Interstage Java EE 6 DASサービスの運用管理に使用するポート番号のチューニングについて説明します。
運用管理用HTTPリスナーのポート番号を変更する場合
以下の手順で変更します。
Interstage Java EE 6 DASサービスの起動
start-domainサブコマンドを実行してサービスを起動します。
※他のプロセスとのポート番号の重複によってInterstage Java EE 6 DASサービスが起動できない場合、「ポート番号の重複によってInterstage Java EE 6 DASサービスが起動できない場合」の手順でポート番号を変更してください。
運用管理用HTTPリスナーポート番号の変更
asadminコマンドのsetサブコマンドでserver.network-config.network-listeners.network-listener.admin-listener.portの定義項目を更新します。
例
ポート番号を8929に変更する場合
C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin set server.network-config.network-listeners.network-listener.admin-listener.port=8929 server.network-config.network-listeners.network-listener.admin-listener.port=8929
/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin set server.network-config.network-listeners.network-listener.admin-listener.port=8929 server.network-config.network-listeners.network-listener.admin-listener.port=8929
注意
運用管理用HTTPリスナーのポート番号を変更するために、上記のsetサブコマンドを実行すると、3.の手順で停止するまで、Interstage Java EE 6 DASは通常の運用操作を受け付けません。
ポート番号には、システム上のアプリケーションを含むすべてのサービスにおいて、それぞれ異なるポート番号を設定する必要があります。以下の値を設定しないでください。
システム内の他のサービス、システム上のアプリケーションが使用するポート番号
システムが動的に割り当てる領域のポート番号(エフェメラルポート)
ポート番号の設定については、「付録D ポート番号」を参照してください。
Interstage Java EE 6 DASサービスの停止
下記のとおり、stop-domainサブコマンドを実行して、Interstage Java EE 6 DASサービスを停止します。
例
Interstage Java EE 6 DASサービスの動作するホスト名が"interstage"、変更前のポート番号が"12011"の場合
C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin --host interstage --port 12011 stop-domain
Waiting for the domain to stop .
Command stop-domain executed successfully.
/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin --host interstage --port 12011 stop-domain
Waiting for the domain to stop .
Command stop-domain executed successfully.
注意
Interstage Java EE 6 DASサービスは通常の停止手順を受け付けません。必ず上記のとおり実行してください。
この手順を除いて、asadminコマンドの--hostオプションはサポート対象外です。指定しないでください。
この手順では、--hostオプションに"localhost"を指定できません。ホスト名を指定してください。
この手順では、stop-domainサブコマンドにオペランドは指定しないでください。
Interstage Java EE 6 DASサービスの起動
start-domainコマンドを実行してサービスを再起動します。
.asadminpassファイルの更新
サーバーインスタンスのプロセス自動再起動を有効にしている場合、login --pcmiコマンドを実行して.asadminpassを更新します。
JMXコネクタリスナーのポート番号を変更する場合
以下の手順で変更します。
Interstage Java EE 6 DASサービスの起動
start-domainサブコマンドを実行してサービスを起動します。
※他のプロセスとのポート番号の重複によりInterstage Java EE 6 DASサービスを起動できない場合は、「ポート番号の重複によってInterstage Java EE 6 DASサービスが起動できない場合」の手順でポート番号を変更してください。
JMXコネクタリスナーポート番号の変更
asadminコマンドのsetサブコマンドでserver.admin-service.jmx-connector.system.portの定義項目を更新します。
例
ポート番号を8686に変更する場合
C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin set server.admin-service.jmx-connector.system.port=8686 server.admin-service.jmx-connector.system.port=8686
/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin set server.admin-service.jmx-connector.system.port=8686 server.admin-service.jmx-connector.system.port=8686
注意
ポート番号には、システム上のアプリケーションを含むすべてのサービスにおいて、それぞれ異なるポート番号を設定する必要があります。以下の値を設定しないでください。
システム内の他のサービス、システム上のアプリケーションが使用するポート番号
システムが動的に割り当てる領域のポート番号(エフェメラルポート)
ポート番号の設定については、「付録D ポート番号」を参照してください。
Interstage Java EE 6 DASサービスの再起動
stop-domainサブコマンドを実行後、start-domainコマンドを実行してサービスを再起動します。
デバッグ用のポート番号を変更する場合
以下の手順で変更します。
Interstage Java EE 6 DASサービスの起動
