ジャーナル・チェックポイント機能は、ジャーナル提供側の業務の区切りとなる情報を取得する機能です。
ジャーナル・チェックポイント機能を使用することにより、ジャーナル提供側の業務の区切りをコマンドで取得し、ジャーナル利用側の業務にメッセージとして配付できます。ジャーナル・チェックポイントのデータ形式は、データベースの更新データの利用ジャーナルと同様の形式です。
ジャーナル・チェックポイントの利用ジャーナルは、データベースの更新データの利用ジャーナルと同じメッセージにパッキングされません。
ジャーナル・チェックポイントのデータ形式の詳細は"第14章 データ形式"を参照してください。
ジャーナル・チェックポイントは、データベースの更新データの利用ジャーナルと時系列を保証してメッセージキューに格納されます。これにより、ジャーナル利用側でもジャーナル提供側の業務の区切りと同じ単位でジャーナル利用業務が行えます。
ジャーナル・チェックポイントの詳細は"12.6.1.5 ジャーナル・チェックポイントの取得"を参照してください。
"図12.6 ジャーナル・チェックポイント機能の使用例"にジャーナル・チェックポイント機能の使用例を示します。
この例では、ジャーナル提供側ではエントリ業務を行っており、端末からのエントリ要求に応じてデータベースを更新するアプリケーションが常駐して動作しています。このアプリケーションが更新するテーブルは、ジャーナルを取得するように定義されています。
ジャーナル利用側では、メッセージキューに配付された利用ジャーナルを受信し帳票を出力する業務を行っています。帳票は、エントリ業務の区切りで一旦集計を行います。
この場合、ジャーナル提供側で区切りとなる時刻(図では、12時と24時)にジャーナル・チェックポイントの配付を要求することにより、ジャーナル利用側でもジャーナル提供側と同期を取らずに、ジャーナル提供側の業務の区切りを意識した処理が行えます。