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Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)
FUJITSU Software

Enterprise EditionF.2 性能監視自動起動定義ファイル(ispsetautostartコマンド)

性能監視ツール自動運用時に、性能測定を行う環境および性能監視対象アプリケーションを指定するファイルです。性能監視対象は、合計1000個まで指定可能です。ispsetautostartコマンドのパラメタとして指定します。


形式

    [セクション名]
    定義項目
      :
    [セクション名]
    定義項目
      :

指定項目

「セクション名」は[]で囲み、その下に定義項目を記述します。指定可能な「セクション名」とそれぞれのセクションで指定可能な定義項目について以下に説明します。


セクション名: Control

定義項目

意味

Shmsize

共有メモリのサイズをMbyteで指定します。省略値は1です。
指定可能な最小値は1で、最大値はシステムで定義されている共有メモリ量の最大値(MB)または2046のうち、どちらか小さい値です。
性能監視ツールでは、性能情報採取に共有メモリを使用します。採取される性能情報量から容量を算出し、指定してください。性能情報量の見積り方法は、「チューニングガイド」を参照してください。

Log_path

性能ログファイルの出力先を指定します。
省略値は「C:\Interstage\td\isp\log」です。

Auto_start

定義ファイルに指定した性能監視対象アプリケーションに対して、Interstage起動時に自動的に性能監視を開始するか否かを指定します。省略値はNOです。

  • YES:Interstage起動時に、指定した性能監視対象アプリケーションに対して、自動的に性能監視が開始されます。性能監視対象アプリケーションが指定されていない場合、性能監視は開始されません。

  • NO:Interstage起動時に、性能監視が開始されません。

セクション名: Interval

定義項目

意味

local_interval

性能ログファイル採取用インターバル時間を指定します。省略値は1です。
指定可能な範囲は以下のとおりです。

  • 時間単位:1、2、3、4

  • 分単位:1m、5m、10m、20m、30m

real_interval

リアルタイム監視用インターバル時間を分単位で指定します。省略値は5です。1~60の範囲で指定できます。

セクション名: TD-OBJECT

トランザクションアプリケーションおよびラッパーのオブジェクトを指定します。

セクション名: CORBA-IMPLID

CORBAアプリケーションのインプリメンテーションリポジトリIDを指定します。


注意

「Auto_start=YES」かつ性能監視対象アプリケーション名に誤りがある場合は、性能監視ツールの起動のみ行われ、性能監視は開始されません。性能監視対象指定ファイルに正しいアプリケーション名を指定して、ispstartコマンドより性能監視を開始してください。


定義例

以下に、定義ファイルの記述例を記載します。

    [Control]
    Shmsize = 10
    Auto_Start = NO
    Log_Path = c:\log

    [Interval]
    local_interval = 5m
    real_interval = 1

    [TD-OBJECT]
    TD1/INTF1
    WRAP2/INTF2

    [CORBA-IMPLID]
    IMPLID

    [Control]
    Shmsize = 10
    Auto_Start = NO
    Log_Path = c:\log

    [Interval]
    local_interval = 5m
    real_interval = 1

    [CORBA-IMPLID]
    IMPLID