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Symfoware Server V12.1.x アプリケーション開発ガイド(JDBCドライバ編)
FUJITSU Software

2.1 コネクション

コネクションについて、以下に分類して説明します。

コネクションとは

コネクションとは、JDBCドライバを使用するアプリケーションがSymfoware Serverにアクセスするために結んだ接続関係のことです。アプリケーションがデータベースシステムとコネクションをもつことにより、そのデータベースシステムの資源を操作することができます。

コネクションの接続手段

JDBCドライバを使用するアプリケーションからデータベースに接続するためには、以下の2種類の手段があります。

パッケージ

API

概要

javax.sql

DataSourceインタフェース

アプリケーション内でJDBCデータソースを使用して、データベースに接続する方法

java.sql

DriverManagerクラス

アプリケーション内で、接続先のURLを直接指定する方法

アプリケーションサーバ上で運用する場合、DataSourceインタフェースの利用を推奨します。

本書では、DataSourceインタフェースを利用した場合を主に説明します。

データソースの設定方法については、“5.2 ネーミングサービスとJDBCデータソース登録ツール”を参照してください。

コネクションの接続

JDBCドライバを使用するアプリケーションとデータベースとのコネクションの接続は、DataSourceインタフェースのgetConnectionメソッドで行います。また、コネクションを接続することにより、SQL文を実行することができます。

コネクションの切断

JDBCドライバを使用するアプリケーションとSymfoware Serverとのコネクションの切断は、Connectionインタフェースのcloseメソッドで行います。コネクションの切断は、DataSourceインタフェースのgetConnectionメソッドで接続したコネクションに対して実行できます。また、トランザクションは終了した状態で実行します。トランザクション中にコネクションが切断されると、トランザクションも終了します。

プログラミングの概要

以下に、コネクションのプログラミング概要を示します。

Hashtable env = new Hashtable();                                   (1)
env.put(Context.INITIAL_CONTEXT_FACTORY
       "com.fujitsu.symfoware.jdbc2.jndisp.SYMContextFactory");    (1)
env.put(Context.PROVIDER_URL,"SYM://myhost:26600");                (1)
InitialContext ctx = new InitialContext(env);                      (1)

DataSource ds = (DataSource)ctx.lookup("jdbc/ds1");  (2)

Connection con = ds.getConnection();                               (3)
    :
con.setAutoCommit(false);                                          (4)
    :
con.commit();                                                      (5)
con.close();                                                       (6)

(1) JNDI環境の指定

(2) JDBCデータソースの取得

(3) データベースへの接続

(4) 自動コミットモードの無効化

(5) トランザクションのコミット

(6) データベースへの接続の切断


各項目の詳細な設定方法については、“3.2 データベースへの接続/切断”を参照してください。