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Interstage Application Server/Interstage Web Server Express Java EE運用ガイド(Java EE 6編)
FUJITSU Software

7.7.3 ネットワーク設定の定義項目

定義項目

カテゴリ

プロパティ

プロパティ名

get

set

list

再起動

■ネットワーク設定

×

×

■プロトコル一覧

×

×

■プロトコル

×

×

プロトコル名

name

×

×

HTTPリスナーのセキュリティ

security-enabled

×

×

■HTTP

×

×

接続アップロードタイムアウト

connection-upload-timeout-millis

×

不要

リモートホストにおけるDNS逆引きの有効化

dns-lookup-enabled

×

不要

ローカルホストにおけるDNS逆引きの有効化

dns-lookup-enabled-for-local-name

×

不要

1回のコネクションで処理可能なリクエスト数

max-connections

×

不要

POSTリクエストの最大サイズ

max-post-size-bytes

×

不要

HTTPリクエストパラメータ数の最大値

max-request-parameters

×

不要

Webコンテナへアクセスする運用形態

request-check

×

不要

キープアライブのタイムアウト

timeout-seconds

×

不要

リクエストURIの解析に使用するエンコーディング

uri-encoding

×

不要

X-Powered-By ヘッダーフィールド

xpowered-by

×

不要

■SSL

×

×

証明書のニックネーム

cert-nickname

×

不要

クライアント認証

client-auth

×

不要

SSL3.0有効化

ssl3-enabled

×

不要

TLS1.0有効化

tls-enabled

×

不要

暗号化方式群

ssl3-tls-ciphers

×

不要

■ネットワークリスナー一覧

×

×

■ネットワークリスナー

×

×

ネットワークアドレス

address

×

必要

HTTPリスナーの有効化

enabled

×

不要

HTTPリスナー名

name

×

×

ポート番号

port

×

(注)

リスナーのプロトコル

protocol

×

×

リスナーのスレッドプール

thread-pool

×

×

リスナーのトランスポート

transport

×

×

■トランスポート一覧

×

×

■トランスポート

×

×

アクセプタースレッド数

acceptor-threads

×

不要

受信バッファーサイズ

buffer-size-bytes

×

不要

最大接続数

max-connections-count

×

不要

トランスポート名

name

×

×

注)

HTTP(HTTPS)リスナーの場合:不要、運用管理用HTTPリスナーの場合:必要


ネットワーク設定

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config


プロトコル一覧

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.protocols


プロトコル

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.protocols.protocol.${protocol-name}

ポイント

${protocol-name}には、以下を指定します。

  • HTTPリスナーの場合:http-listener-1

  • HTTPSリスナーの場合:http-listener-2


プロトコル名

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.protocols.protocol.${protocol-name}.name

説明

プロトコルの名前です。

省略値
  • HTTPリスナーの場合:http-listener-1

  • HTTPSリスナーの場合:http-listener-2


HTTPリスナーのセキュリティ

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.protocols.protocol.${protocol-name}.security-enabled

説明

リスナーが、HTTPS用(true)/否か(false)を表します。

省略値
  • HTTPリスナー(http-listener-1)の場合:false

  • HTTPSリスナー(http-listener-2)の場合:true


HTTP

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.protocols.protocol.${protocol-name}.http


接続アップロードタイムアウト

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.protocols.protocol.${protocol-name}.http.connection-upload-timeout-millis

説明

リクエストのヘッダやPOSTリクエストのBODYの受信が、接続アップロードタイムアウトで指定した時間以上途絶えた場合に、データの受信を中止するまでのタイムアウト(単位:ミリ秒)です。

範囲

1~2147483647(ミリ秒)

省略値

60000(ミリ秒)

ただし、asadmin setサブコマンドで値を省略(定義項目名と「=」だけを指定)した場合、300000(ミリ秒)が設定されているものとして動作します。


リモートホストにおけるDNS逆引きの有効化

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.protocols.protocol.${protocol-name}.http.dns-lookup-enabled

