J2EE機能の場合
J2EE機能の場合、データベースに接続するためにJDBCデータソースを作成し、IJServerの環境設定においてDBコネクション設定でJDBCデータソースに対するコネクションプーリングの設定を行います。
また、接続のプーリングをInterstageで行うか、データベースで行うかは以下のように使用するデータソースの種類で決定します。
データソースの種類 | 使用するデータソースクラス |
---|---|
Interstageのコネクションプーリングを使用する | javax.sql.ConnectionPoolDataSourceを実装するクラス |
JDBCドライバのコネクションプーリングを使用する | javax.sql.DataSourceを実装するクラス |
分散トランザクションを使用する | javax.sql.XADataSourceを実装するクラス |
"事前コネクト数"を設定した場合、IJServer起動時に指定された数分の接続が作成され、IJServerを停止するまで接続された状態となります。
Java EE機能の場合
Java EE機能の場合、データベースに接続するためにJDBC接続プールを作成し(すでに存在するJDBC接続プールを使用する場合は作成不要)、JDBC接続プールに対応してJDBCリソースを作成します。JDBCリソースを作成するときに、リソースを使用するIJServerクラスタをターゲットに指定します。
また、使用するデータソースクラスに関わらずデフォルトではInterstageが接続をプーリングします。Interstageで接続をプーリングさせたくない場合(JDBCドライバのコネクションプーリングを使用する場合)には、接続プールの設定で"プーリング"を無効にする必要があります。
"初期および最小プールサイズ"を設定した場合、アプリケーションから最初の接続要求を受けたときに指定された数分の接続が作成されてプーリングされます。
プールで接続がアイドル状態のままアイドルタイムアウトに指定された時間が経過した場合、その接続は破棄されますが、プールされた接続が"初期および最小プールサイズ"に指定した数より少なくなった場合には、その数になるまで接続が再作成されます。
■比較
J2EEの機能名/定義名 | Java EEの機能名/定義名 |
---|---|
接続プール/接続プーリング | |
JDBCリソース | |
JNDI 名 | |
トランザクション遮断 | |
初期および最小プールサイズ | |
最大プールサイズ | |
最大待ち時間 | |
アイドルタイムアウト | |
文のタイムアウト | |
-(追加プロパティで指定) | |
-(追加プロパティで指定) | |
接続検証 | |
再試行間隔 | |
作成再試行回数 |
コネクションプール/コネクションプーリング
J2EE機能名/定義名 | J2EE定義方法 | Java EE機能名/定義名 | Java EE定義方法 |
---|---|---|---|
コネクションプール/コネクションプーリング | - | 接続プール/接続プーリング | - |
JDBCデータソース
J2EE機能名/定義名 | J2EE定義方法 | Java EE機能名/定義名 | Java EE定義方法 |
---|---|---|---|
JDBCデータソース | - | JDBCリソース | - |
データソース名
J2EE機能名/定義名 | J2EE定義方法 | Java EE機能名/定義名 | Java EE定義方法 |
---|---|---|---|
データソース名 | Interstage管理コンソールのIJServer:環境設定におけるDBコネクション設定の"データソース名" | JNDI 名 | Interstage Java EE管理コンソールで設定するJDBCリソース定義項目の"JNDI名" |
isj2eeadminコマンドで指定するIJServer定義ファイルの<IJServer><Datasources><Datasource><Name>タグの値 | asadminコマンドで操作できる定義項目の"resources.jdbc-resource.${jndi-name}.jndi-name ${clusterName_instanceName}.resources.jdbc-resource.${jndi-name}.jndi-name" |
トランザクションアイソレーションレベル
J2EE機能名/定義名 | J2EE定義方法 | Java EE機能名/定義名 | Java EE定義方法 |
---|---|---|---|
トランザクションアイソレーションレベル | Interstage管理コンソールのIJServer:環境設定におけるDBコネクション設定の"トランザクションアイソレーションレベル" | トランザクション遮断 | Interstage Java EE管理コンソールで設定する接続プール定義項目の"トランザクション遮断" |
isj2eeadminコマンドで指定するIJServer定義ファイルの<IJServer><Datasources><Datasource><IsolationLevel>タグの値 | asadminコマンドで操作できる定義項目の"resources.jdbc-connection-pool.${pool-name}.transaction-isolation-level" |
事前コネクト数
J2EE機能名/定義名 | J2EE定義方法 | Java EE機能名/定義名 | Java EE定義方法 |
---|---|---|---|
事前コネクト数 | Interstage管理コンソールのIJServer:環境設定におけるDBコネクション設定の"事前コネクト数" | 初期および最小プールサイズ | Interstage Java EE管理コンソールで設定する接続プール定義項目の"初期および最小プールサイズ" |
isj2eeadminコマンドで指定するIJServer定義ファイルの<IJServer><Datasources><Datasource><PreviousConnectionCount>タグの値 | asadminコマンドで操作できる定義項目の"resources.jdbc-connection-pool.${pool-name}.steady-pool-size" |
最大コネクション数
J2EE機能名/定義名 | J2EE定義方法 | Java EE機能名/定義名 | Java EE定義方法 |
---|---|---|---|
最大コネクション数 | Interstage管理コンソールのIJServer:環境設定におけるDBコネクション設定の"最大コネクション数" | 最大プールサイズ | Interstage Java EE管理コンソールで設定する接続プール定義項目の"最大プールサイズ" |
isj2eeadminコマンドで指定するIJServer定義ファイルの<IJServer><Datasources><Datasource><MaxConnectionCount>タグの値 | asadminコマンドで操作できる定義項目の"resources.jdbc-connection-pool.${pool-name}.max-pool-size" |
コネクションタイムアウト
J2EE機能名/定義名 | J2EE定義方法 | Java EE機能名/定義名 | Java EE定義方法 |
