■システムパラメタ(Interstage ディレクトリサービスの運用に必要なシステム資源)
Interstage ディレクトリサービスが使用するシステムパラメタのチューニングについて説明します。
システムパラメタの変更方法や、各パラメタの意味については、“■システムパラメタについて”を参照してください。
共用メモリ
パラメタ | 資源制御 | 種類 | 必要数 |
---|---|---|---|
- | project.max-shm-memory | 加算値 | (リポジトリ数 × 1,572,864 + |
shmmax | - | 設定値 | リポジトリ数 × 1,572,864 + |
shmmni | project.max-shm-ids | 加算値 | 4 × リポジトリ数(注2) |
リポジトリのデータベースに標準データベースを使用してレプリケーション運用を行う場合は、さらに1,048,576を加算してください。
リポジトリのデータベースに標準データベースを使用してレプリケーション運用を行う場合は、5 × リポジトリ数です。
共用メモリ
パラメタ | 種類 | 必要数 |
---|---|---|
kernel.shmmax | 設定値 | 5 × (リポジトリ数 × 1,843,200) 以上 |
kernel.shmmni | 加算値 | 4 × リポジトリ数(注) |
リポジトリのデータベースに標準データベースを使用してレプリケーション運用を行う場合は、5 × リポジトリ数です。
リポジトリのデータベース運用に必要なシステム資源のチューニング
リポジトリのデータベースに標準データベースを使用する場合には、さらにシステム資源のチューニングが必要です。“システムパラメタ(標準データベースの運用に必要なシステム資源)”を参照して、システムパラメタを変更してください。
リポジトリのデータベースとしてRDBを使用する場合には、さらに、RDBの運用に必要なシステム資源をチューニングしてください。以下の項目を参照して、システムパラメタを変更してください。
■システムパラメタ(標準データベースの運用に必要なシステム資源)
標準データベースを運用するには、omsアカウント環境の最大ファイルディスクリプタ数のハードリミットが、256以上65,536以下となるように設定してください。
最大ファイルディスクリプタ数のハードリミットを変更するには、以下を変更してください。
システムパラメタを変更してください。システムパラメタの変更方法については、“■システムパラメタについて”を参照してください。
リソース制限を変更してください。システムパラメタの変更方法については、“◆リソース制限 ”を参照してください。
ファイルディスクリプタ
パラメタ | 資源制御 | 種類 | 必要数 |
---|---|---|---|
rlim_fd_max | process.max-file-descriptor | 設定値 | 256以上、65,536以下 |
資源制御で最大ファイルディスクリプタ数のソフトリミットの設定を行った場合、ハードリミットが「無制限」に拡張されます。ソフトリミットを設定した場合は、合わせてハードリミットも設定してください。
例
projmod -s -K 'process.max-file-descriptor=(basic,1024,deny),(priv,65536,deny)' default
なお、システム全体の最大ファイルディスクリプタ数のハードリミットを、65,536より大きな値に設定したい場合、資源制御を使用してください。「oms」プロジェクトを個別に設定してください。
例
projmod -s -K 'process.max-file-descriptor=(basic,1024,deny),(priv,524288,deny)' default projmod -s -K 'process.max-file-descriptor=(basic,1024,deny),(priv,65536,deny)' oms
システムパラメタの場合は、システム全体に影響するため、設定値は、256以上65,536以下で設定してください。
ファイルディスクリプタ
パラメタ | 種類 | 必要数 |
---|---|---|
nofile | hard | 256以上、65,536以下 |
システム全体の最大ファイルディスクリプタ数のハードリミットを、65,536より大きな値に設定したい場合、omsユーザを個別に設定してください。
例
* hard nofile 524288 oms hard nofile 65536
■システムパラメタ(Symfoware Serverの運用に必要なシステム資源)
Symfoware Serverの運用に必要なシステムパラメタの設定は、Symfoware Serverをインストールしたマシンで変更してください。ただし、Symfoware Server Lite Editionを使用している環境では、本設定は不要です。
ここで示す各システムパラメタの必要数の値は、Symfoware Serverのシステム用動作環境ファイル、またはRDB構成パラメタファイルのパラメタに以下の値が設定されていることを前提としています。これらのパラメタの設定値を変更する場合は、Symfoware Serverのマニュアルを参照して各システムパラメタの必要数を算出し直してください。
パラメタ | 設定値 |
---|---|
ローカル接続で使用するメモリ量(COMMUNICATION_BUFFER) | 32Kバイト |
ローカル接続数(MAX_CONNECT_SYS) (注1) | 256 |
デーモン多重度(RDBCNTNUM) | 712 |
共有メモリ量(RDBEXTMEM) | 13,208Kバイト |
