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Symfoware Server V12.1.0 導入ガイド(サーバ編)
FUJITSU Software

B.2 スタンバイ機能を利用したフェイルオーバ運用の場合の移行作業

スタンバイ機能を利用したフェイルオーバ運用の場合に、古いバージョンレベルから移行する場合の移行手順について説明します。

以下の手順に従って移行作業を行ってください。

手順

作業項目

運用系

待機系

1

PRIMECLUSTERのインストール(注1)

PRIMECLUSTERのインストール(注1)

2

スタンバイ型のクラスタアプリケーションの停止(注2)

3

RMSの停止(注3)

4

GDSボリュームの起動

  

5

ファイルシステムのマウント

  

6

スタンバイ型のクラスタアプリケーションの構成変更

7

Symfowareデータベースクラスタのリソース情報の削除

  

8

Symfoware Serverのアップグレード

Symfoware Serverのアップグレード

9

Symfowareデータベースクラスタのリソース情報の登録

  

10

スタンバイ型のクラスタアプリケーションの構成変更

11

ファイルシステムのアンマウント

  

12

GDSボリュームの停止

  

13

RMSの起動

14

スタンバイ型のクラスタアプリケーションの起動

15

動作確認

注1) 利用可能なPRIMECLUSTERのバージョンがインストールされていない場合
注2) スタンバイ型のクラスタアプリケーションが起動している場合
注3) RMSが起動している場合

以下に各手順の詳細を説明します。

1. PRIMECLUSTERのインストール

クラスタシステムを構成するすべてのノードで、現在インストールされているPRIMECLUSTERのバージョンを確認してください。必要なバージョンのPRIMECLUSTERがインストールされていない場合には、PRIMECLUSTERをインストールしてください。

参照

  • PRIMECLUSTERのバージョンについては、“関連ソフトウェア”を参照してください。

  • PRIMECLUSTERのインストールについては、PRIMECLUSTERの“インストールガイド”を参照してください。

2. スタンバイ型のクラスタアプリケーションの停止

スタンバイ型のクラスタアプリケーションの起動状態を確認し、起動している場合には停止してください。

3. RMSの停止

クラスタシステムを構成するすべてのノードでRMSの起動状態を確認し、起動している場合には停止してください。

4. GDSボリュームの起動

運用ノードでGDSボリュームを起動してください。

5. ファイルシステムのマウント

運用ノードでデータ格納先用のディレクトリを配置したファイルシステムをマウントしてください。

6. スタンバイ型のクラスタアプリケーションの構成変更

スタンバイ型のクラスタアプリケーションから、データベースクラスタのリソースを削除してください。

7. Symfowareデータベースクラスタのリソース情報の削除

運用ノードでデータベースクラスタのリソース情報を、pgx_pclrscコマンドで削除してください。

8. Symfoware Serverのアップグレード

第3章 インストール”を参照して、クラスタシステムを構成するすべてのノードでSymfoware Serverのアップグレードを行ってください。

9. Symfowareデータベースクラスタのリソース情報の登録

運用ノードで手順7.で削除したデータベースクラスタのリソース情報を、pgx_pclrscコマンドで登録してください。

10. スタンバイ型のクラスタアプリケーションの構成変更

スタンバイ型のクラスタアプリケーションに、データベースクラスタのリソースを登録してください。

11. ファイルシステムのアンマウント

運用ノードでデータ格納先用のディレクトリを配置したファイルシステムをアンマウントしてください。

12. GDSボリュームの停止

運用ノードでGDSボリュームを停止してください。

13. RMSの起動

クラスタシステムを構成するすべてのノードでRMSを起動してください。

14. スタンバイ型のクラスタアプリケーションの起動

スタンバイ型のクラスタアプリケーションを起動してください。

15. 動作確認

移行が成功したことを確認するために、切替えや組込みを実行してください。


参照

フェイルオーバ運用の操作については、“クラスタ運用ガイド”を参照してください。