---|---|---|---|
コネクションタイムアウト | Interstage管理コンソールのIJServer:環境設定におけるDBコネクション設定の"コネクションタイムアウト" | 最大待ち時間 | Interstage Java EE管理コンソールで設定する接続プール定義項目の"最大待ち時間" |
isj2eeadminコマンドで指定するIJServer定義ファイルの<IJServer><Datasources><Datasource><ConnectionTimeout>タグの値 | asadminコマンドで操作できる定義項目の"resources.jdbc-connection-pool.${pool-name}.max-wait-time-in-millis" |
アイドルタイムアウト
J2EE機能名/定義名 | J2EE定義方法 | Java EE機能名/定義名 | Java EE定義方法 |
---|---|---|---|
アイドルタイムアウト | Interstage管理コンソールのIJServer:環境設定におけるDBコネクション設定の"アイドルタイムアウト" | アイドルタイムアウト | Interstage Java EE管理コンソールで設定する接続プール定義項目の"アイドルタイムアウト" |
isj2eeadminコマンドで指定するIJServer定義ファイルの<IJServer><Datasources><Datasource><IdleTimeout>タグの値 | asadminコマンドで操作できる定義項目の"resources.jdbc-connection-pool.${pool-name}.idle-timeout-in-seconds" |
通信待ち時間
J2EE機能名/定義名 | J2EE定義方法 | Java EE機能名/定義名 | Java EE定義方法 |
---|---|---|---|
通信待ち時間 | Interstage管理コンソールのIJServer:環境設定におけるDBコネクション設定の"通信待ち時間" | 文のタイムアウト | Interstage Java EE管理コンソールで設定する接続プール定義項目の"文のタイムアウト" |
isj2eeadminコマンドで指定するIJServer定義ファイルの<IJServer><Datasources><Datasource><SqlWaitTimeout>タグの値 | asadminコマンドで操作できる定義項目の"resources.jdbc-connection-pool.${pool-name}.statement-timeout-in-seconds" |
Statementキャッシュサイズ
J2EE機能名/定義名 | J2EE定義方法 | Java EE機能名/定義名 | Java EE定義方法 |
---|---|---|---|
Statementキャッシュサイズ | Interstage管理コンソールのIJServer:環境設定におけるDBコネクション設定の"Statementキャッシュサイズ" | -(追加プロパティで指定) | |
isj2eeadminコマンドで指定するIJServer定義ファイルの<IJServer><Datasources><Datasource><StatementCacheSize>タグの値 |
Java EE機能の場合にはJDBCドライバ側のプロパティ(Symfowareの場合のSYMOptionのstatementcacheオプション、またはOracleの場合のMaxStatementsオプションなど)でチューニングしてください。
Statement自動クローズ
J2EE機能名/定義名 | J2EE定義方法 | Java EE機能名/定義名 | Java EE定義方法 |
---|---|---|---|
Statement自動クローズ | Interstage管理コンソールのIJServer:環境設定におけるDBコネクション設定の"Statement自動クローズ" | -(追加プロパティで指定) | |
isj2eeadminコマンドで指定するIJServer定義ファイルの<IJServer><Datasources><Datasource><AutoCloseStatement>タグの値 |
Java EE機能の場合にはJDBCドライバ側のプロパティ(Symfowareの場合のSYMOptionのautoclosestatementオプションなど)でチューニングしてください。
異常時の再接続
J2EE機能名/定義名 | J2EE定義方法 | Java EE機能名/定義名 | Java EE定義方法 |
---|---|---|---|
異常時の再接続 | Interstage管理コンソールのIJServer:環境設定におけるDBコネクション設定の"異常時の再接続" | 接続検証 | Interstage Java EE管理コンソールで設定する接続プール定義項目の"接続検証" |
isj2eeadminコマンドで指定するIJServer定義ファイルの<IJServer><Datasources><Datasource><AbnormalReconnection>タグの値 | asadminコマンドで操作できる定義項目の"resources.jdbc-connection-pool.${pool-name}.is-connection-validation-required" |
インターバル時間
J2EE機能名/定義名 | J2EE定義方法 | Java EE機能名/定義名 | Java EE定義方法 |
---|---|---|---|
インターバル時間 | Interstage管理コンソールのIJServer:環境設定におけるDBコネクション設定の"インターバル時間 " | 再試行間隔 | Interstage Java EE管理コンソールで設定する接続プール定義項目の"再試行間隔" |
isj2eeadminコマンドで指定するIJServer定義ファイルの<IJServer><Datasources><Datasource><IntervalTime>タグの値 | asadminコマンドで操作できる定義項目の"resources.jdbc-connection-pool.${pool-name}.connection-creation-retry-interval-in-seconds" |
リトライ回数
J2EE機能名/定義名 | J2EE定義方法 | Java EE機能名/定義名 | Java EE定義方法 |
---|---|---|---|
リトライ回数 | Interstage管理コンソールのIJServer:環境設定におけるDBコネクション設定の"リトライ回数 " | 作成再試行回数 | Interstage Java EE管理コンソールで設定する接続プール定義項目の"作成再試行回数" |
isj2eeadminコマンドで指定するIJServer定義ファイルの<IJServer><Datasources><Datasource><RetryCount>タグの値 | asadminコマンドで操作できる定義項目の"resources.jdbc-connection-pool.${pool-name}.connection-creation-retry-attempts" |