ローカル接続数は、Interstage ディレクトリサービスの使用時に必要となる、リポジトリからRDBへの最大コネクション数の合計に、他のアプリケーション等が使用するコネクション数を加えた値を算出してください。求めた値が、この設定値(256)を超える場合には、各システムパラメタの必要数を算出し直してください。
リポジトリの最大コネクション数の詳細は、“ディレクトリサービス運用ガイド”の“データベース共用”-“最大コネクション数の設定”を参照してください。
レプリケーション運用をするときは、Linkexpressの運用に必要なシステム資源の設定をしてください。設定内容は、Linkexpressのインストールガイドを参照してください。
Solarisの場合は、「Linkexpressへの同時転送依頼数」を「1」、「Linkexpress同時ファイル転送多重度」を「4」として計算してください。また、システムパラメタ「shmmin」(共用メモリセグメントの最小サイズ)は設定しないでください。
Symfoware ServerをSolarisにインストールした場合
共用メモリ
パラメタ | 資源制御 | 種類 | 必要数 |
---|---|---|---|
shmmax | project.max-shm-memory | 設定値 | 13,524,992 以上 |
shmmni | project.max-shm-ids | 加算値 | 10 |
セマフォ
パラメタ | 資源制御 | 種類 | 必要数 |
---|---|---|---|
semmni | project.max-sem-ids | 加算値 | 300 |
semmsl | process.max-sem-nsems | 設定値 | 48 以上 |
メッセージキュー
パラメタ | 資源制御 | 種類 | 必要数 |
---|---|---|---|
msgmnb | process.max-msg-qbytes | 設定値 | 4,096 以上 |
msgmni | project.max-msg-ids | 加算値 | 2 |
msgtql | process.max-msg-messages | 設定値 | 64以上 |
Symfoware ServerをLinuxにインストールした場合
共用メモリ
パラメタ | 種類 | 必要数 |
---|---|---|
kernel.shmmax | 設定値 | 13,524,992 以上 |
kernel.shmmni | 加算値 | 10 |
セマフォ
パラメタ | 種類 | 必要数 |
---|---|---|
para1 | 設定値 | 48 以上 |
para2 | 加算値 | 1,112 |
para3 |
| すでに設定されている値 |
para4 | 加算値 | 300 |
メッセージキュー
パラメタ | 種類 | 必要数 |
---|---|---|
kernel.msgmax | 設定値 | 128 以上 |
kernel.msgmnb | 設定値 | 4,096 以上 |
kernel.msgmni | 加算値 | 2 |
■システムパラメタ(Oracleデータベースの運用に必要なシステム資源)
Oracleデータベースの運用に必要なシステムパラメタの設定は、Oracleデータベースをインストールしたマシンで変更してください。
レプリケーション運用をするときは、レプリケーションの運用に必要なシステム資源の設定をしてください。設定内容は、Oracleデータベースのマニュアルを参照してください。
OracleデータベースをSolarisにインストールした場合
共用メモリ
パラメタ | 資源制御 | 種類 | 必要数 |
---|---|---|---|
shmmax | project.max-shm-memory | 設定値 | 4,294,967,295 以上 |
shmmni | project.max-shm-ids | 設定値 | 100 以上 |
セマフォ
パラメタ | 資源制御 | 種類 | 必要数 |
---|---|---|---|
semmni | project.max-sem-ids | 設定値 | 100 以上 |
semmsl | project.max-sem-nsems | 設定値 | 256 以上 |
OracleデータベースをLinuxにインストールした場合
共用メモリ
パラメタ | 種類 | 必要数 |
---|---|---|
kernel.shmall | 設定値 | 2,097,152 以上 |
kernel.shmmax | 設定値 | 物理メモリのサイズ(バイト)の1/2 以上 |
kernel.shmmni | 設定値 | 4,096 以上 |
セマフォ
パラメタ | 種類 | 必要数 |
---|---|---|
para1 | 設定値 | 250 以上 |
para2 | 設定値 | 32,000 以上 |
para3 | 設定値 | 100 以上 |
para4 | 設定値 | 128 以上 |
ファイルシステム
パラメタ | 種類 | 必要数 |
---|---|---|
fs.file-max | 設定値 | 65,536 以上 |
ネットワーク
パラメタ | 種類 | 必要数 |
---|---|---|
net.ipv4.ip_local_port_range | 設定値 | 最小:1,024 |
net.core.rmem_default | 設定値 | 1,048,576 以上 |
net.core.rmem_max | 設定値 | 1,048,576 以上 |
net.core.wmem_default | 設定値 | 262,144 以上 |
net.core.wmem_max | 設定値 | 262,144 以上 |