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PowerSORT V7.0 ユーザーズガイド
FUJITSU Software

1.4.1 環境変数

PowerSORTの動作に影響を与える環境変数を以下に示します。

表1.2 システム共通の環境変数

環境変数

意味

LANG

国際化情報を指定するために用いる文字列の指定

LC_ALL

LC_COLLATE

使用する文字照合順序の指定

LC_CTYPE

文字分類、文字変数および複数バイト文字の幅の指定

LC_MESSAGES

使用するメッセージデータベースの言語の指定

TMPDIR

一時ファイルのディレクトリパス名の指定

表1.3 PowerSORT固有の環境変数

環境変数

意味

BSORT_FIFO

先入力先出力(FIFO)機能の指定

BSORT_UCS2TYPE

Unicode UCS-2形式のバイトオーダーの指定

BSORT_UTF32TYPE

Unicode UTF-32形式のバイトオーダーの指定

BSORT_UNICODEBOM

BOMの読み飛ばしの有無の指定

LANG=locale名LC_ALL=locale名

環境変数LC_*の省略値を指定します。
環境変数LANGおよびLC_*の詳細は、OSのマニュアルを参照してください。

LC_COLLATE=照合データベースのlocale

localedefコマンドで作成した照合データベースのlocaleを指定します。
localeで定義した照合順序でソート処理、またはマージ処理することができます。

LC_CTYPE=locale名

文字分類、文字変換、および複数バイト文字の幅を指定します。

LC_MESSAGES=locale名

使用するメッセージデータベースの言語を指定します。
たとえば、アプリケーションは、英語用のメッセージデータベースと日本語用のメッセージデータベースを使い分けることができます。

TMPDIR=ディレクトリパス名[:...]

一時ファイルのディレクトリパス名を指定します。
コロン(:)で区切って複数のディレクトリパス名を指定できます。スタートアップファイルのBSORT_TMPDIRを省略した場合に有効になります。

BSORT_FIFO={ON | OFF}

先入力先出力(FIFO)機能を指定します。

指定値

意味

ON

指定したキーフィールドの値が同一のとき、先に入力したレコードを先に出力します。ソート機能の場合に有効です。マージ機能、コピー機能、レコード集約機能、およびサプレス機能と組み合わせた場合、先入力先出力(FIFO)機能の指定は無視されます。

OFF

指定したキーフィールドの値が同一なレコードの出力順は不定です。

注意

省略した場合は、bsortコマンドの先入力先出力(FIFO)機能オプション(-f)、bsortexコマンドのfifoオペランド、またはBSORT関数におけるBSRTPRIM構造体のoptionfuncの指定に従います。

BSORT_UCS2TYPE={BIG_ENDIAN | LITTLE_ENDIAN}

Unicode UCS-2形式のバイトオーダーを指定します。
bsortexコマンド、およびbsortコマンドでUnicode UCS-2形式のデータ形式を指定した場合に有効です。

指定値

意味

BIG_ENDIAN

Big endianとします。

LITTLE_ENDIAN

Little endianとします。

注意

省略した場合は、スタートアップファイルのBSORT_UCS2TYPEの指定に従います。

BSORT_UTF32TYPE={BIG_ENDIAN | LITTLE_ENDIAN}

Unicode UTF-32形式のバイトオーダーを指定します。
bsortexコマンド、およびbsortコマンドでUnicode UTF-32形式のデータ形式を指定した場合に有効です。

指定値

意味

BIG_ENDIAN

Big endianとします。

LITTLE_ENDIAN

Little endianとします。

注意

省略した場合は、スタートアップファイルのBSORT_UTF32TYPEの指定に従います。

BSORT_UNICODEBOM={ON | OFF}

入力ファイルがテキストファイル、かつ入力ファイルのコード系がUnicode系(UCS-2形式、UTF-32形式、またはUTF-8形式)のとき、BOMの読み飛ばしの有無を指定します。
入力ファイルにBOMが存在し、BOMを読み飛ばした場合、出力ファイルにBOMを付加します。複数の入力ファイルを指定している場合は、先頭に指定した入力ファイルにBOMが存在し、BOMを読み飛ばした場合、出力ファイルにBOMを付加します。

指定値

意味

ON

BOMを読み飛ばします。ただし、先頭がBOMでない場合は読み飛ばしません。入力ファイルの先頭にBOMが存在する場合にレコードからBOMを除外することができます。

OFF

BOMを読み飛ばしません。

注意

省略した場合は、スタートアップファイルのBSORT_UNICODEBOMの指定に従います。