NETSTAGE/FIC 全銀TCP/IPオプションは、1つのFNAセションと1つのTCPコネクションを対応づけ、セションを管理します。また、接続先システムとの間で複数のTCPコネクションを接続することも可能です。
FNAセションとTCPコネクションの資源対応づけの方式には以下の2つの方法があります。
固定アクセス方式
固定アクセス方式とは、接続相手を特定し、定義した接続先システムと通信を行う方式です。
接続先システムからの着呼接続の場合、定義していない接続先システムからの着呼接続は拒否します。
NETSTAGE/FIC 全銀TCP/IPオプションからの発呼接続は、本方式となります。
フリーアクセス方式
フリーアクセス方式とは、接続相手を特定せず、任意の接続先システムと通信を行う方式です。
本方式では、接続先システムからの着呼接続の場合のみ使用できます。
固定アクセス方式は、特定の接続先システムと通信を行う方式です。
本方式は、接続先システムを接続先システム定義文(host)で定義し、資源対応づけ定義文(extrsc)を接続先システム定義文(host)と接続先システム側自ホストシステム定義文(rhost)で対応づけます。
なお、接続先システム定義文(host)と接続先システム側自ホストシステム定義文(rhost)で対応づけた資源対応づけ定義文(extrsc)は、同時に全銀TCP/IP手順で通信するTCPコネクション数分定義します。
固定アクセス方式の通信資源の対応関係を図1.2に示します。
フリーアクセス方式は、NETSTAGE/FIC 全銀TCP/IPオプションに着呼接続した任意の接続先システムと通信を行う方式です。
本方式は、接続先システム定義文(host)を1つ定義し、資源対応づけ定義文(extrsc)を1つの接続先システム定義文(host)と接続先システム側自ホストシステム定義文(rhost)で対応づけます。
なお、接続先システム定義文(host)と接続先システム側自ホストシステム定義文(rhost)で対応づけた資源対応づけ定義文(extrsc)は、同時に全銀TCP/IP手順で通信するTCPコネクション数分定義します。
フリーアクセス方式の通信資源の対応関係を図1.3に示します。