説明

DNS逆引きを有効にする(true)/しない(false)を指定します。

  • true
    DNS逆引きを行います。ただし、Webサーバと連携しており、Webサーバが逆引きを行った場合、Webコンテナでは逆引きを行いません。どちらの場合でもServletRequest#getRemoteHost()は逆引き結果を返します。

  • false
    DNS逆引きを行いません。なお、Webサーバと連携しており、Webサーバが逆引きを行った場合、ServletRequest#getRemoteHost()は逆引き結果を返します。

範囲
  • true

  • false

省略値

false


ローカルホストにおけるDNS逆引きの有効化

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.protocols.protocol.${protocol-name}.http.dns-lookup-enabled-for-local-name

説明

この定義項目はWebサーバと連携しない場合のみ有効です。

DNS逆引きを有効にする(true)/しない(false)を指定します。

範囲
  • true

  • false

省略値

true


1回のコネクションで処理可能なリクエスト数

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.protocols.protocol.${protocol-name}.http.max-connections

説明

キープアライブの有効/無効および、1回のコネクションで処理可能なリクエスト数を指定します。

  • 0:キープアライブ無効

  • -1:キープアライブ有効、1回のコネクションで処理可能なリクエスト数は無制限

  • 1以上:キープアライブ有効、1回のコネクションで処理可能なリクエスト数に上限あり(設定値が上限)

範囲

-1~2147483647

省略値

0

ただし、asadmin setサブコマンドで値を省略(定義項目名と「=」だけを指定)した場合、256が設定されているものとして動作します。


POSTリクエストの最大サイズ

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.protocols.protocol.${protocol-name}.http.max-post-size-bytes

説明

POSTで送られたBODYの最大サイズをバイト単位で指定します。

この値が有効なのは、Content-Typeヘッダがapplication/x-www-form-urlencodedである、かつHttpServletRequestの以下のAPIで値を取得した場合です。

  • getParameter

  • getParameterNames

  • getParameterValues

  • getParameterMap

Content-Lengthヘッダーの値が指定された値よりも大きい場合、上記APIを実行した際にIllegalStateExceptionがスローされます。

注意

  • ServletRequestのgetReader/getInputStreamで取得したReader/ServletInputStreamを使用して読み込む場合は、無効です。この場合にサイズ制限を行う必要がある場合は、アプリケーション側でサイズをチェックしてください。

  • Servletのファイルアップロード機能を利用する場合は、この制限値は有効になりません。詳細は「2.6.1.4 ファイルアップロード機能」を参照してください。

範囲

1~2147483647(Byte)

省略値

2097152(Byte)


HTTPリクエストパラメータ数の最大値

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.protocols.protocol.${protocol-name}.http.max-request-parameters

説明

HTTPリクエストパラメータ数の最大値を設定します。Webコンテナは最大値までのパラメータを読み込み、最大値を超えた分のパラメータは無視します。

「-1」を指定した場合、パラメータ数は制限されません。

なお、POSTリクエストの最大サイズ(max-post-size-bytes)も指定している場合、POSTリクエストの最大サイズの制限が先に有効になります。

範囲

-1~2147483647

省略値

10000


Webコンテナへアクセスする運用形態

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.protocols.protocol.${protocol-name}.http.request-check

説明

Webコンテナへアクセスする運用形態を指定します。

  • direct
    Webサーバを経由しない運用の場合に指定します。Webサーバを経由したリクエストを受信した場合、Webコンテナはステータスコード400(Bad Request)を返却し、サーバーログにWEB0791メッセージを出力します。

  • webserver
    Webサーバを経由する運用の場合に指定します。Webサーバを経由していないリクエストを受信した場合、Webコンテナはステータスコード400(Bad Request)を返却し、サーバーログにWEB0791メッセージを出力します。

