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Symfoware Server V12.1.0 導入ガイド(サーバ編)
FUJITSU Software

B.1 基本的な運用の場合の移行作業

インスタンスを作成したSymfoware ServerのバージョンがV12.0.0またはV12.0.0Aの場合には、“Symfoware Serverが追加した情報”を参照するためにCREATE EXTENSIONの実施が必要となります。

参照

“Symfoware Serverが追加した情報”に関する詳細は、“運用ガイド”の“取得できる情報”を参照してください。

以下にCREATE EXTENSIONの実施手順を示します。

  1. 対象のデータベースに対してCREATE EXTENSIONが必要かどうかを確認します。
    psqlコマンドを使用して、対象のデータベースに接続します。
    ここでは対象のデータベースをpostgresとして説明します。
    データベースpostgresに接続し、下記のSELECT文を実行します。

    postgres=# SELECT * FROM pgx_stat_sql;
    ERROR:  リレーション"pgx_stat_sql"は存在しません (10292)
    postgres=# select * from pgx_stat_lwlock;
    ERROR:  リレーション"pgx_stat_lwlock"は存在しません (10292)
    postgres=# select * from pgx_stat_latch;
    ERROR:  リレーション"pgx_stat_latch"は存在しません (10292)
    postgres=# select * from pgx_stat_walwriter;
    ERROR:  リレーション"pgx_stat_walwriter"は存在しません (10292)

    SELECT文に指定した表が存在しない場合は、CREATE EXTENSIONが必要となります。

  2. Symfoware Serverが独自に追加した統計情報ビューを閲覧するときに接続するデータベースに対して、以下の作業を実施してください。そのようなデータベースが複数ある場合には、それらすべてに対して作業を実施してください。
    登録対象ではないデータベースに接続した場合には、これらの統計情報ビューを閲覧することはできません。
    template1に対して登録しておけば、今後追加されるデータベースについてこのような考慮をする必要はありません。
    ある統計情報ビューを登録すると、その統計情報ビューがリセットされます。

    postgres=# CREATE EXTENSION pgx_stat_sql;
    CREATE EXTENSION
    postgres=# CREATE EXTENSION pgx_stat_lwlock;
    CREATE EXTENSION
    postgres=# CREATE EXTENSION pgx_stat_latch;
    CREATE EXTENSION
    postgres=# CREATE EXTENSION pgx_stat_walwriter;
    CREATE EXTENSION
    postgres=# \q