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NETSTAGE/FIC V1.0 説明書
FUJITSU Software

2.3.2 PRIMECLUSTER GLSとの連携機能

NETSTAGE/FICは、PRIMECLUSTER GLSのGS連携方式と連携して耐故障性や信頼性の高いシステムを構築することができます。

2.3.2.1 PRIMECLUSTER GLSを使用した伝送路二重化機能

PRIMECLUSTERおよびPRIMECLUSTER GLSを利用して、伝送路を二重化した信頼性の高いネットワークを構築することが可能です。具体的な設定方法については、“PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.3 (伝送路二重化機能編) (Linux版)”を参照してください。

PRIMECLUSTER GLSを利用した伝送路二重化機能の概要を図2.13に示します。

図2.13 PRIMECLUSTER GLSを使用した伝送路二重化機能の概要

注意

  • 伝送路二重化機能を使用する場合、富士通メインフレームとの接続に使用する自IPアドレスの定義(富士通メインフレーム側自ホストシステム定義文(shost)のipaddrオペランド)に自側の仮想IPアドレスを指定します。
    shost定義文については、“5.4.2 富士通メインフレーム側自ホストシステム定義文(shost)”を参照してください。

2.3.2.2 動作環境のホットスタンバイ運用

PRIMECLUSTERおよびPRIMECLUSTER GLSを利用して、NETSTAGE/FICを運用待機構成(1:1)のホットスタンバイ環境を構築することができます。具体的な設定方法については、“PRIMECLUSTER 導入手引書4.3(Linux版)”および“PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.3 (伝送路二重化機能編) (Linux版)”を参照してください。

PRIMECLUSTER GLSの運用待機構成の概要を図2.14に示します。

図2.14 PRIMECLUSTER GLSの運用待機構成の概要

運用システムで異常が発生した場合や、運用待機の切替え指示を行った場合、待機システムに仮想IPアドレスが引き継がれ、新運用システムとなります。

注意

  • NETSTAGE/FICを待機側のシステムとして動作する場合には、富士通メインフレームとの接続に使用する自IPアドレスの定義(富士通メインフレーム側自ホストシステム定義文(shost)のipaddrオペランド)に引き継ぐ仮想IPアドレスを指定し、かつ、そのIPアドレスをNETSTAGE/FIC起動時に非活性とする定義(shost定義文のautoactオペランドに“no”)を指定してください。
    shost定義文については、“5.4.2 富士通メインフレーム側自ホストシステム定義文(shost)”を参照してください。

2.3.2.3 富士通メインフレームのホットスタンバイ運用

富士通メインフレームがホットスタンバイ構成を構築している場合、PRIMECLUSTER GLSが提供するGS連携方式のユーザコマンド実行機能を利用できます。

ユーザコマンド実行機能は、富士通メインフレームのホットスタンバイ切替え(NODE DOWN)やネットワーク障害(POLLING TIMEOUT)を検知した場合に、ユーザが指定したコマンドを実行します。

このユーザコマンド実行機能を使用し、NETSTAGE/FICのFNAセションを一括切断する状態操作コマンド(nficcntl -p)を指定して実行させることで、切替え時に富士通メインフレームとのFNAセションを一括切断し、新現用の富士通メインフレームとの通信が即時に開始できるようにします。

ユーザコマンド実行機能の具体的な設定方法については、“PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.3 (伝送路二重化機能編) (Linux版)”を参照してください。

富士通メインフレームの運用待機構成の概要を図2.15に示します。

図2.15 富士通メインフレームの運用待機構成の概要