名前
ij6restore - Java EE 6資源のリストア・移入
形式
ij6restore -d directory [-h hostname] [-f filename]
機能説明
Java EE 6の資源をリストア・移入します。
リストア先にJava EE 6の資源が存在する場合は、削除したあとにリストア・移入します。そのため、バックアップ対象外のログファイルなどはリストア・移入を行うと削除されます。
オプション
オプション名 | 説明 |
---|---|
-d | Java EE 6資源をバックアップしたディレクトリ名を絶対パスで指定します。 |
-h | 資源移入時に、移入元と移入先のマシンでホスト名が異なる場合に移入先のマシンのホスト名を指定します。 |
-f | 資源移入時に、移入元と移入先のマシンでホスト名またはIPアドレスが異なる場合にIPアドレス・ホスト名設定ファイルを指定します。 |
# コメント行↑ |
※「#」から始まる行はコメント行として扱われます。
※行頭/行末の空白は無視されます。
※「=」の両側には空白を指定しないでください。
注意
IJServerクラスタ名やサーバーインスタンス名ではなく、設定名(IJServerクラスタ名-config)を指定するようにしてください。IJServerクラスタ名やサーバーインスタンス名を指定した場合、エラーが発生します。
HTTPリスナーのネットワークアドレス
HTTPリスナーのネットワークアドレスに「0.0.0.0」以外の値が設定されており、移入元のマシンと移入先のマシンでIPアドレスが異なる場合は、HTTPリスナーのネットワークアドレスを以下の定義項目で設定します。
server-config.network-config.network-listeners.network-listener.${http-listener-id}.address |
定義項目の詳細については、「7.7.3 ネットワーク設定の定義項目」を参照してください。
IIOPサービスのネットワークアドレス
IIOPサービスのネットワークアドレスに「0.0.0.0」以外の値が設定されており、移入元のマシンと移入先のマシンでIPアドレスが異なる場合は、IIOPサービスのネットワークアドレスを以下の定義項目で設定します。
server-config.iiop-service.iiop-listener.${iiop-listener-id}.address |
定義項目の詳細については、「7.7.4 IIOPサービスの定義項目」を参照してください。
管理サービスのネットワークアドレス
管理サービスのネットワークアドレスに「0.0.0.0」以外の値が設定されており、移入元のマシンと移入先のマシンでIPアドレスが異なる場合は、管理サービスのネットワークアドレスを以下の定義項目で設定します。
server-config.admin-service.jmx-connector.${name}.address |
定義項目の詳細については、「7.7.5 管理サービスの定義項目」を参照してください。
JMSサービスのホスト
システムの形態によってメッセージブローカが存在するホストが変わる場合に、メッセージブローカのホスト名を変更する必要があります。
移入元のマシン内にIJServerクラスタとメッセージブローカが存在する場合
メッセージブローカのホスト名を変更する必要があります。
移入元のマシン内のIJServerクラスタが別のマシンのメッセージブローカを使用する形態で、メッセージブローカのホスト名が変更になる場合
メッセージブローカのホスト名を変更する必要があります。
移入元のマシン内のIJServerクラスタが別のマシンのメッセージブローカを使用する形態で、メッセージブローカのホスト名に変更がない場合
メッセージブローカのホスト名は変更する必要ありません。
メッセージブローカのホスト名は、以下の定義項目で設定します。
server-config.jms-service.jms-host.${jms_host_name}.host |
定義項目の詳細については、「7.7.10 JMSサービスの定義項目」を参照してください。
例
ホスト名「samplehost」、IPアドレスを「192.0.2.1」に設定する場合の記述例
# HTTPリスナーのネットワークアドレス |
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
注意事項
本コマンドは、管理者権限で実行してください。
本コマンドを実行する場合には、「第8章 メンテナンス(資源のバックアップ/他サーバへの資源移行)」に記載されている手順で実行してください。
Java EE 6資源のリストア・移入後には、issetsecuritymodeコマンドを実行してセキュリティ権限設定を行ってください。また、ij6setoperatoridコマンドを実行してサービス運用ユーザーを設定してください。issetsecuritymodeコマンドについては「リファレンスマニュアル(コマンド編)」の「Interstage統合コマンド」-「issetsecuritymode」を、ij6setoperatoridコマンドについては「9.4 ij6setoperatorid」を参照してください。
本コマンドを多重実行した場合、予期しない障害が発生する場合があります。多重実行した場合は、本コマンドを再実行してください。記述のとおり、コマンドを再実行すれば問題ありません。
使用例
Java EE 6資源を「X:\Backup」ディレクトリからリストアします。
C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\ij6restore -d X:\Backup |
Java EE 6資源を「/backup」ディレクトリからリストアします。
/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/ij6restore -d /backup |