  • nocheck
    Webサーバを経由するリクエストを送信し、かつ故障監視などでWebコンテナへ直接リクエストを送信する場合に指定します。運用形態のチェックを行いません。この場合、セキュリティ強化のため、定義項目「要求を受け付けるIPアドレス」にWebサーバコネクタおよび負荷分散装置などのIPアドレスを指定してください。

範囲
  • direct

  • webserver

  • nocheck

省略値

direct

ただし、asadmin setサブコマンドで値を省略(定義項目名と「=」だけを指定)した場合、nocheckが設定されているものとして動作します。


キープアライブのタイムアウト

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.protocols.protocol.${protocol-name}.http.timeout-seconds

説明

キープアライブ接続を維持しておく最大秒数です。

範囲

10~2147483647(秒)

省略値

15

ただし、asadmin setサブコマンドで値を省略(定義項目名と「=」だけを指定)した場合、30が設定されているものとして動作します。


リクエストURIの解析に使用するエンコーディング

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.protocols.protocol.${protocol-name}.http.uri-encoding

説明

リクエストのURIの解析に使用するエンコーディングを指定します。

範囲

「SJIS」、「EUC_JP」など、Javaでサポートされているエンコーディング

省略値

UTF-8


X-Powered-By ヘッダーフィールド

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.protocols.protocol.${protocol-name}.http.xpowered-by

説明

Webコンテナが生成するHTTPレスポンスヘッダーに、X-Powered-Byヘッダーフィールドを含める(true)/含めない(false)を指定します。

範囲
  • true

  • false

省略値

false

ただし、asadmin setサブコマンドで値を省略(定義項目名と「=」だけを指定)した場合、trueが設定されているものとして動作します。


■SSL

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.protocols.protocol.${protocol-name}.ssl


証明書のニックネーム

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.protocols.protocol.${protocol-name}.ssl.cert-nickname

説明

キーストアに含まれる証明書の別名を指定します。

範囲

任意の文字列

省略値

s1as

asadmin setサブコマンドで値を省略(定義項目名と「=」だけを指定)した場合、本定義項目は削除されます。
本項目が削除された場合、クライアントからのリクエストをSSLで受け付けできなくなります。


クライアント認証

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.protocols.protocol.${protocol-name}.ssl.client-auth

説明

クライアント認証の動作を指定します。以下のいずれかを指定します。

  • 空文字
    クライアント認証を行いません。

  • want
    クライアント証明書が送信された場合はクライアント認証を行います。
    送信されなかった場合はクライアント認証を行わず、処理を継続します。

  • need
    必ずクライアント認証を行います。
    クライアント証明書が送信されなかった場合は認証エラーになります。

範囲
  • 空文字

  • want

  • need

省略値

空文字


SSL3.0有効化

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.protocols.protocol.${protocol-name}.ssl.ssl3-enabled

説明

SSL3.0の有効(true)/無効(false)を指定します。

範囲
  • true

  • false

省略値

true

注意

  • 本定義項目をfalseに設定するとセキュリティ強度が低下するため、運用環境ではtrueを設定してください。

  • 本定義項目と「TLS1.0有効化」双方ともfalseに設定する運用は未サポートです。


TLS1.0有効化

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.protocols.protocol.${protocol-name}.ssl.tls-enabled

説明

TLS1.0の有効(true)/無効(false)を指定します。

範囲
  • true

  • false

省略値

true

注意

  • 本定義項目をfalseに設定するとセキュリティ強度が低下するため、運用環境ではtrueを設定してください。

  • 本定義項目と「SSL3.0有効化」双方ともfalseに設定する運用は未サポートです。


暗号化方式群

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.protocols.protocol.${protocol-name}.ssl.ssl3-tls-ciphers

説明

SSL3.0/TLS1.0で利用可能な暗号化方式を指定します。指定時は暗号化方式にプレフィックスとしてプラス("+")を付加します。複数指定する場合はカンマ(",")で区切ります。本項目を設定した場合、指定した暗号化方式のみが利用可能になります。

範囲

省略値に記載された暗号化方式、プラス("+")、カンマ(",")

