OPC、QuickOPC、EC、RECの場合に、テープから業務ボリュームのデータをリストアするときは、次の方法で行います。
この方法を「バックアップボリュームを利用したリストア」と呼びます。
詳細は、「3.4.3.1 バックアップボリュームを利用したリストア」を参照してください。
図3.14 テープからのリストア(バックアップボリュームを利用したリストア)
SnapOPC+の場合に、テープから業務ボリュームのデータをリストアするときは、次の方法で行います。
この方法を「新規ボリュームを利用したリストア」と呼びます。
コピーの種類に関わらず、バックアップで使用したバックアップボリュームを使用しない場合も、この方法を実行できます。
詳細は、「3.4.3.2 新規ボリュームを利用したリストア」を参照してください。
図3.15 テープからのリストア(新規ボリュームを利用したリストア)
バックアップボリュームを利用したリストアは、以下の手順で行います。
注意
バックアップボリュームの内容は、テープの内容で上書きされます。
バックアップボリュームのデータを保持する場合は、「3.4.3.2 新規ボリュームを利用したリストア」でリストアを実行してください。
同期型高速コピーの停止(ECまたはRECだけ)
acec cancel (同期型高速コピーの停止コマンド)に-pオプションと-forceオプションを指定して、同期型高速コピーを停止します。
[実行例]
> acec cancel -g group01 -p ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET001/0x3[addr=0x10000] -force ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET001/0x3[addr=0x10000] # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Disconnected >> Succeeded : 1 Failed : 0 |
テープからのリストア
バックアップボリュームのパーティションに、テープにバックアップしたデータをリストアします。
テープからのリストア方法は、使用するテープのバックアップソフトウェアおよびテープ装置のマニュアルを参照してください。
アドバンスト・コピーの実行
バックアップボリュームのパーティションの内容を、業務ボリュームにリストアします。
実行手順は、「3.2 アドバンスト・コピーの実行」の各コピーの種類を参照してください。
新規ボリュームを利用したリストアは、以下の手順で行います。
コピーグループの作成
業務ボリュームと新規ボリュームのパーティションでアドバンスト・コピーを行うために、acgroup create (コピーグループの作成コマンド)で、新しくコピーグループを作成します。コピーの種類には、OPCを指定してください。
[実行例]
> acgroup create -g group02 -type OPC -a ET001 Successful completion. |
コピーペアの追加
コピー元に業務ボリューム、コピー先に新規ボリュームのパーティションを指定して、コピーペアを追加します。
コピーペアを追加する手順は、「コピーペアの追加」を参照してください。
[実行例]
> acpair add -g group02 -p ET001/0x25[addr=0x0,size=0x5000]:ET001/0x34[addr=0x10000] Successful completion. |
アドバンスト・コピーの停止
業務ボリュームにデータをリストアするため、業務ボリュームからバックアップボリュームへのアドバンスト・コピーを停止します。
OPCまたはQuickOPCの場合
acopc query (OPCまたはQuickOPCのコピー状況表示コマンド)で、コピーの状況を確認します。
セッションおよびTracking(QuickOPCの場合だけ)が停止していない場合は、acopc cancel (OPCまたはQuickOPCのコピー停止コマンド)に-pオプションを指定して、物理コピーとTracking(QuickOPCの場合だけ)を停止してください。
[実行例]
> acopc query -g group01 Copy Group Name : group01 Copy Group Type : OPC Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######) Source <=> Target SID OPC Status Copy Phase Copied Block ------------------------------- --- ----------------------- ---- --------------- ---------- ------------ ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000] ==> ET001/0x3[addr=0x10000] 0x21 "OPC Executing" "Copying" 0 > acopc cancel -g group01 -p ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET001/0x3[addr=0x10000] ET001/0x1:ET001/0x6 # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << OPC Disconnected >> Succeeded : 1 Failed : 0 |
注意
逆方向のコピーを行う運用の場合は、逆方向のアドバンスト・コピーの状況も確認してください。
SnapOPC+の場合
acsnap query (SnapOPC+のコピー状況表示コマンド)で、コピーの状況を確認します。
セッションが停止していない場合は、acsnap cancel (SnapOPC+のコピー停止コマンド)に-forceオプションを指定して、コピーを停止してください。
[実行例]
> acsnap query -g group01 Copy Group Name : group01 Copy Group Type : SnapOPCP Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######) Source <=> Target SID Snap Status Gen Date Copied Block ----------------------------- --- --------------------------------- ---- ------------------------- --- -------- ------------ ET001/0x31[addr=0x0,size=0x0] ==> ET001/0x34[addr=0x0,size=0x01000] 0x23 "Copy On Write(Active)" 3 10minute 1048576 ET001/0x31[addr=0x0,size=0x0] ==> ET001/0x33[addr=0x0,size=0x01000] 0x22 "Copy On Write(Inactive)" 2 3hour 1048576 ET001/0x31[addr=0x0,size=0x0] ==> ET001/0x32[addr=0x0,size=0x01000] 0x21 "Copy On Write(Inactive)" 1 1day 1048576 > acsnap cancel -g group01 -force ET001/0x31[addr=0x0,size=0x0]:ET001/0x32[addr=0x0,size=0x01000] # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << SnapOPCP Disconnected >> ET001/0x31[addr=0x0,size=0x0]:ET001/0x33[addr=0x0,size=0x01000] # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << SnapOPCP Disconnected >> ET001/0x31[addr=0x0,size=0x0]:ET001/0x34[addr=0x0,size=0x01000] # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << SnapOPCP Disconnected >> Succeeded : 3 Failed : 0 |
注意
逆方向のコピーを行う運用の場合は、逆方向のアドバンスト・コピーの状況も確認してください。
ECまたはRECの場合
acec cancel (同期型高速コピーの停止コマンド)に-pオプションと-forceオプションを指定して、同期型高速コピーを停止します。
[実行例]
> acec cancel -g group01 -p ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET001/0x3[addr=0x10000] -force ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET001/0x3[addr=0x10000] # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Disconnected >> Succeeded : 1 Failed : 0 |
テープからのリストア
新規ボリュームのパーティションに、テープにバックアップしたデータをリストアします。
テープからのリストア方法は、使用するテープのバックアップソフトウェアおよびテープ装置のマニュアルを参照してください。
アドバンスト・コピーの実行
新規ボリュームのパーティションの内容を業務ボリュームにリストアします。
実行手順は、「3.2.1.2 OPC利用環境でのリストア」を参照してください。
[実行例]
> acopc start -g group02 -p ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET001/0x3[addr=0x10000] -r ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET001/0x3[addr=0x10000] # DATE : 2008/06/25 12:00:00 - << OPC Started >> # From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=3/Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0 # To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=1/Adr_high=0/Adr_low=0 Succeeded : 1 Failed : 0 |
注意
新規ボリュームから業務ボリュームに物理コピーが完了(OPCのセッションが切断)するまで、業務ボリュームからバックアップボリュームへのコピーは保証されません。
物理コピーが完了するまで、業務ボリュームからバックアップボリュームへのコピーを実行しないでください。