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 ApcoordinatorUJIタグリファレンス
FUJITSU Software

2.4 uji:useBean

uji:useBeanについて説明します。uji:useBeanには、以下の機能があります。

基本機能

uji:useBeanタグは、データBeanに名前を付けてJSPから利用可能にします。uji:useBeanタグは以下の動作をします。

  1. idアトリビュートで指定した名前と関連付けてDispatchContextクラスのsetResponseBeanメソッドで設定したデータBeanを、この名前の変数名でJSPから参照可能にします。データBeanが未設定の場合は、clsアトリビュートで指定されたクラスのデータBeanを生成します。

  2. typeアトリビュートが指定されていれば、typeで指定された型がJSP変数の宣言に使われます。データBeanはこのインタフェースの範囲で利用可能になります。

  3. requestアトリビュートがtrueの場合は、データBeanをApcoordinator内で保持します。falseを指定した場合は、HTTPレスポンス返却後データBeanへの参照は失われます。

アトリビュート

uji:useBeanタグのアトリビュートは以下を指定します。

アトリビュート名

省略

意味

省略時の動作

id

不可

データBeanを関連付けている名前を指定します。データBeanと名前の関連付けは、DispatchContextクラスのsetResponseBeanメソッドで行います。

省略できません。

cls

領域名に関連付けられたデータBeanが見つからない場合、clsアトリビュートで指定されたクラスのデータBeanを生成します。

データBeanを生成せず、nullを設定します。

type

JSP変数の宣言に使用するデータBeanのインタフェースクラス名を指定します。

既存のデータBeanのクラスまたは生成時に使用したクラスが使われます。

request

データBeanをApcoordinatorで保持するかどうかを指定します。trueの場合、次回のリクエストまでApcoordinatorの中でデータBeanを保持します。

falseとなります。

scope

データBeanを取得するスコープを、request, session, applicationのいずれかで指定します。
DispatchContextクラスのsetResponseBeanメソッドを使用せず、HttpServletRequest, HttpSession, ServletContextクラスのsetAttributeメソッドでデータBeanを設定する場合に指定します。

setResponseBeanメソッドによって設定されたデータBeanを取得します。

コンテント

uji:useBeanタグのコンテントは記述できません。

使用例

JSP

<uji:useBean id="body" cls="somePackage.someBean" />
<uji:getProperty bean="body" property="someProp" />

この例は、uji:useBeanタグによって、JSP変数"body"でデータBeanを参照可能にします。uji:getPropertyタグやjsp:getPropertyタグ、またはJSP式によってデータを参照することができます。

注意事項

setResponseBeanメソッドで名前でデータBeanを関連付ける場合、名前は画面全体で一意になる必要があります。uji:includeタグで使用する領域名に関連付けられたデータBeanを利用する場合は、領域名をそのまま変数名として使用することを推奨します。