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Systemwalker Software Configuration Manager ソフトウェアパラメーター設定ガイド (ServerView Resource Orchestrator連携編)
FUJITSU Software

6.1.3 ソフトウェア設定スクリプト

ソフトウェア設定スクリプトとは、ソフトウェアにパラメーターを設定するためのスクリプトです。このスクリプトは、L-Serverに転送されて、L-Server上で実行されます。

ソフトウェア設定スクリプトは、複数のファイルで構成されています。また、Windowsで使用できるバッチファイルと、Linuxで使用できるシェルスクリプトが決められています。このファイルの説明を、以下に示します。

スタートアップスクリプト (バッチファイル) の形式【Windows】

バッチファイルのスタートアップスクリプト (startup.cmd) は、以下の形式で作成します。

初めに環境変数設定スクリプト (setenv.cmd) を呼び出します。最後に処理が成功した場合は0を復帰して、失敗した場合は0以外を復帰します。標準出力と標準エラー出力は、エージェントのログに出力されます。

@echo off
setlocal
@rem 環境変数を設定する
call .\setenv.cmd
@rem ソフトウェアのセットアップ処理
<各ソフトウェアの処理>
@rem 結果(正常)を復帰する
if ERRORLEVEL 1 goto ERROR_END
endlocal
exit /B 0
@rem 結果(異常)を復帰する
: ERROR_END
echo ERROR0001 setup failed 1>&2
endlocal
exit /B 1

スタートアップスクリプト(シェルスクリプト) の形式【Linux】

シェルスクリプトのスタートアップスクリプト (startup.sh) は、以下の形式で作成します。

初めに環境変数設定スクリプト (setenv.sh) を呼び出します。最後に処理が成功した場合は0を復帰して、失敗した場合は0以外を復帰します。標準出力と標準エラー出力は、エージェントのログに出力されます。

#!/bin/sh
# 環境変数を設定する
source ./setenv.sh
# ソフトウェアのセットアップ処理
<各ソフトウェアの処理>
# 結果を復帰する
if [ $? = "0" ]; then
 # 正常を復帰する
 exit 0
else
 # 異常を復帰する
 echo "ERROR0001 setup failed" 1>&2
 exit 1
fi

環境変数設定スクリプト (バッチファイル) の形式【Windows】

バッチファイルの環境変数設定スクリプト (setenv.cmd) は、以下の形式で本製品が生成します。

環境変数の名前は、ソフトウェア設定情報(パラメーター情報)にあるパラメーターのキーが設定されます。ただし、パラメーターのキーは英数字と「.」の組合せですが、環境変数名は「.」を「_」に変換した名前になります。環境変数の値は、ソフトウェア設定情報やパラメーター情報にあるパラメーターの値が設定されます。

set パラメーターのキー=パラメーターの値
<パラメーターの数だけ環境変数を定義します>

環境変数設定スクリプト(シェルスクリプト)の形式【Linux】

シェルスクリプトの環境変数設定スクリプト (setenv.sh) は、以下の形式で本製品が生成します。

環境変数の名前は、ソフトウェア設定情報(パラメーター情報)にあるパラメーターのキーが設定されます。ただし、パラメーターのキーは英数字と「.」の組合せですが、環境変数名は「.」を「_」に変換した名前になります。環境変数の値は、ソフトウェア設定情報やパラメーター情報にあるパラメーターの値が設定されます。

set パラメーターのキー=パラメーターの値
<パラメーターの数だけ環境変数を定義します>

注意

  • ソフトウェア設定スクリプト

    • 実行順序

      ソフトウェア設定スクリプトが動作する順番は、イメージ情報に記述されたソフトウェア情報の順番になります。

  • スタートアップスクリプト

    • 実行権限

      Windows版では、Administratorで実行されます。

      Linux版では、スーパーユーザーで実行されます。

    • カレントディレクトリ

      スタートアップスクリプトのファイルが格納されているパスが、カレントディレクトリになります。

    • 実行権【Linux】

      スタートアップスクリプトのシェルスクリプトは、実行時に自動的に実行権が設定されます。

    • 改行

      Windows版では、CR+LFです。

      Linux版では、LFです。

    • バイトオーダーマーク(BOM)【Linux】

      シェルスクリプトでは、UTF-8のバイトオーダーマーク (BOM) を含めないでください。

  • 環境変数設定スクリプト

    • 環境変数の定義

      パラメーターの値を設定しない場合は、環境変数を定義しません。このため、スタートアップスクリプトでは、パラメーターの値を設定するかしないかを、環境変数の定義があるかなしかで判断します。

      環境変数が定義されているか判定する方法を、以下に示します。

      バッチファイルの場合:【Windows】

      if defined <環境変数> (<定義されている処理>) else <定義されていない処理>
      例:
      set PARAM=%hostname%	
      if defined parameter_Key1 (set PARAM=-v %parameter_Key1% %PARAM%)

      シェルスクリプトの場合:【Linux】

      ${<環境変数>+${<環境変数>}}
      例:
      PARAM=${hostname}
      PARAM="${parameter_Key1+"-v ${parameter_Key1}"} ${PARAM}"
    • 値の空文字列【Windows】

      Windowsの環境変数は空文字列を設定できません。このため、バッチファイルの空文字列は、「__EMPTY__」(「

      __」は「_」と「_」が2つ続いています) を設定します。このため、パラメーターの値として、「__EMPTY__」を使用はできないことに注意してください。

  • 添付ファイル

    • 実行権【Linux】

      添付ファイルにシェルスクリプトを含める場合は、実行権をシェルスクリプトのスタートアップスクリプトの中で設定してください。