省略値

asadmin setサブコマンドで値を省略して定義項目名と「=」だけを指定した場合、本項目は削除されます。
本項目が削除された場合、以下で使用可能なすべての暗号化方式が有効になります。

暗号化方式

JDK6

JDK7

SSL_DHE_DSS_EXPORT_WITH_DES40_CBC_SHA

×

SSL_DHE_DSS_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA

SSL_DHE_DSS_WITH_DES_CBC_SHA

×

SSL_DHE_RSA_EXPORT_WITH_DES40_CBC_SHA

×

SSL_DHE_RSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA

SSL_DHE_RSA_WITH_DES_CBC_SHA

×

SSL_RSA_EXPORT_WITH_DES40_CBC_SHA

×

SSL_RSA_EXPORT_WITH_RC4_40_MD5

×

SSL_RSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA

SSL_RSA_WITH_DES_CBC_SHA

×

SSL_RSA_WITH_RC4_128_MD5

SSL_RSA_WITH_RC4_128_SHA

TLS_DHE_DSS_WITH_AES_128_CBC_SHA

TLS_DHE_DSS_WITH_AES_128_CBC_SHA256

×

TLS_DHE_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA

TLS_DHE_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA256

×

TLS_ECDH_ECDSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA

×

TLS_ECDH_ECDSA_WITH_AES_128_CBC_SHA

×

TLS_ECDH_ECDSA_WITH_AES_128_CBC_SHA256

×

TLS_ECDH_ECDSA_WITH_RC4_128_SHA

×

TLS_ECDH_RSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA

×

TLS_ECDH_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA

×

TLS_ECDH_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA256

×

TLS_ECDH_RSA_WITH_RC4_128_SHA

×

TLS_ECDHE_ECDSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA

×

TLS_ECDHE_ECDSA_WITH_AES_128_CBC_SHA

×

TLS_ECDHE_ECDSA_WITH_AES_128_CBC_SHA256

×

TLS_ECDHE_ECDSA_WITH_RC4_128_SHA

×

TLS_ECDHE_RSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA

×

TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA

×

TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA256

×

TLS_ECDHE_RSA_WITH_RC4_128_SHA

×

TLS_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA

TLS_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA256

×

TLS_EMPTY_RENEGOTIATION_INFO_SCSV

○:使用可  ×:使用不可

ポイント

  • 暗号化方式は、以下のフォーマットで表されます。
    [SSLまたはTLS]_[鍵共有に使用する方式]_WITH_[メッセージの暗号化に使用する方式]_[ハッシュ関数]

  • 鍵共有に使用する方式に「EXPORT」が含まれる場合は、鍵長が512ビットに制限されています。含まれない場合は鍵長に制限はありません。

  • メッセージの暗号化に使用する方式の鍵長、ブロック長は以下のとおりです。

    メッセージの暗号化に
    使用する方式の表記

    鍵長

    ブロック長

    3DES_EDE_CBC

    168ビット

    64ビット

    AES_128_CBC

    128ビット

    128ビット

    DES_CBC

    56ビット

    64ビット

    DES40_CBC

    40ビット

    64ビット

    RC4_128

    128ビット

    RC4_40

    40ビット

  • ハッシュ関数は以下のいずれかを使用します。

    ハッシュ関数の表記

    ハッシュ関数

    MD5

    MD5

    SHA

    SHA-1

    SHA256

    SHA-256

注意

  • SSL通信で使用する暗号化方式は、Webブラウザ等のクライアントがサポートする暗号化方式や優先順位に依存します。クライアント側の動作についてはクライアントのドキュメントを参照してください。

  • 本定義項目で指定する鍵共有に使用する方式、メッセージの暗号化に使用する方式、ハッシュ関数が、以下のような公的機関で策定された最新の基準やガイドラインで推奨されているか確認してください。

    • NIST(National Institute of Standards and Technology: 米国国立標準技術研究所)
      「SP 800-57: Recommendation for Key Management」
      「SP 800-131A: Transitions: Recommendation for Transitioning the Use of Cryptographic Algorithms and Key Lengths」

