NETSTAGE/FIC CAFIS接続オプションは、FNAセションとTCPコネクションを対応づけて、CAFISセンタと電文の送受信を行います。
資源対応づけは、資源対応づけ定義文(extrsc)に、関連づけるFNAセションとTCPグループおよびTCPコネクションを定義することで行います。
なお、FNAセションは、送信用と受信用の2つを1組として対応づけます。
TCPグループとは、CAFISセンタと通信するためのTCPコネクションをグループ化したものです。
TCPグループは、最大32個まで定義することができ、各TCPグループに最大10個のTCPコネクションを接続することができます。
TCPグループ配下の接続可能なTCPコネクション数は、TCPグループ定義文(tcpg)のconnnumオペランドで定義します。
TCPグループとTCPコネクションの関係を図1.2に示します。
資源対応づけ方式には、富士通メインフレーム上の業務アプリケーションが制御するFNAセションとTCPコネクションを固定で対応づける固定対応づけ方式と、動的に対応づける動的対応づけ方式があります。
固定対応づけ方式とは、FNAセションとTCPグループ配下の1つのTCPコネクションを1対1で対応づける方式です。
固定対応づけ方式における通信資源の対応関係を図1.3に示します。
固定対応づけ方式では、CAFISセンタから受信した電文は、TCPコネクションに対応づけられたFNAセションに通知します。また、CAFISセンタへの電文の送信は、対応づけたTCPコネクションを利用します。
固定対応づけ方式を使用する場合のCAFISセンタからの電文受信を図1.4、CAFISセンタへの電文送信を図1.5に示します。
動的対応づけ方式とは、FNAセションとTCPグループ配下のTCPコネクションを動的に対応づける方式です。
動的対応づけ方式には、TCPグループ配下のすべてのTCPコネクションと対応づけるN対N方式と、1つのTCPコネクションと対応づけるN対1方式があります。
動的対応づけ方式(N対N)における通信資源の対応関係を図1.6に、動的対応づけ方式(N対1)における通信資源の対応関係を図1.7に示します。
動的対応づけ方式では、CAFISセンタから受信した電文は、利用可能なFNAセションを順番に選択して通知します。また、CAFISセンタへの電文の送信は、N対Nでは利用可能なTCPコネクションを順番に、N対1では対応づけたTCPコネクションを利用します。
動的対応づけ方式(N対N)を使用する場合のCAFISセンタからの電文受信を図1.8、動的対応づけ方式(N対1)を使用する場合のCAFISセンタからの電文受信を図1.9、動的対応づけ方式(N対N)を使用する場合のCAFISセンタへの電文送信を図1.10に示します。
富士通メインフレーム上の業務アプリケーションは、経路種別を区別した通信形態と区別しない通信形態があり、通信形態に合わせて資源対応づけ方法を選択できます。
経路種別を区別する方法
経路種別ごとにFNAセションとTCPコネクションを対応づけます。
経路種別を区別しない方法
経路種別を区別せず、FNAセションとTCPコネクションを対応づけます。
経路種別を区別する資源対応づけ方法を図1.11に、経路種別を区別しない資源対応づけ方法を図1.12に示します。
経路種別を区別する資源の対応づけは、資源対応づけ定義文(extrsc)を経路種別ごとに定義し、送信用と受信用の2つのFNAセションを対応づけます。
経路種別を区別しない資源の対応づけは、資源対応づけ定義文(extrsc)の経路種別を区別せずに定義し、送信用と受信用の2つのFNAセションを対応づけます。
経路種別を区別する場合、CAFISセンタから受信した電文は、TCPコネクションおよび経路種別に対応づけられたFNAセションに通知します。
固定対応づけ方式を使用し経路種別を区別する場合のCAFISセンタからの電文受信を図1.13に示します。
動的対応づけ方式を使用した場合、TCPコネクションおよび経路種別に対応づけられた利用可能なFNAセションを順番に選択して通知します。