Linkexpress Transactional Replication optionの利用方法と適用効果について説明します。
Linkexpress Transactional Replication optionは、基幹系システムのトランザクション処理で発生したデータをタイムリーに利用することを狙いとしており、様々な業務へ適用できます。
以下にLinkexpress Transactional Replication optionの利用による代表的な業務構築例と効果を説明します。
コールセンタシステムの構築
グローバルサーバの顧客および契約情報をコールセンタサーバと逐次差分連携します。
新規業務では、グローバルサーバから配付された情報を参照しながら、FAQのデータベースおよび受付履歴のデータベースを更新します。
オペレータは、蓄積されたFAQデータベースの情報や受付履歴のデータベースの情報をWebブラウザで参照し、各種問い合わせに対応します。
Linkexpress Transactional Replication optionを利用してコールセンタシステムを構築すると以下の効果があります。
基幹系システムで更新されたデータがタイムリーにコールセンタサーバのSymfoware/RDBに反映されるため、顧客サービスの向上が図れます。
Symfoware/RDBにTJNLのジャーナルを反映するためにアプリケーションの作成は不要です。
反映するデータベースのコード系に合わせて自動的にコード変換が行われます。
TJNLにより提供されるジャーナルは、基幹系システムのトランザクション単位かつ時系列にコールセンタサーバに提供されます。このジャーナルをトランザクション単位にデータベースに反映することができるため、データベース間の整合性が保証されます。
CRM(Customer Relationship Management)システムの構築
グローバルサーバの元帳データをCRMシステムに逐次差分連携します。
CRMシステムでは、顧客情報や取引履歴をもとに営業戦略を分析します。
店舗では、Webブラウザより情報を参照し活用します。
Linkexpress Transactional Replication optionを利用してCRMシステムを構築すると以下の効果があります。
基幹系システムで更新されたデータがタイムリーにCRMシステムのOracleデータベースに反映されるため、最新の情報を利用した分析業務を行ったり、窓口業務でも最新の情報を利用してお客様との対応を行い、顧客サービスの向上を図ることができます。
OracleデータベースにTJNLのジャーナルを反映するためにアプリケーションの作成は不要です。
反映するデータベースのコード系に合わせて自動的にコード変換が行われます。
TJNLにより提供されるジャーナルは、基幹系システムのトランザクション単位かつ時系列にCRMシステムに提供されます。このジャーナルをトランザクション単位にデータベースに反映することができるため、データベース間の整合性が保証されます。
オーダエントリシステムの構築
グローバルサーバの在庫データおよび受注結果/出荷データを受注サーバと逐次差分連携します。
受注サーバの受注データをグローバルサーバと逐次差分連携します。
営業担当者は営業店またはモバイルにて、商品の在庫照会、商品の受注処理および受注結果や出荷状況の確認を行います。
Linkexpress Transactional Replication optionを利用してオーダエントリシステムを構築すると以下の効果があります。
それぞれのサーバで管理するデータベースの情報を相互に流通させることで、受注から出荷までの時間の短縮を図ることができます。また、在庫や受注結果の最新情報が参照可能となり、営業活動を向上させることができます。
グローバルサーバの運用時間に依存せず、受注サーバの運用で業務を行うことができます。これにより、24時間の受注および照会業務を行うことができるようになります。
Symfoware/RDBからのジャーナルの抽出および反映のためのアプリケーションの作成は不要です。
連携先のサーバまたは反映するデータベースのコード系に合わせて自動的にコード変換が行われます。