    • European Network of Excellence in Cryptology(ECRYPT) II
      「ECRYPT II Yearly Report on Algorithms and Key Lengths」

    • 総務省、経済産業省
      「電子政府における調達のために参照すべき暗号のリスト(CRYPTREC暗号リスト)」


■ネットワークリスナー一覧

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.network-listeners


■ネットワークリスナー

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.network-listeners.network-listener.${network-listener-name}

ポイント

なお、${network-listener-name}には、以下を指定します。

  • HTTPリスナー: http-listener-1

  • HTTPSリスナー: http-listener-2

  • 運用管理用HTTPリスナー: admin-listener


ネットワークアドレス

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.network-listeners.network-listener.${network-listener-name}.address

説明

HTTPリスナーがバインドするIPアドレスを指定します。

サーバにIPアドレスが複数ある場合、HTTPリスナーで使用するIPアドレスを指定してください。

サーバで有効なすべてのIPアドレスを使用する場合は、「0.0.0.0」を指定してください。

範囲

任意の文字列

省略値

0.0.0.0


HTTPリスナーの有効化

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.network-listeners.network-listener.${network-listener-name}.enabled

説明

HTTPリスナーを有効にする(true)/しない(false)を指定します。「false」を指定した場合は、ポートが閉塞されます。

注意

以下の場合、Webサーバとの連携が解除され、「Webコンテナへアクセスする運用形態」が“direct”に設定されます。

  • Webサーバと連携しているIJServerクラスタに対して、falseを指定した場合

そのため、本定義項目の設定時に「Webコンテナへアクセスする運用形態」の設定結果のメッセージも合わせて出力されることがあります。

範囲
  • true

  • false

省略値

true


HTTPリスナー名

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.network-listeners.network-listener.${network-listener-name}.name

説明

HTTPリスナーの名前です。

省略値
  • HTTPリスナーの場合:http-listener-1

  • HTTPSリスナーの場合:http-listener-2

  • 運用管理用HTTPリスナーの場合:admin-listener


ポート番号

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.network-listeners.network-listener.${network-listener-name}.port

説明

リスナーが待機するポート番号です。

IJServerクラスタ配下のサーバーインスタンスのポート番号は、以下のシステムプロパティとして定義されてます。

  • HTTPリスナーの場合:HTTP_LISTENER_PORT

  • HTTPSリスナーの場合:HTTP_SSL_LISTENER_PORT

  • 運用管理用HTTPリスナーの場合:ASADMIN_LISTENER_PORT

IJServerクラスタ配下のサーバーインスタンスのポート番号を変更する場合は、本項目を更新せず、上記のシステムプロパティの値を変更してください。

変更方法の例は、「2.7.1.1 HTTPリスナーのポート番号の変更」を参照してください。

また、運用管理用HTTPリスナーのポート番号の変更については、「6.1 Interstage Java EE 6 DASサービスのチューニング」を参照してください。

注意

ポート番号には、システム上のアプリケーションを含むすべてのサービスにおいて、それぞれ異なるポート番号を設定する必要があります。以下の値を設定しないでください。

  • システム内の他のサービス、システム上のアプリケーションが使用するポート番号

  • システムが動的に割り当てる領域のポート番号(エフェメラルポート)

ポート番号の設定については、「付録D ポート番号」を参照してください。

範囲

1~65535


一般ユーザでJava EEアプリケーションを運用する場合、1~1024のポートを使用することはできません。

省略値
  • Interstage Java EE 6 DASサービス

    • HTTPリスナー:28282

    • HTTPSリスナー:28383

    • 運用管理用HTTPリスナー:12011

  • IJServerクラスタ配下のサーバーインスタンス

    • HTTPリスナー:システムプロパティHTTP_LISTENER_PORT(自動採番)

    • HTTPSリスナー:システムプロパティHTTP_SSL_LISTENER_PORT(自動採番)

