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Interstage Application Server/Interstage Web Server Express Java EE運用ガイド(Java EE 6編)
FUJITSU Software

6.1.1 運用管理に使用するポート番号

Interstage Java EE 6 DASサービスの運用管理に使用するポート番号のチューニングについて説明します。

運用管理用HTTPリスナのポート番号を変更する場合

以下の手順で変更します。

  1. Interstage Java EE 6 DASサービスの起動

    start-domainサブコマンドを実行してサービスを起動します。

    ※他のプロセスとのポート番号の重複によってInterstage Java EE 6 DASサービスが起動できない場合、「ポート番号の重複によってInterstage Java EE 6 DASサービスが起動できない場合」の手順でポート番号を変更してください。

  2. 運用管理用HTTPリスナーポート番号の変更

    asadminコマンドのsetサブコマンドでserver.network-config.network-listeners.network-listener.admin-listener.portの定義項目を更新します。

    ポート番号を8929に変更する場合

    C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin set server.network-config.network-listeners.network-listener.admin-listener.port=8929
    server.network-config.network-listeners.network-listener.admin-listener.port=8929

    /opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin set server.network-config.network-listeners.network-listener.admin-listener.port=8929
    server.network-config.network-listeners.network-listener.admin-listener.port=8929

    注意

    • 運用管理用HTTPリスナーのポート番号を変更するために、上記のsetサブコマンドを実行すると、3.の手順で停止するまで、Interstage Java EE 6 DASは通常の運用操作を受け付けません。

    • ポート番号には、システム上のアプリケーションを含むすべてのサービスにおいて、それぞれ異なるポート番号を設定する必要があります。以下の値を設定しないでください。

      • システム内の他のサービス、システム上のアプリケーションが使用するポート番号

      • システムが動的に割り当てる領域のポート番号(エフェメラルポート)

      ポート番号の設定については、「付録D ポート番号」を参照してください。

  3. Interstage Java EE 6 DASサービスの停止

    下記のとおり、stop-domainサブコマンドを実行して、Interstage Java EE 6 DASサービスを停止します。

    Interstage Java EE 6 DASサービスの動作するホスト名が"interstage"、変更前のポート番号が"12011"の場合

    C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin --host interstage --port 12011 stop-domain
    Waiting for the domain to stop .
    Command stop-domain executed successfully.

    /opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin --host interstage --port 12011 stop-domain
    Waiting for the domain to stop .
    Command stop-domain executed successfully.

    注意

    1. Interstage Java EE 6 DASサービスは通常の停止手順を受け付けません。必ず上記のとおり実行してください。

    2. この手順を除いて、asadminコマンドの--hostオプションはサポート対象外です。指定しないでください。

    3. この手順では、--hostオプションに"localhost"を指定できません。ホスト名を指定してください。

    4. この手順では、stop-domainサブコマンドにオペランドは指定しないでください。

  4. Interstage Java EE 6 DASサービスの起動

    start-domainコマンドを実行してサービスを再起動します。

  5. .asadminpassファイルの更新
    サーバーインスタンスのプロセス自動再起動を有効にしている場合、login --pcmiコマンドを実行して.asadminpassを更新します。

JMXコネクタリスナーのポート番号を変更する場合

以下の手順で変更します。

  1. Interstage Java EE 6 DASサービスの起動

    start-domainサブコマンドを実行してサービスを起動します。

    ※他のプロセスとのポート番号の重複によりInterstage Java EE 6 DASサービスを起動できない場合は、「ポート番号の重複によってInterstage Java EE 6 DASサービスが起動できない場合」の手順でポート番号を変更してください。

  2. JMXコネクタリスナーポート番号の変更

    asadminコマンドのsetサブコマンドでserver.admin-service.jmx-connector.system.portの定義項目を更新します。

    ポート番号を8686に変更する場合

    C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin set server.admin-service.jmx-connector.system.port=8686
    server.admin-service.jmx-connector.system.port=8686

    /opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin set server.admin-service.jmx-connector.system.port=8686
    server.admin-service.jmx-connector.system.port=8686

