基幹業務システムと連携する場合、検討が必要な項目は以下の通りです。
- 基幹業務システムからAR実行サーバに反映させるデータ項目
履歴など既に格納されているデータを現場にて参照する場合など、AR重畳表示アプリケーションで使用したいデータについて整理して下さい。
- AR実行サーバから基幹業務システムに反映させるデータ項目
AR重畳表示アプリケーションにてシステム利用者に入力させた値などを基幹業務システムに反映させる場合などに、どのようなデータを渡すのかを検討して下さい。
- AR実行サーバでのデータ管理方法
利用者定義テーブルなどで管理するのか、メディアクラウドを利用するのかといった、業務形態に合わせてデータの管理方法を検討して下さい。
- データ反映のタイミング
基幹業務システムとInterstage AR Processing
Serverのデータをどのタイミングで反映するのかを検討して下さい。
- コンテンツを表示させる認識方法/配置情報の付加方法(基幹業務システムのデータをAR重畳表示コンテンツとして表示する場合)
AR重畳表示定義の作成方法はJavaScriptライブラリを利用して1から作る方法と、AR実行サーバに登録したデータを変換する方法があります。どの方法で認識方法や配置情報を付加するのかを検討して下さい。
ポイント
複数の基幹業務システムと連携する場合、パラメーター名やパラメーター値が重複する可能性があります。重複した場合、基幹業務システムアプリケーションやARの業務アプリケーションが、意図しないデータを取得・更新することで不具合が発生する可能性があります。このような問題が発生することを避けるために、AR実行サーバが管理するデータでは基幹業務システム単位に任意のプレフィックスを付与するなど重複を避けるための対策が必要です。