HTTP(HTTPS)リスナーは、クライアントからのリクエストを受け付ける役割を担っています。Interstage Java EE 6 DASサービスやIJServerクラスタでは、以下の2つが準備されています。
http-listener-1: HTTP通信用のリスナー
http-listener-2: HTTPS通信用のリスナー
定義の各項目は、「7.7.3 ネットワーク設定の定義項目」を参照してください。
HTTPリスナーのポート番号を変更する場合は、以下の手順で実施します。
注意
ポート番号には、システム上のアプリケーションを含むすべてのサービスにおいて、それぞれ異なるポート番号を設定する必要があります。以下の値を設定しないでください。
システム内の他のサービス、システム上のアプリケーションが使用するポート番号
システムが動的に割り当てる領域のポート番号(エフェメラルポート)
ポート番号の設定については、「付録D ポート番号」を参照してください。
Interstage Java EE 6 DASサービスの場合
「7.7.3 ネットワーク設定の定義項目」の「ポート番号」を変更します。
例
HTTPリスナーのポート番号を29282に変更する場合
C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin set server.network-config.network-listeners.network-listener.http-listener-1.port=29282 |
/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin set server.network-config.network-listeners.network-listener.http-listener-1.port=29282 |
注意
運用管理用HTTPリスナー(admin-listener)のポート番号の変更方法は、「運用管理用HTTPリスナーのポート番号を変更する場合」を参照してください。
IJServerクラスタ配下のサーバーインスタンスの場合
サーバーインスタンスのシステムプロパティを変更します。
HTTPリスナー:HTTP_LISTENER_PORT
HTTPSリスナー:HTTP_SSL_LISTENER_PORT
例
IJServerクラスタ「IJServer001」配下のサーバーインスタンス「IJServer001_1」「IJServer001_2」のHTTPSリスナーのポート番号をそれぞれ29393、29394に変更する場合
C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin create-system-properties --target IJServer001_1 HTTP_SSL_LISTENER_PORT=29393 |
C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin create-system-properties --target IJServer001_2 HTTP_SSL_LISTENER_PORT=29394 |
/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin create-system-properties --target IJServer001_1 HTTP_SSL_LISTENER_PORT=29393 |
/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin create-system-properties --target IJServer001_2 HTTP_SSL_LISTENER_PORT=29394 |
Webコンテナでは、HTTPリスナー、HTTPSリスナーがデフォルトで有効になっています。HTTPリスナーやHTTPSリスナーを使用しない場合、以下のコマンドでポートを閉塞してください。
例
Interstage Java EE 6 DASサービスのHTTPSリスナーのポートを閉塞する場合
C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin set server.network-config.network-listeners.network-listener.http-listener-2.enabled=false |
/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin set server.network-config.network-listeners.network-listener.http-listener-2.enabled=false |
注意
運用管理用HTTPリスナー(admin-listener)のポートを閉塞しないでください。asadminコマンドの実行などの運用操作が不可能になります。