start-domainサブコマンドを実行してサービスを起動します。
※他のプロセスとのポート番号の重複によってInterstage Java EE 6 DASサービスを起動できない場合は、「ポート番号の重複によってInterstage Java EE 6 DASサービスが起動できない場合」の手順でポート番号を変更してください。
デバッグ用のポート番号の変更
asadminコマンドのsetサブコマンドでserver.java-config.debug-optionsの定義項目を修正します。定義項目はJava VMオプションを指定するので、下記のようにポート番号を修正してください。
例
ポート番号を9009から19009に変更する場合
C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin get server.java-config.debug-options server.java-config.debug-options=-Xdebug -Xrunjdwp:transport=dt_socket,server=y ,suspend=n,address=9009
C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin set server.java-config.debug-options="-Xdebug -Xrunjdwp:transport=dt_ socket,server=y,suspend=n,address=19009" server.java-config.debug-options=-Xdebug -Xrunjdwp:transport=dt_socket,server=y ,suspend=n,address=19009
/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin get server.java-config.debug-options server.java-config.debug-options=-Xdebug -Xrunjdwp:transport=dt_socket,server=y ,suspend=n,address=9009
/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin set server.java-config.debug-options="-Xdebug -Xrunjdwp:transport=dt_ socket,server=y,suspend=n,address=19009" server.java-config.debug-options=-Xdebug -Xrunjdwp:transport=dt_socket,server=y ,suspend=n,address=19009
注意
デバッグオプションの設定を変更している場合、Java VMオプションは上記と異なる場合があります。getサブコマンドで設定済みのJVMオプションを取得して、ポート番号だけを変更してください。
ポート番号には、システム上のアプリケーションを含むすべてのサービスにおいて、それぞれ異なるポート番号を設定する必要があります。以下の値を設定しないでください。
システム内の他のサービス、システム上のアプリケーションが使用するポート番号
システムが動的に割り当てる領域のポート番号(エフェメラルポート)
ポート番号の設定については、「付録D ポート番号」を参照してください。
Interstage Java EE 6 DASサービスの再起動
stop-domainサブコマンドを実行後、start-domainコマンドを実行してサービスを再起動します。
ポート番号の重複によってInterstage Java EE 6 DASサービスが起動できない場合
他のアプリケーションがInterstage Java EE 6 DASサービスの起動に必要なポートを使用していると、Interstage Java EE 6 DASサービスは起動できません。このとき、setサブコマンドでポート番号を変更できないので、domain.xmlを修正します。
注意
domain.xmlを編集する際はポート番号以外の設定を変更しないでください。変更するとInterstage Java EE 6 DASサービスを使用できなくなる場合があります。編集前にdomain.xmlを退避することをお奨めします。
domain.xmlの修正方法
以下のファイルをテキストエディタなどで開いて編集します
[Java EE 6共通ディレクトリ]\domains\domain1\config\domain.xml
[Java EE 6共通ディレクトリ]/domains/domain1/config/domain.xml
運用管理用HTTPリスナーのポート
name属性に「server-config」が設定されているconfigタグ配下にある、name属性に「admin-listener」が設定されているnetwork-listener要素のport属性を編集します。
例
ポート番号を8929に変更する場合
<config dynamic-reconfiguration-enabled="true" name="server-config">
<network-config>
<network-listeners>
<network-listener ・・・ name="http-listener-1" ・・・
<network-listener port="8929" protocol="admin-listener" transport="tcp"
name="admin-listener" thread-pool="admin-thread-pool"></network-listener>
デバッグ用のポート
name属性に「server-config」が設定されているconfigタグ配下にある、java-config要素のdebug-options属性を編集します。
例
ポート番号を19009に変更する場合
<config dynamic-reconfiguration-enabled="true" name="server-config">
<java-config debug-options="-Xdebug
-Xrunjdwp:transport=dt_socket,server=y,suspend=n,address=19009" system-classpath=""
classpath-suffix="">
注意
デバッグオプションの設定を変更している場合、debug-options属性の値は上記と異なる場合があります。
注意
ポート番号には、システム上のアプリケーションを含むすべてのサービスにおいて、それぞれ異なるポート番号を設定する必要があります。以下の値を設定しないでください。
システム内の他のサービス、システム上のアプリケーションが使用するポート番号
システムが動的に割り当てる領域のポート番号(エフェメラルポート)
ポート番号の設定については、「付録D ポート番号」を参照してください。