を行っている2台のManagerを、1つのEnterprise Managerに接続することはできません。