    注意

    • ポート番号には、システム上のアプリケーションを含むすべてのサービスにおいて、それぞれ異なるポート番号を設定する必要があります。以下の値を設定しないでください。

      • システム内の他のサービス、システム上のアプリケーションが使用するポート番号

      • システムが動的に割り当てる領域のポート番号(エフェメラルポート)

      ポート番号の設定については、「付録D ポート番号」を参照してください。

  3. Interstage Java EE 6 DASサービスの再起動

    stop-domainサブコマンドを実行後、start-domainコマンドを実行してサービスを再起動します。

デバッグ用のポート番号を変更する場合

以下の手順で変更します。

  1. Interstage Java EE 6 DASサービスの起動

    start-domainサブコマンドを実行してサービスを起動します。

    ※他のプロセスとのポート番号の重複によってInterstage Java EE 6 DASサービスを起動できない場合は、「ポート番号の重複によってInterstage Java EE 6 DASサービスが起動できない場合」の手順でポート番号を変更してください。

  2. デバッグ用のポート番号の変更

    asadminコマンドのsetサブコマンドでserver.java-config.debug-optionsの定義項目を修正します。定義項目はJava VMオプションを指定するので、下記のようにポート番号を修正してください。

    ポート番号を9009から19009に変更する場合

    C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin get server.java-config.debug-options
    server.java-config.debug-options=-Xdebug -Xrunjdwp:transport=dt_socket,server=y
    ,suspend=n,address=9009
    C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin set server.java-config.debug-options="-Xdebug -Xrunjdwp:transport=dt_ socket,server=y,suspend=n,address=19009" server.java-config.debug-options=-Xdebug -Xrunjdwp:transport=dt_socket,server=y ,suspend=n,address=19009

    /opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin get server.java-config.debug-options
    server.java-config.debug-options=-Xdebug -Xrunjdwp:transport=dt_socket,server=y
    ,suspend=n,address=9009
    /opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin set server.java-config.debug-options="-Xdebug -Xrunjdwp:transport=dt_ socket,server=y,suspend=n,address=19009" server.java-config.debug-options=-Xdebug -Xrunjdwp:transport=dt_socket,server=y ,suspend=n,address=19009

    注意

    • デバッグオプションの設定を変更している場合、Java VMオプションは上記と異なる場合があります。getサブコマンドで設定済みのJVMオプションを取得して、ポート番号だけを変更してください。

    • ポート番号には、システム上のアプリケーションを含むすべてのサービスにおいて、それぞれ異なるポート番号を設定する必要があります。以下の値を設定しないでください。

      • システム内の他のサービス、システム上のアプリケーションが使用するポート番号

      • システムが動的に割り当てる領域のポート番号(エフェメラルポート)

      ポート番号の設定については、「付録D ポート番号」を参照してください。

  3. Interstage Java EE 6 DASサービスの再起動

    stop-domainサブコマンドを実行後、start-domainコマンドを実行してサービスを再起動します。

ポート番号の重複によってInterstage Java EE 6 DASサービスが起動できない場合

他のアプリケーションがInterstage Java EE 6 DASサービスの起動に必要なポートを使用していると、Interstage Java EE 6 DASサービスは起動できません。このとき、setサブコマンドでポート番号を変更できないので、domain.xmlを修正します。

注意

domain.xmlを編集する際はポート番号以外の設定を変更しないでください。変更するとInterstage Java EE 6 DASサービスを使用できなくなる場合があります。編集前にdomain.xmlを退避することをお奨めします。

domain.xmlの修正方法

以下のファイルをテキストエディタなどで開いて編集します

[Java EE 6共通ディレクトリ]\domains\domain1\config\domain.xml
[Java EE 6共通ディレクトリ]/domains/domain1/config/domain.xml

注意

ポート番号には、システム上のアプリケーションを含むすべてのサービスにおいて、それぞれ異なるポート番号を設定する必要があります。以下の値を設定しないでください。

  • システム内の他のサービス、システム上のアプリケーションが使用するポート番号

  • システムが動的に割り当てる領域のポート番号(エフェメラルポート)

ポート番号の設定については、「付録D ポート番号」を参照してください。