ページの先頭行へ戻る
Symfoware Server V12.1.0 導入ガイド(サーバ編)
FUJITSU Software

付録C マルチバージョンでのWebAdminの利用

マルチバージョンインストール環境において、複数のSymfoware ServerのバージョンでWebAdminを利用する場合は、“WebAdminでマルチバージョン対応が必要となる条件”に一致するかを確認してください。

条件に一致する場合は、“WebAdminのマルチバージョン対応方法”を実施後に、マルチバージョンインストール環境でインスタンスを作成してください。

WebAdminでマルチバージョン対応が必要となる条件

  1. WebAdminでインスタンスを作成後に、Symfoware Serverをアップグレードしている。かつ、

  2. マルチバージョンインストールとして、手順1でアップグレードする前のバージョンのSymfoware Serverをインストール している。かつ、

  3. 手順2でマルチバージョンインストールしたSymfoware Server環境で、WebAdminを利用する。かつ、

  4. 手順1のインスタンスに対して、“WebAdminのマルチバージョン対応方法”を実施していない。

WebAdminのマルチバージョン対応方法

本手順は、アップグレードを行った後のSymfoware Server環境で実施してください。

  1. 既存インスタンスの停止

    アップグレード前に作成したWebAdminのインスタンスが起動されている場合は、インスタンスを停止します。

  2. 設定情報の変更

    • パラメータファイル“postgresql.conf”の下記パラメータを修正します。

      • log_directory

      • core_directory

      • syslog_ident

    修正方法

    “symfo_@@@@_XX_YY”となっている部分を削除して、サーバ内で一意となる名前に変更してください。

    例)

    Symfoware Server V12.0.0 Standard Edtion 64ビット版において、ユーザー名“symfo”でインスタンス名“inst1”を作成した場合

    log_directorycore_directory

        修正前: /var/tmp/symfo_1200_SE_64/symfo_inst1/log

        修正後: /var/tmp/symfo_package1/symfo_inst1/log

    syslog_ident

        修正前: symfo_1200_SE_64_symfo_inst1

        修正後: symfo_package1_symfo_inst1

    • 変更した名前で資源配置用のディレクトリを作成します。

      「log_directory」および「core_directory」に指定したディレクトリが存在しない場合は、作成してください。

      また、ディレクトリのアクセス権限は、以下の条件を満たしてください。

      • ディレクトリの所有者が、インスタンス管理者となるOSのユーザーアカウントであること

      • ディレクトリに書き込み権があること

      • ディレクトリ内が空の状態であること

  3. インスタンスの起動

    手順1で起動中のインスタンスを停止した場合は、インスタンスを起動します。

注意

運用管理ミドルウェア(Systemwalker Centric Managerなど)によって、サービス名やサーバログのインスタンス識別情報を監視している場合には、本変更と合わせて運用管理ミドルウェアの設定も変更してください。同じテーブルの組み合わせに対して、複数の方法を指定した場合は、最後の指定が有効となります。