JournalTransferシステムは、メッセージをCKPTファイルにより管理することでメッセージ保証を実現しています。何らかの原因によりCKPTファイルの内容が破壊され、送信側と受信側のJournalTransferシステム間で制御情報の不整合が発生することがあります。この場合、JournalTransferシステムは、制御情報の不整合を検出した旨のメッセージ“TRT10319”,“TRT10320”または“TRT10321”を出力して、メッセージ送受信を停止します。
CKPTファイルの制御情報が破壊された状態からメッセージ送受信を再開するためには、BRIDGE_INFORMATIONセクション定義の「START_MODE」を「COLD」に設定し、送信側システムで該当のブリッジノードを活性化して、メッセージ送受信を再開します。CKPTファイルがハードディスクのクラッシュなどで物理的に破壊された場合、TRMシステムとJournalTransferシステムを停止した後、TRMシステムを再起動してCKPTファイルを物理的に復活させる必要があります。
なお、CKPTファイルの内容を確認するには、trjtexportコマンドにより出力されたバイナリデータをバイナリエディタを使用して確認します。trjtexportコマンドについては、“26.2.8 trjtexportコマンド”を参照してください。