変換定義を書くCSVファイルの記述形式について説明します。
複数のCSVファイルを使用します。CSVファイルは以下の構成で作成してください。
図6.30 ファイル・ディレクトリのリンク構成
図6.31 IDのリンク構成
各行が、下記の表の項目順に書かれている必要があります。
各CSVファイルの詳細は以下のとおりです。
CSVエントリ情報テーブル
CSVエントリ情報テーブルは、すべての定義の入り口となるテーブルです。
CSV定義読込み処理の実行時には、このファイルを指定します。
1列目が行の意味を示す区分となっていて、区分により2列目以降の意味が異なります。以下に、区分ごとの列の記述形式を示します。
区分(1列目) | 意味 | 内容 |
---|---|---|
“C”または省略 (複数指定可) | コメント行 | コメント行か否かを指定します。
ただし、行のすべての項目が省略の場合(カンマだけ)は、コメント行として扱います。 |
“TRANSPARATABLE” |
※定義がない場合は省略可能。 | |
“PROCTABLE” |
※定義がない場合は省略可能。 | |
“FLATDIR” |
※定義がない場合は省略可能。 | |
“MULTTABLE” |
※定義がない場合は省略可能。 | |
“SLIPDIR” |
※定義がない場合は省略可能。 | |
“LDLOOPTABLE” |
※定義がない場合は省略可能。 | |
“VRLOOPTABLE” |
※定義がない場合は省略可能。 | |
“CONVDIR” |
※定義がない場合は省略可能。 | |
“ADJUSTTABLE” |
※定義がない場合は省略可能。 | |
“CODECNVCSVTABLE” |
※定義がない場合は省略可能。 | |
“USERFUNCTABLE” |
※定義がない場合は省略可能。 | |
“XMLUSERFUNCTABLE” |
※定義がない場合は省略可能。 |
(注) ディレクトリ、またはファイル名は、フルパス、またはCSVエントリ情報テーブルファイルからの相対パスで指定します。
変換パラメタ情報テーブル
変換パラメタ情報テーブルは、変換パラメタIDを登録するテーブルです。
変換パラメタ情報テーブルは、1ファイルで複数の変換パラメタIDを登録します。
1列目が行の意味を示す区分となっていて、区分により2列目以降の意味が異なります。以下に、区分ごとの列の記述形式を示します。
区分(1列目) | 意味 | 内容 |
---|---|---|
“C”または省略 (複数指定可) | コメント行 | コメント行か否かを指定します。
ただし、行のすべての項目が省略の場合(カンマだけ)は、コメント行として扱います。 |
“ID” (複数指定可) | 変換パラメタID情報 |
|
“DELID” (複数指定可) (取込み時だけ有効) | 変換パラメタID削除 |
|
運用登録情報テーブル
運用登録情報テーブルは、処理IDを登録するテーブルです。
運用登録情報テーブルは、1ファイルで複数の処理IDを登録します。
1列目が行の意味を示す区分となっていて、区分により2列目以降の意味が異なります。以下に、区分ごとの列の記述形式を示します。
区分(1列目) | 意味 | 内容 |
---|---|---|
“C”または省略 (複数指定可) | コメント行 | コメント行か否かを指定します。
ただし、行のすべての項目が省略の場合(カンマだけ)は、コメント行として扱います。 |
“FMTCONV” (複数指定可) | フォーマット変換情報 |
|
“CODECONV” (複数指定可) | 文字コード変換情報 |
|
“CSVCONV” (複数指定可) | CSV変換情報 |
|
“ADJUST” (複数指定可) | レイアウト調整情報 |
|
“XMLCONV” (複数指定可) | XML変換 |
|
“DELID” (複数指定可) (取込み時だけ有効) | 処理ID削除 |
|
一般フォーマット情報テーブル
一般フォーマット情報テーブルは、フラットIDを登録するテーブルです。
一般フォーマット情報テーブルは、1ファイルで1つのフラットIDを登録します。
1列目が行の意味を示す区分となっていて、区分により2列目以降の意味が異なります。以下に、区分ごとの列の記述形式を示します。
区分(1列目) | 意味 | 内容 |
---|---|---|
“C” (複数指定可) | コメント行 | コメント行か否かを指定します。
ただし、行のすべての項目が省略の場合(カンマだけ)は、コメント行として扱います。 |
“ID” | フラットID/名称 |
|
“DELID” (取込み時だけ有効) | フラットID削除 |
|
“XML” | XML用設定 |
|
