isinitコマンドを使用してInterstageの初期化を行った場合に作成されるセットアップ資源の移入手順について説明します。
移入コマンド
Interstageセットアップ資源の移入は、以下のコマンドを使用します。
C:\Interstage\bin\iscrestoresys.exe
/opt/FSUNtd/bin/iscrestoresys
/opt/FJSVtd/bin/iscrestoresys
iscrestoresysコマンドは、Interstageが停止している状態で実行する必要があります。
移入方法
資源バックアップ先ディレクトリが「X:\Backup\」であり、CORBAサービスの使用するホスト名がhostnameの場合の操作例を以下に示します。
iscrestoresysコマンドを実行します。 |
資源バックアップ先ディレクトリが/backupであり、CORBAサービスの使用するホスト名がhostnameの場合の操作例を以下に示します。
iscrestoresysコマンドを実行します。 |
また、Interstageセットアップ資源の移入では、リストア定義ファイルを用いることにより、Interstage動作環境定義の定義項目である、以下の項目のカストマイズが可能です。
Corba Host Name(CORBAサービスを運用するホスト名)
Corba Port Number(CORBA通信に使用するポート番号)
IR Path for DB file(インタフェースリポジトリで使用するデータベースを作成するディレクトリ)
TD path for system(コンポーネントトランザクションサービスの動作環境を作成するディレクトリ)
SSL Port Number(SSL連携で使用するポート番号)
上記の項目の内、定義内容を変更したい定義項目について、変更後の定義情報を記述したリストア定義ファイルを作成し、そのファイルを、iscrestoresysコマンドの-fオプションで指定します。リストア定義ファイルの記述方法は、Interstage動作環境定義と同様です。
例
以下に、リストア定義ファイルの例と、リストア定義ファイルを用いた操作例を示します。
移入条件
Corba Host Nameを、host1に変更する。
Corba Port Numberを、8003に変更する。
IR Path for DB fileを、「/IRPATH」に変更する。
TD path for systemを、「/TDPATH」に変更する。
リストア定義ファイル(/BKUP/rest.txt)
Corba Host Name=host1 Corba Port Number=8003 IR Path for DB file=/IRPATH TD path for system=/TDPATH
コマンド実行例
iscrestoresysコマンドを実行します。 iscrestoresys -f /BKUP/rest.txt /backup
注意事項
バックアップ先ディレクトリのパスが空白を含む場合、コマンドパラメタ指定時にダブルクォーテーション("")で囲んで指定する必要があります。
Interstageが動作中の場合には、isstop -fコマンドやInterstage管理コンソールでInterstageを停止してください。
クラスタシステム環境でInterstageを使用している場合は、クラスタシステムの停止方法により停止してください。