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Symfoware Server V12.1.0 Connection Managerユーザーズガイド
FUJITSU Software

2.8 PRIMECLUSTERとの連携について

Connection Managerでは、PRIMECLUSTERと連携することで、以下の運用を行うことができます。

また、Interstage Application Serverと連携したConnection Managerのクラスタ環境の構築が可能になります。

フェイルオーバ運用

フェイルオーバは、クラスタシステムにおいて、1台のノードに異常が発生した場合、そのノード(運用系のConnection Manager)で稼動していた業務を別のノード(待機系のConnection Manager)に引継ぐ機能です。フェイルオーバを行うための運用を、フェイルオーバ運用と呼びます。

機能概要

PRIMECLUSTERとの連携により、アプリケーションサーバ側とデータベースサーバ側で、以下の機能を実現します。

  • アプリケーションサーバ側

    Connection ManagerのリソースをPRIMECLUSTERに登録することで、クラスタアプリケーションによるConnection Managerの起動/停止、および、Connection Managerプロセスのダウン監視を行います。Connection Managerプロセスがダウンした場合、クラスタアプリケーションの切り替えを自動的に行います。これにより、Connection Managerのフェイルオーバ運用が可能となります。

  • データベースサーバ側

    RDBシステムのリソースを登録することで、RDBシステムのダウン監視に加え、監視プロセス(apcspv)のダウン監視を行います。監視プロセスのダウンを検知した場合、監視プロセスの再起動を行います。監視プロセスの再起動は、5分以内に3回まで行います。5分以内で4回のプロセスダウンを検知した場合、RDBシステムが登録されているクラスタアプリケーションを切り替えます。

運用形態

フェイルオーバ運用における運用形態には以下があります。

  • 1:1運用待機

  • カスケード

1:1運用待機

1つのノードで1つの運用系または待機系が動作する形態です。この形態は、運用系の異常時にフェイルオーバすることで業務の継続が可能なため、信頼性の高いシステムが構築できます。

カスケード

1つのノードで1つの運用系が動作し、その他の複数のノードで待機系が動作する形態です。この形態は、1:1運用待機と比べ、二重故障が発生しても業務の継続が可能となり、可用性の高いシステムが構築できます。また、長期的なノードの保守やノードの故障により1つのノードを起動できない場合でも、運用待機の構成を保証することができます。

セットアップ方法
SolarisSolarisの場合

セットアップ方法の詳細については、“付録C Connection ManagerとPRIMECLUSTERとの連携(Solarisの場合)”を参照してください。

LinuxLinuxの場合

セットアップ方法の詳細については、“付録D Connection ManagerとPRIMECLUSTERとの連携(Linuxの場合)”を参照してください。


シングルノードクラスタ運用

シングルノードクラスタは、1ノードから構成されるクラスタシステムです。シングルノードクラスタ運用では、1ノード構成で、そのノード上の業務の監視や制御を行います。また、Connection Managerがダウンした場合に、Interstage Application Serverと連携して自動的にアプリケーションサーバを停止することができます。

機能概要

PRIMECLUSTERとの連携により、アプリケーションサーバ側とデータベースサーバ側で、以下の機能を実現します。

  • アプリケーションサーバ側

    Connection ManagerのリソースをPRIMECLUSTERに登録することで、クラスタアプリケーションによるConnection Managerの起動/停止、およびConnection Managerプロセスのダウン監視を行います。Connection Managerのプロセスがダウンした場合にクラスタリソースに登録したアプリケーションが自動的に停止されます。

  • データベースサーバ側

    フェイルオーバ運用と同様です。フェイルオーバ運用を参照してください。

運用形態

シングルノードクラスタ運用では、運用中のノードに異常が発生すると、ノードが停止します。

セットアップ方法
SolarisSolarisの場合

セットアップ方法の詳細については、“付録E Connection ManagerとPRIMECLUSTER(シングルノードクラスタ)との連携(Solarisの場合)”を参照してください。

LinuxLinuxの場合

セットアップ方法の詳細については、“付録F Connection ManagerとPRIMECLUSTER(シングルノードクラスタ)との連携(Linuxの場合)”を参照してください。