“XML_SCHEMA” (区分“XML”の2列目に“XML_SCHEMA”が指定されている場合だけ指定可、複数指定可) | XML Schema情報 |
|
省略 (複数指定可) | フィールド情報 |
|
複数一般フォーマット情報テーブル
複数一般フォーマット情報テーブルは、複数一般IDを登録するテーブルです。
複数一般フォーマット情報テーブルは、1ファイルで複数の複数一般IDを登録します。
1列目が行の意味を示す区分となっていて、区分により2列目以降の意味が異なります。以下に、区分ごとの列の記述形式を示します。
区分(1列目) | 意味 | 内容 |
---|---|---|
“C”または省略 (複数指定可) | コメント行 | コメント行か否かを指定します。
ただし、行のすべての項目が省略の場合(カンマだけ)は、コメント行として扱います。 |
“ID” (複数指定可) | 複数一般ID/名称 |
|
“DELID” (複数指定可) (取込み時だけ有効) | 複数一般ID削除 |
|
伝票形式フォーマット情報テーブル
伝票形式フォーマット情報テーブルは、伝票形式IDを登録するテーブルです。
伝票形式フォーマット情報テーブルは、1ファイルで1つの伝票形式IDを登録します。
1列目が行の意味を示す区分となっていて、区分により2列目以降の意味が異なります。以下に、区分ごとの列の記述形式を示します。
区分(1列目) | 意味 | 内容 |
---|---|---|
“C”または省略 (複数指定可) | コメント行 | コメント行か否かを指定します。
ただし、行のすべての項目が省略の場合(カンマだけ)は、コメント行として扱います。 |
“ID” | 伝票形式ID/名称 |
|
RECORD (複数指定可) | レコード情報 |
|
“DELID” (取込み時だけ有効) | 伝票形式ID削除 |
|
行終端可変長フォーマット情報テーブル
行終端可変長フォーマット情報テーブルは、行終端可変長フォーマットの可変長IDを登録するテーブルです。
行終端可変長フォーマット情報テーブルは、1ファイルで複数の可変長IDを登録します。
1列目が行の意味を示す区分となっていて、区分により2列目以降の意味が異なります。以下に、区分ごとの列の記述形式を示します。
区分(1列目) | 意味 | 内容 |
---|---|---|
“C”または省略 (複数指定可) | コメント行 | コメント行か否かを指定します。
ただし、行のすべての項目が省略の場合(カンマだけ)は、コメント行として扱います。 |
“ID” (複数指定可) | 可変長ID/名称 |
|
“DELID” (複数指定可) (取込み時だけ有効) | 可変長ID削除 |
|
繰返し数指定可変長フォーマット情報テーブル
繰返し数指定可変長フォーマット情報テーブルは、繰返し数指定可変長フォーマットの可変長IDを登録するテーブルです。
繰返し数指定可変長フォーマット情報テーブルは、1ファイルで複数の可変長IDを登録します。
1列目が行の意味を示す区分となっていて、区分により2列目以降の意味が異なります。以下に、区分ごとの列の記述形式を示します。
区分(1列目) | 意味 | 内容 |
---|---|---|
“C”または省略 (複数指定可) | コメント行 | コメント行か否かを指定します。
ただし、行のすべての項目が省略の場合(カンマだけ)は、コメント行として扱います。 |
“ID” (複数指定可) | 可変長ID/名称 |
|
“DELID” (複数指定可) (取込み時だけ有効) | 可変長ID削除 |
|
フォーマット変換情報テーブル
フォーマット変換情報テーブルは、変換IDを登録するテーブルです。
フォーマット変換情報テーブルは、1ファイルで1つの変換IDを登録します。
1列目が行の意味を示す区分となっていて、区分により2列目以降の意味が異なります。以下に、区分ごとの列の記述形式を示します。
区分(1列目) | 意味 | 内容 |
---|---|---|
“C”または省略 (複数指定可) | コメント行 | コメント行か否かを指定します。
ただし、行のすべての項目が省略の場合(カンマだけ)は、コメント行として扱います。 |
“ID” | 変換ID/名称 |
|
“DELID” (取込み時だけ有効) | 変換ID削除 |
|
IN | 入力側フォーマット情報 |
|
“I” (複数指定可) | 入力側フィールド情報 (※入力側フィールド情報は省略可能) |
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“OUT” | 出力側フォーマット情報 | 入力側フォーマット情報と同様 |
“O” (複数指定可) | 出力側フィールド情報、および変換情報 |
複数の条件式を定義する場合“&”または“|”で区切って複数定義します。(“&”は「かつ」、“|”は「または」を示します)
