バージョンアップインストールが正常に完了した状態に修復します。
バージョンアップインストールが失敗したサーバで、以下の手順を実施してください。
クラスタ環境の場合は、バージョンアップインストールが失敗したノードで、以下の手順を実施してください。バージョンアップインストールが成功したノードでの実施は不要です。
ポイント
非クラスタ環境の場合は、手順実施前に以下を再確認してください。
AdvancedCopy Manager通信デーモンが、停止していること
作業を行うユーザーが、rootユーザーであること
クラスタ環境の場合は、非クラスタ環境の場合に加えて、手順実施前に以下を再確認してください。
バージョンアップインストールするすべてのノードで、管理対象サーバ業務が停止していること
バージョンアップインストールするプライマリノードで、管理対象サーバ業務の共有データ用共有ディスクがマウント状態であること
インストールが失敗した原因を取り除きます。
作業を行うサーバにログインします。ログイン後の操作は、root(スーパーユーザー)で実施してください。
すでにログインしていて、root(スーパーユーザー)で作業を実施できる状態であれば、本手順は不要です。
以下のコマンドを実行して、旧バージョンレベルをアンインストールします。
# /opt/swstorage/setup/stg/swunsetup
参考
swunsetupコマンド実行後、別ディレクトリにAdvancedCopy Managerエージェントを再インストールする場合は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「AdvancedCopy Managerエージェントの構成プログラム」に記載されているパッケージのディレクトリが残っていないことを確認します。
swunsetupコマンドを実行しても、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「AdvancedCopy Managerエージェントの構成プログラム」に記載されているパッケージのディレクトリが消えない場合があります。不要であれば、残っているディレクトリを手動で削除します。
DVD-ROMから、本バージョンレベルのAdvancedCopy Managerエージェントを新規インストールします。
インストール完了後、AdvancedCopy Managerエージェントのセットアップは不要です。
旧バージョンレベルの運用環境をリストアします。
以下の手順で、旧バージョンレベルの運用環境をリストアしてください。
本バージョンレベルのDVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック エージェントプログラム & マニュアル」を、DVD-ROMドライブに挿入します。
すでにDVD-ROMをDVD-ROMドライブに挿入していれば、本手順は不要です。
DVD-ROMをマウントします。
すでにDVD-ROMをマウントしていれば、本手順は不要です。
DVD-ROM内の以下のシェルスクリプトを実行して、旧バージョンレベルをリストアします。
[RHEL5 x86版エージェントの場合]
# <DVD-ROMマウントディレクトリ>/Agent_unix/AdvancedCopy_Manager/rhel5_x86/esfacmapostinst.sh backupDir
[RHEL5 x64版エージェントの場合]
# <DVD-ROMマウントディレクトリ>/Agent_unix/AdvancedCopy_Manager/rhel5_x64/esfacmapostinst.sh backupDir
[RHEL6版エージェントの場合]
# <DVD-ROMマウントディレクトリ>/Agent_unix/AdvancedCopy_Manager/rhel6_x86/esfacmapostinst.sh backupDir
[Solaris版エージェントの場合]
# <DVD-ROMマウントディレクトリ>/Agent_unix/AdvancedCopy_Manager/Solaris/esfacmapostinst.sh backupDir
backupDirには、バックアップデータが格納されているディレクトリを、絶対パスで指定してください。
リストアに失敗した場合は、出力されたエラーメッセージを確認して失敗した原因を取り除いてください。その後、シェルスクリプトを再実行してください。
DVD-ROMをアンマウントします。
DVD-ROMをDVD-ROMドライブから取り出します。
クラスタ運用をしている場合は、管理対象サーバ業務のAdvancedCopy Managerデーモン起動停止スクリプトを復元します。
バージョンアップインストール前の作業で退避した管理対象サーバ業務のAdvancedCopy Managerデーモン起動停止スクリプトを、退避前と同じディレクトリに復元してください。
以上で、バージョンアップインストール時に異常が発生した場合の対処は終了です。
続いて、バージョンアップインストール後の作業を実施します。以下を実施してください。
非クラスタ環境の場合
「9.4.1.3 バージョンアップインストール後の作業」
クラスタ環境のプライマリノードの場合
「9.4.2.3 バージョンアップインストール後の作業(プライマリノード)」
クラスタ環境のセカンダリノードの場合
「9.4.2.5 バージョンアップインストール後の作業(セカンダリノード)」