クラスタ環境において、アプリケーションサーバとデータベースサーバ間のネットワーク機器故障(全LANパス異常)が発生した場合に、PRIMECLUSTER GLSのユーザコマンド実行機能(NIC切替方式の伝送路異常検出)と連携し、システム切替えが可能になります。
ネットワーク機器故障時にシステム切替えを実施したい場合は、本機能の設定をしてください。
PRIMECLUSTER GLSと連携する場合、スクリプトを作成して設定しておく必要があります。詳細については、“3.1.3 PRIMECLUSTER GLSと連携する場合の設定”を参照してください。
システム切替えの概要を以下に示します。
(1) ネットワーク機器故障(全LANパス異常)発生
(2) GLSがネットワーク異常を検知
(3) ユーザコマンド実行機能で設定したスクリプトが動作
(4) スクリプトで指定したRDBシステム強制停止またはOSパニックが動作
(5) ノードダウンまたはマシン停止を検知し、システム切替え開始(ダウンしたRDBシステムが担当していたロググループの引継ぎ処理を開始)
注意
本機能はPRIMECLUSTER GLSのユーザコマンド実行機能(NIC切替方式の伝送路異常検出)を使用しており、高速切替方式では使用できません。
クラスタ環境において、Connection Managerを使用した構成の場合、GLSリソースをクラスタアプリケーションへ登録する設定方法では、ネットワーク機器故障によるシステム切替えを行うことはできません。本機能の設定を行ってください。
本機能の利用により、データベースサーバでRDBシステムの強制停止またはOSパニックが発生した場合は、データベースサーバの復旧の対処を行ってください。
本機能の利用により、アプリケーションサーバでAPCシステムの強制停止またはOSパニックが発生した場合は、アプリケーションサーバの復旧またはアプリケーションサーバの切替え等の対処を行ってください。
参照
ユーザコマンド実行機能、NIC切替方式、高速切替方式の詳細は、“PRIMECLUSTER Global Link Services説明書(伝送路二重化機能編)”を参照してください。