|
HEDC (複数指定可) | ヘッダ出力条件 |
|
レイアウト調整情報テーブル
レイアウト調整情報テーブルは、レイアウト調整IDを登録するテーブルです。
レイアウト調整情報テーブルは、1ファイルで複数のレイアウト調整IDを登録します。
1列目が行の意味を示す区分となっていて、区分により2列目以降の意味が異なります。以下に、区分ごとの列の記述形式を示します。
区分(1列目) | 意味 | 内容 |
---|---|---|
“C”または省略 (複数指定可) | コメント行 | コメント行か否かを指定します。
ただし、行のすべての項目が省略の場合(カンマだけ)は、コメント行として扱います。 |
“CODECONV” (複数指定可) | 文字コード変換(フォーマット指定なし)情報 |
|
“DELID” (取込み時だけ有効) | レイアウト調整ID削除 |
|
フィールド情報は以下の形式で記述します。
[入出力区分.フォーマット情報.集団項目名.項目名] |
入出力区分
“IN”または “OUT”を指定します。
フォーマット情報
一般フォーマット時
フラットIDを指定します。
複数一般フォーマット時
以下の形式で指定します。
複数一般ID.フラットID
伝票形式フォーマット時
以下の形式で指定します。
伝票形式ID.フラットID
行終端可変長フォーマット時
以下の形式で指定します。
可変長ID.フラットID
集団項目名
集団項目に属する項目の場合、属する集団項目ヘッダの項目名を、ピリオドで区切って指定します。
集団項目に属さない項目の場合は省略します。
項目名
項目名をそのまま指定します。
フィールド情報の部分指定(桁指定)の書き方
フィールド情報の部分指定をする場合は、部分指定可能なフィールド情報の項目名の後ろに、“..(桁指定開始位置.桁指定桁数)”を記述します。項目の部分指定を省略した場合または“..(0.0)”と指定した場合は、全桁指定とみなします。
例)
計算設定時:[IN.INF.基本給..(1.3)]+[IN.INF.手当..(2.5)]
条件設定 :[IN.INF.所属コード..(2.4)]==’100’
項目コード変換用CSV情報テーブル
項目コード変換用CSV情報テーブルは、CSV IDを登録するテーブルです。
項目コード変換用CSV情報テーブルは、1ファイルで複数のCSV IDを登録します。
1列目が行の意味を示す区分となっていて、区分により2列目以降の意味が異なります。以下に、区分ごとの列の記述形式を示します。
区分(1列目) | 意味 | 内容 |
---|---|---|
“C”または省略 (複数指定可) | コメント行 | コメント行か否かを指定します。
ただし、行のすべての項目が省略の場合(カンマだけ)は、コメント行として扱います。 |
“ID” (複数指定可) | CSV ID情報 |
|
“DELID” (複数指定可) (取込み時だけ有効) | CSV ID削除 |
|
利用者プログラム情報テーブル
利用者プログラム情報テーブルは、利用者プログラムIDを登録するテーブルです。
利用者プログラム情報テーブルは、1ファイルで複数の利用者プログラムIDを登録します。
1列目が行の意味を示す区分となっていて、区分により2列目以降の意味が異なります。以下に、区分ごとの列の記述形式を示します。
区分(1列目) | 意味 | 内容 |
---|---|---|
“C”または省略 (複数指定可) | コメント行 | コメント行か否かを指定します。
ただし、行のすべての項目が省略の場合(カンマだけ)は、コメント行として扱います。 |
“ID” (複数指定可) | 利用者プログラムID情報 |
|
“DELID” (複数指定可) (取込み時だけ有効) | 利用者プログラムID削除 |
|
XML用利用者プログラム情報テーブル
XML用利用者プログラム情報テーブルは、XML用利用者プログラムIDを登録するテーブルです。
XML用利用者プログラム情報テーブルは、1ファイルで複数のXML用利用者プログラムIDを登録します。
1列目が行の意味を示す区分となっていて、区分により2列目以降の意味が異なります。以下に、区分ごとの列の記述形式を示します。
区分(1列目) | 意味 | 内容 |
---|---|---|
“C”または省略 (複数指定可) | コメント行 | コメント行か否かを指定します。
ただし、行のすべての項目が省略の場合(カンマだけ)は、コメント行として扱います。 |
“ID” (複数指定可) | XML利用者プログラム ID情報 |
|
“DELID” (複数指定可) (取込み時だけ有効) | XML利用者プログラムID削除 |
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