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Linkexpress Transactional Replication option V5.0L60 説明書
FUJITSU Software

12.5.4 取得定義

以下の操作や取得定義の登録の方法について説明します。

12.5.4.1 取得定義の作成

取得定義を記述したファイルを取得定義ファイルと呼びます。取得定義ファイルには、複数の取得定義を記述できます。取得定義ファイルは、ユーザが任意の通常ファイル上にテキストファイルとして作成します。

取得定義ファイルは、viコマンドなど(Windowsではメモ帳など)の編集ツールを使用して定義してください。取得定義の記述方法の詳細については、"12.5.4.3 取得定義の記述"を参照してください。

12.5.4.2 取得定義の登録

取得定義の登録は、tjnlfmtdefコマンドを使用して行います。tjnlfmtdefコマンドの詳細は、"12.10.3.6 tjnlfmtdef(取得定義を登録する)"を参照してください。

以下にtjnlfmtdefコマンドの入力例を示します。


-----------------------------------------------
tjnlfmtdef -a -f /tjnl/def/FMT.def
-----------------------------------------------


-----------------------------------------------
tjnlfmtdef -a -f c:\tjnl\def\FMT.def
-----------------------------------------------

12.5.4.3 取得定義の記述

取得定義の記述方法について説明します。

なお、取得定義の記述規約については、"B.5.2 取得定義構文(Oracle連携) "を参照してください。

12.5.4.3.1 取得定義の記述形式

取得定義の記述形式を、"表12.25 取得定義の記述形式"に示します。

表12.25 取得定義の記述形式
LOGFMT 取得定義名                             -- 取得定義名
  SYSITEM システム取得項目                    -- システム取得項目情報
  TABLE スキーマ名.テーブル名                 -- ジャーナル取得対象列情報
     ( 項目名 : 列名 データ属性 列編集情報 ) 
  CHECKPOINT ジャーナル・チェックポイント名   -- ジャーナル・チェックポイント情報
  COMMENT コメント文 ; 
12.5.4.3.2 取得定義の記述内容の説明

取得定義の記述内容の説明を"表12.26 取得定義の記述内容"に示します。取得定義の構文、および指定値の詳細については、"B.5.2 取得定義構文(Oracle連携) "を参照してください。

表12.26 取得定義の記述内容

キーワード

省略

記述方法

記述内容の説明

LOGFMT

不可

取得定義名を指定します。

取得定義名を指定します。

本キーワードから";"までが1つの取得定義となります。

SYSITEM

以下のいずれかの形式で指定します。

TJNLSYSALL:すべてのシステム取得項目を取得対象とします
システム取得項目キーワード:特定のシステム取得項目を取得対象とします

本キーワードを省略した場合は、システム取得項目は取得されません。

取得するシステム取得項目を指定します。

複数のシステム取得項目を取得対象とする場合は、システム取得項目を","で区切って記述してください。

TABLE


(注)

以下の形式で指定します。

スキーマ名.テーブル名
(項目名:列名 データ属性 列編集情報)

ジャーナルを取得する列を指定します。

同一テーブル内の複数の列を取得対象とする場合は、"項目名:列名 データ属性 列編集情報"を","で区切って記述してください。

複数のテーブルをジャーナル取得対象とする場合は、本キーワードを複数記述してください。

列編集情報については、"列編集情報"を参照してください。
列編集情報を省略した場合、ジャーナル取得対象の列は編集されません。

CHECKPOINT

ジャーナル・チェックポイント名を指定します。
本キーワードを省略した場合は、ジャーナル・チェックポイントの配付は要求されません。

配付を要求するジャーナル・チェックポイントを識別するジャーナル・チェックポイント名を指定します。

複数のジャーナル・チェックポイント名を指定する場合は、"ジャーナル・チェックポイント名"を","で区切って記述してください。

COMMENT

任意の文字列を指定します。

取得定義に対するコメント文を指定します。

注)取得定義を追加または変更する場合は、省略できません。

列編集情報

列編集情報とは、外部10進数の列の符号情報を付加せず差分抽出するなど、ジャーナルを取得する列を編集する情報のことです。
列編集情報は、"CONV = (列編集指示)"の形式で指定します。
列編集指示の機能の説明を"表12.27 列編集指示の機能"に示します。列編集指示の構文、および指定値の詳細については、"B.5.2 取得定義構文(Oracle連携) "を参照してください。

表12.27 列編集指示の機能

列編集指示

機能

TYPE(DECIMAL)
(注1)

NUMBER型の列において、内部10進数として差分抽出します。

  • 項目の利用ジャーナルのバイト数は、 p ÷ 2 + 1となります。

  • 項目の利用ジャーナルの属性コードは、X'14'(内部10進数)となります。

SIGN(OFF)
(注1)
(注2)

外部10進数または内部10進数の列において、符号情報を付加せず差分抽出します。

SIZE(長さ)
(注3)

固定長文字列または可変長文字列の列において、指定した長さで差分抽出します。

注1)位取りを省略することはできません。NUMBER(p)を取得対象とする場合、取得定義のデータ属性は、NUMBER(p,0)と記述してください。
注2)配付定義のOutCodeにGS_KANAまたはGS_ASCIIを指定した場合、符号情報を付加せず差分抽出します。
     配付定義のOutCodeにGS_KANAまたはGS_ASCII以外を指定した場合、列編集指示の指定に関わらず、符号情報を付加して差分抽出します。
注3)配付定義のCharInfoにEXTENDを指定した場合、文字列領域のサイズを拡張せず、SIZE(長さ)で指定した長さで差分抽出します。

12.5.4.3.3 取得定義の記述例

取得定義の記述例を"表12.28 取得定義の記述例"に示します。

表12.28 取得定義の記述例
LOGFMT LOG_NKANTO
  SYSITEM TJNLRESOURCE,TJNLDBOP,TJNLTIME
  TABLE 関東地区.家電
    ( OFFICE_ID : 販売店コード NUMBER(10) ,
      ITEM_ID : 製品番号 NUMBER(10) ,
      ITEM_DIVISION : 製品区分 NUMBER(5,0) CONV=(SIGN(OFF)) ,
      ITEM_NAME : 製品名 CHAR(300) ,
      SALE_NUM : 販売数 NUMBER(10))
  CHECKPOINT DAYEND , WEEKEND
  COMMENT "北関東地区の家電製品販売状況収集用定義";