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PRIMECLUSTER Wizard for NAS 4.3 導入運用手引書
FUJITSU Software

2.5.3 Netapp リソースの設定

  1. NETAPP turnkey wizard に戻りますので、Netapp リソースの設定のため、Netapp を選択します。

  2. Netapp wizard が表示されますので、AdditionalNetAppFiler を選択します。

  3. 以下のように指定メニューが表示されますので、FREECHOICE を選択し、NAS 装置のホスト名を入力します。

  4. NAS 装置毎のメニューが表示されますので、AdditionalExportpoint を選択します。

  5. ExportPoint の指定メニューが表示されますので、FREECHOICE を選択し、export するボリュームを入力します。

  6. NAS 装置毎にメニューが表示されます。export するボリュームが更にある場合は、AdditionalExportpoint を選択し、追加します。また、このメニューから以下の設定を行うことが可能です。

    設定項目

    説明

    UnLockFlag

    常時 NAS 装置の Unlock 処理を実行するか否かを選択します。
    always が指定された場合は、Netapp リソースを持つノードがダウンした時、および、Netapp リソースのオフライン処理時に Unlock 処理を実行します。
    nodedown が指定された場合は、Netapp リソースを持つノードがダウンした際にのみ Unlock 処理を実行します。
    デフォルト always (always, nodedown)

    ExportFlag

    オンライン処理時に Export 処理を実行するか否か選択します。
    yes が指定された場合、オンライン処理時に anon=0を付与してExport 処理を実行します。
    noが指定された場合、Export 処理を実行しません。"2.4 NAS 装置の設定"にて行ったexportfsの設定を使用します。
    デフォルト no (yes, no)

    UnExportFlag

    スタンバイ運用の場合でのオフライン処理時に Unexport 処理を実行するか否か選択します。
    yes が指定された場合、オフライン処理時に Unexport 処理を実行します。
    noが指定された場合、Unexport 処理を実行しません。なお、スケーラブル運用では本オプションの値にかかわらず Unexport 処理を実行しません。
    ExportFlagにyesを設定した場合にのみ本設定項目が有効です。
    デフォルト no (yes, no)

    ScriptTimeout

    オンライン/オフライン処理の開始からのタイムアウト時間(秒)を指定します。
    通常は変更の必要はありません。
    デフォルト 300 (10-31536000)

  7. 設定を完了する時は、SAVE+RETURN を選択します。
    Netapp Wizard に戻りますので、更に NAS 装置を追加する場合は AdditionalNetAppFiler を選択してください。

  8. Netapp リソースの起動・停止に連動して動作させるスクリプトの設定を行います。不要の場合は次の設定に進んでください。

    設定項目

    説明

    PreOnlineScript

    オンライン処理の前に実行されるスクリプトを設定します。

    PostOnlineScript

    オンライン処理の後に実行させるスクリプトを設定します。

    PreOfflineScript

    オフライン処理の前に実行されるスクリプトを設定します。

    PostOfflineScript

    オフライン処理の後に実行されるスクリプトを設定します。

    FaultScript

    Fault 発生時に実行されるスクリプトを設定します。

    参照

    これらのスクリプトについては、「PRIMECLUSTER RMS 導入運用手引書」 を参照してください。

  9. 次に、NAS クラスタの自動 takeover 機能の設定を行います。
    NAS 装置をクラスタ (2台) 構成で使用する場合、NAS 装置との通信異常を検出した場合に、NAS クラスタの takeover (cf takeover) を PRIMECLUSTER から実行することができるようになります。
    NAS クラスタの監視を行うために NetappClusterFlag=no を選択します。

    設定項目

    説明

    NetappClusterFlag

    NASクラスタの自動takeover機能を設定します。
    デフォルト no (yes,no)

    注意

    デフォルトは no です。NAS 装置のクラスタ構成であっても、NAS クラスタの自動 takeover 機能を行わない場合は、no に設定してください。

  10. yes を選択します。

  11. 各設定を行います。

    設定項目

    説明

    NetappClusterDeviceName

    監視を行う NAS 装置名 (ホスト名) を指定します。
    2台の NAS 装置名を ":" で区切り指定してください。
    例) netapp1:netapp2

    NetappClusterPingCount

    ping / ping6 コマンドの実行回数を指定します。
    デフォルト 10 (1-60)

    NetappClusterPingTimeout

    ping / ping6 コマンド実行開始からのタイムアウト時間(秒)を指定します。
    デフォルト 5 (1-300)

    NetappClusterPingInterval

    ping / ping6 コマンドの実行間隔(秒)を指定します。
    デフォルト 5 (1-300)

    NetappClusterPingIPType

    監視を行うNAS装置のIPアドレス形式を指定します。
    デフォルト IPv4 (IPv4, IPv6)


    注意

    • 設定項目は、userApplication単位で設定します。

    • NAS 装置の監視は ping / ping6 コマンドで行います。設定項目NetappClusterPingIPTypeでIPv4を指定した場合は、ping コマンドを使用します。IPv6を指定した場合は、ping6 コマンドを使用します。設定項目NetappClusterPingIPTypeで設定したIPアドレス形式で、事前にNAS装置にアクセスできることを確認してください。詳細は"2.4 NAS 装置の設定"を参照してください。

    • 定周期監視の中で行う ping / ping6 コマンドの実行回数/タイムアウト時間/実行間隔の値はデフォルトのまま使用することを推奨します。

    • 設定項目NetappClusterDeviceNameには、IPv4形式のNAS装置名とIPv6形式のNAS装置名を混在しないでください。

    参照

    ping / ping6 コマンドのパラメーターについては、"付録B NAS クラスタ自動 takeover 機能のチューニング方法" を参照してください。

  12. 設定を完了するときは、SAVE+EXITを選択します。