    • 運用管理用HTTPリスナー:システムプロパティASADMIN_LISTENER_PORT(自動採番)

ただし、asadmin setサブコマンドで値を省略して定義項目名と「=」だけを指定した場合、ポート番号の設定が削除されてしまいます。そのため、この操作を実施しないようにしてください。


リスナーのプロトコル

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.network-listeners.network-listener.${network-listener-name}.protocol

説明

リスナーが参照するプロトコル名です。

省略値
  • HTTPリスナーの場合:http-listener-1

  • HTTPSリスナーの場合:http-listener-2


リスナーのスレッドプール

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.network-listeners.network-listener.${network-listener-name}.thread-pool

説明

リスナーが参照するスレッドプール名です。

省略値
  • HTTPリスナー/HTTPSリスナーの場合:http-thread-pool


リスナーのトランスポート

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.network-listeners.network-listener.${network-listener-name}.transport

説明

リスナーが参照するトランスポート名です。

省略値

tcp


■トランスポート一覧

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.transports


■トランスポート

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.transports.transport.tcp


アクセプタースレッド数

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.transports.transport.tcp.acceptor-threads

説明

アクセプタースレッドの数を指定する設定です。

アクセプタースレッドは、TCP接続をアクセプトした後の接続やキープアライブ中の接続を、データ受信検出時にスレッドプールのキューに入れるスレッドです。スレッドプールに空きがある場合に、アプリケーションの処理が実行されます。

通常はデフォルトの1から変更する必要はありません。

変更する場合は、システムのCPU数までを目安に値を設定してください。

範囲

1~2147483647

省略値

1


受信バッファーサイズ

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.transports.transport.tcp.buffer-size-bytes

説明

リクエストライン、ヘッダを解析するために使用するバッファのサイズを指定する設定です。大きなCookieを使用する場合や、ヘッダの内容が大きくなる場合になどに、値を増やしてください。

なお、以下の式を満たす値を指定する必要があります。

受信バッファーサイズ > リクエストラインと全リクエストヘッダーの合計サイズ

リクエストラインと全リクエストヘッダーの合計サイズが指定した値を超えた場合、サーバーログにGRIZZLY0039、またはGRIZZLY0040が出力され、ステータスコード414(Request-URI Too Long)や400(Bad Request)が返却されます。

また本項目の値を増やした場合、メモリ使用量(ヒープ領域)が増大する可能性があります。

以下の式で見積もった値をメモリ使用量に加算してください。

受信バッファーサイズ × スレッドプールの最大プールサイズ (単位:バイト)
範囲

1~2147483647(Byte)

省略値

49152(Byte)

ただし、asadmin setサブコマンドで値を省略(定義項目名と「=」だけを指定)した場合、8192(Byte)が設定されているものとして動作します。


最大接続数

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.transports.transport.tcp.max-connections-count

説明

リスナーポートのソケットのバックログ数です。

接続がアクセプトされるまでの間、接続要求を保持することができます。

注意

OSの設定によって、ソケットのバックログに滞留可能なリクエストの数が、本プロパティでの設定値と異なる可能性があります。

特にWindowsの場合、200以上の値が指定されても有効になりません(200として動作します)。

範囲

1~2147483647

省略値

200

ただし、asadmin setサブコマンドで値を省略(定義項目名と「=」だけを指定)した場合、4096が設定されているものとして動作します。


トランスポート名

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.network-config.transports.transport.tcp.name

説明

トランスポートの名前です。

省略値

tcp


関連情報

詳細な説明や関連記事については、以下を参照してください。

内容

参照先

機能説明

2.7 HTTPサービス

チューニング方法

6.4 Webコンテナのチューニング

6.14.1 HTTP通信

運用管理用HTTPリスナーのポート番号の変更については、「6.1 Interstage Java EE 6 DASサービスのチューニング」を参照してください。

コマンド

asadminコマンドの以下のサブコマンド
  getサブコマンド
  setサブコマンド
  listサブコマンド