nficcntlコマンドは、通信資源の状態変更を行います。
状態変更には以下の操作があります。
資源状態の操作
FNAセションの一括切断
資源操作
/usr/sbin/nficcntl -t { shost | dhost | enrsc | vlu | vpu | rhost } -r 資源名 { -a | -d | -f } [-n FIC識別子]
FNAセションの一括切断
/usr/sbin/nficcntl -p {相手ホストシステム名 |相手ホストシステムのIPアドレス} [-n FIC識別子]
資源操作
操作したい資源の資源種別を指定します。
指定した資源名の状態を操作します。
資源を活性化します。
vpu資源の活性化時は、関連するvlu資源も同時に活性化します。
vpu資源の活性化時は、関連するrhost資源が活性状態になっている必要があります。
vlu資源の活性化時は、関連するvpu資源が活性状態になっている必要があります。
資源を非活性化します。
shost/dhost/enrsc/vpu/vluの各資源では、該当資源を利用するFNAセションが存在する場合、FNAセションが解放されるのを待ち合わせて対象資源を非活性化します。なお、vpu資源の非活性時はTICFコネクションを解放し、関連するvlu資源も同時に非活性化します。
rhost資源では、FNAセションの有無に関わらず、即座に対象資源を非活性化します。
資源を強制非活性化します。
shost/dhost/enrsc/vpu/vluの各資源では、該当資源を利用するFNAセションが存在する場合、FNAセションを強制的に解放した後、対象資源を非活性化します。なお、vpu資源の非活性時はTICFコネクションを解放し、関連するvlu資源も同時に非活性化します。
rhost資源では、FNAセションは解放されません。
FIC識別子を指定して操作します。
本オプションを省略した場合は、FIC識別子“01”の資源を操作します。
FNAセションの一括切断
相手ホストシステム名または相手ホストシステムのIPアドレス単位にFNAセションを一括して強制解放します。
FIC識別子を指定して操作します。
本オプションを省略した場合は、FIC識別子“01”の資源を操作します。
資源種別の指定と操作される資源の関係を表6.3に示します。
指定値 | 資源種別 |
---|---|
shost | 富士通メインフレーム側自ホストシステム |
dhost | 相手ホストシステム |
enrsc | 相手通信資源 |
vlu | 自通信資源(LU資源) |
vpu | 端末制御装置(PU資源) |
rhost | 自システムIP資源(端末向け) |
状態を操作する資源名を指定します。
FNAセションを一括して解放したい相手ホストシステム(dhost)の資源名を指定します。
FNAセションを一括して解放したい相手ホストシステム(dhost)のIPアドレスを指定します。
FIC識別子を01から99の数字で指定します。
自通信資源(vlu01)を活性化する場合
# /usr/sbin/nficcntl -t vlu -r vlu01 -a INFO: 30001: NETSTAGE/FIC(01)のnficcntlコマンドを受け付けました。 #
自通信資源(vlu02)を順次非活性化する場合
# /usr/sbin/nficcntl -t vlu -r vlu02 -d -n 01 INFO: 30001: NETSTAGE/FIC(01)のnficcntlコマンドを受け付けました。 #
自通信資源(vlu03)を強制非活性化する場合
# /usr/sbin/nficcntl -t vlu -r vlu03 -f -n 02 INFO: 30001: NETSTAGE/FIC(02)のnficcntlコマンドを受け付けました。 #
相手ホストシステム(dhost01[192.168.1.100])との間のすべてのFNAセションを相手ホストシステム名を指定して強制解放する場合
# /usr/sbin/nficcntl -p dhost01 INFO: 30001: NETSTAGE/FIC(01)のnficcntlコマンドを受け付けました。 #
相手ホストシステム(dhost01[192.168.1.100])との間のすべてのFNAセションを相手ホストシステムのIPアドレスを指定して強制解放する場合
# /usr/sbin/nficcntl -p 192.168.1.100 INFO: 30001: NETSTAGE/FIC(01)のnficcntlコマンドを受け付けました。 #
0 : コマンドが正常終了しました。
0以外: コマンドが異常終了しました。
注意
本コマンドの実行結果は、システムログファイルを参照して確認してください。または、nficstatコマンドにより、資源の状態を確認してください。