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Interstage Application Server/Interstage Web Server Express チューニングガイド
FUJITSU Software

5.1 Interstage Java EE DASサービスのチューニング

下記の運用を行う場合は、Interstage Java EE DASサービスのチューニングが必要です。
ここでは、それぞれの運用に必要な設定内容、および設定方法について説明します。

プロキシを使用する場合

Webサービスアプリケーションの配備などで、プロキシを経由して外部リソースを取得する場合、Interstage Java EE DASサービスが使用するjavaプロセスのシステムプロパティに以下を設定する必要があります。

キー

設定値

備考

http.proxyHost

ホスト名

値が設定されない場合は、プロキシを経由せずに接続します。

http.proxyPort

ポート番号

http.nonProxyHosts

プロキシを経由せずに接続するホスト名

「|」区切りで複数のホストを指定できます。

http.proxyUser

ユーザ名

プロキシがベーシック認証を行っている場合に設定してください。

http.proxyPassword

パスワード

Interstage Java EE管理コンソールを使用して、下記の項目を変更してください。

また、asadminコマンドのcreate-jvm-optionsサブコマンドで設定することも可能です。詳細は、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」-「asadmin」の「create-jvm-optionsサブコマンド」を参照してください。

注意

  • asadminコマンドのcreate-jvm-optionsサブコマンドで設定を行う場合、targetオプションには「server」を指定してください。

  • 変更を有効にするためには、Interstage Java EE DASサービスの再起動が必要です。

  • システムプロパティは、必ずキー値の前に-Dを付加して、下記のように設定してください。
      -D"キー値"="設定する値"

運用管理用HTTPリスナのポート番号を変更する場合

以下の手順で変更します。

  1. Interstage Java EE DASサービスの起動

    以下のサービスを起動します。

    • Interstage Java EE DASサービス

    ijdasstartコマンドを実行してサービスを起動します。

    ※他のプロセスとのポート番号の重複によりInterstage Java EE DASサービスを起動できない場合は、「運用管理用HTTPリスナーのポート番号を変更する場合(Interstage Java EE DASサービスを起動できない場合)」の手順でポート番号を変更してください。

  2. HTTPリスナーポート番号の変更

    asadminコマンドのsetサブコマンドでserver.http-service.http-listener.admin-listener.portの定義項目を更新します。

    ポート番号を8929に変更する場合

    > asadmin set server.http-service.http-listener.admin-listener.port=8929
    server.http-service.http-listener.admin-listener.port=8929
  3. asadminenv.confファイルの修正

    運用管理用HTTPリスナーのポートに合わせて、asadminenv.confファイルを修正します。

    修正方法の詳細は、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」の「Java EE運用コマンド」-「asadmin」の「asadminenv.confファイル」を参照してください。

    ポート番号を8929に変更する場合

    AS_ADMIN_PORT=8929
    AS_ADMIN_PROFILE=cluster
    AS_ADMIN_SECURE=true
    AS_ADMIN_REALM=os
  4. Interstage Java EE DASサービスの再起動

    以下のサービスを再起動します。

    • Interstage Java EE DASサービス

    ijdasstopコマンドを実行後、ijdasstartコマンドを実行してサービスを再起動します。

運用管理用HTTPリスナのポート番号を変更する場合(Interstage Java EE DASサービス起動できない場合)

運用管理用HTTPリスナーのポートが他のアプリケーションで使用されているなど、Interstage Java EE DASサービスを起動できない場合は、domain.xmlを修正します。

domain.xmlの修正方法

以下のファイルをテキストエディタなどで開いて、name属性に「server-config」が設定されているconfigタグ配下のhttp-listenerタグのport属性を編集します。

ファイルの格納先

[Java EE共通ディレクトリ]\domains\interstage\config\domain.xml

[Java EE共通ディレクトリ]/domains/interstage/config/domain.xml

ポート番号を8929に変更する場合

<config dynamic-reconfiguration-enabled="true" name="server-config">
  <http-service>
    <access-log  ・・・
    <http-listener  ・・・
    <!-- Interstage Java EE DAS port number -->
    <http-listener acceptor-threads="1" address="0.0.0.0" 
        blocking-enabled="false" default-virtual-server="__asadmin" 
        enabled="true" family="inet" id="admin-listener" port="8929" 
        security-enabled="false" server-name="" xpowered-by="false"/>

注意

domain.xmlを編集する際はポート番号以外の設定を変更しないでください。変更するとInterstage Java EE DASサービスを使用できなくなる場合があります。編集前にdomain.xmlを退避することをお奨めします。

運用管理用HTTPリスナーのSSL通信利用設定を変更する場合

以下の手順で変更します。

  1. Interstage Java EE DASサービスの起動

    以下のサービスを起動します。

    • Interstage Java EE DASサービス

    ijdasstartコマンドを実行してサービスを起動します。

  2. SSL通信利用設定の変更

    asadminコマンドのsetサブコマンドでserver.http-service.http-listener.admin-listener.security-enabledの定義項目を更新します。

    SSL通信を利用する設定に変更する場合

    > asadmin set server.http-service.http-listener.admin-listener.security-enabled=true
    server.http-service.http-listener.admin-listener.security-enabled=true
  3. asadminenv.confファイルの修正

    運用管理用HTTPリスナーのSSL通信利用設定に合わせて、asadminenv.confファイルを修正します。

    修正方法の詳細は、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」の「Java EE運用コマンド」-「asadmin」の「asadminenv.confファイル」を参照してください。

    SSL通信を利用する設定に変更する場合

    AS_ADMIN_PORT=12001
    AS_ADMIN_PROFILE=cluster
    AS_ADMIN_SECURE=true
    AS_ADMIN_REALM=os
  4. Interstage Java EE DASサービスの再起動

    以下のサービスを再起動します。

    • Interstage Java EE DASサービス

    ijdasstopコマンドを実行後、ijdasstartコマンドを実行してサービスを再起動します。

サービスの定義項目を有効にする場合

IJServerクラスタや、Interstage Java EE DASサービスの監視サービスの定義項目を有効にすると、サーバーインスタンス数、配備済みのアプリケーション数に応じてInterstage Java EE DASサービスのメモリが使用されます。
監視サービスを有効に設定した場合は、Interstage Java EE DASサービスでメモリ不足が発生していないことを確認してください。メモリ不足が発生した場合は、「5.17 Interstage Java EE DASサービスのヒープ領域サイズとアドレス空間」を参照して対処を行ってください。