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ETERNUS SF Express 16.1 / Storage Cruiser 16.1 / AdvancedCopy Manager 16.1 移行ガイド
FUJITSU Storage

10.7.2 クラスタ運用の場合のバージョンアップインストール

クラスタ運用をしている場合のバージョンアップインストール手順について説明します。

10.7.2.1 バージョンアップインストール前の作業

Solaris/Linux版AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleのバージョンアップインストールを実施する前に、行っておくべき作業について説明します。

ポイント

バージョンアップインストールを行う前に、以下をバックアップすることを推奨します。
バックアップを採取しておくと、バージョンアップインストール中に異常が発生した場合にバックアップから復元(リストア)することで、バージョンアップインストール前の状態に戻すことができます。

  • システム(プライマリノードとセカンダリノード)

  • AdvancedCopy Manager CCMの共有データ用共有ディスク

  1. 作業を行うサーバにログインします。ログイン後の操作は、root(スーパーユーザー)で実施してください。

  2. セカンダリノードでバージョンアップインストールを行うサーバのディスクに、バージョンアップインストールに必要な容量(100MB)が空いているか確認してください。
    バージョンアップインストールに必要な容量が空いていない状態でバージョンアップインストールを実行した場合、以下のメッセージが出力され、インストールがエラー終了します。インストールに必要な空き容量を確保してから、バージョンアップインストールを再実行してください。

    出力メッセージ(インストール先ディレクトリが/optの場合):

    ERROR:Disk /opt has an insufficient free space. Please execute it again after increasing the disk area.
  3. セカンダリノードで、CCMサーバ業務が停止していることを確認します。

    CCMサーバ業務が停止していない場合は、セカンダリノードでAdvancedCopy Manager CCMが属する業務を停止します。停止手順は、使用しているクラスタ製品のマニュアルを参照してください。

  4. セカンダリノードで、CCMサーバ業務の起動停止スクリプトを退避します。

  5. プライマリノードでバージョンアップインストールを行うサーバのディスクに、バージョンアップインストールに必要な容量(100MB)が空いているか確認してください。
    バージョンアップインストールに必要な容量が空いていない状態でバージョンアップインストールを実行した場合、以下のメッセージが出力され、インストールがエラー終了します。インストールに必要な空き容量を確保してから、バージョンアップインストールを再実行してください。

    出力メッセージ(インストール先ディレクトリが/optの場合):

    ERROR:Disk /opt has an insufficient free space. Please execute it again after increasing the disk area.
  6. プライマリノードで、CCMサーバ業務を停止します。

    停止手順は、使用しているクラスタ製品のマニュアルを参照してください。
    ただし、AdvancedCopy Manager CCMの共有データ用共有ディスクはマウントした状態にします。

  7. プライマリノードで、CCMサーバ業務の起動停止スクリプトを退避します。

10.7.2.2 バージョンアップインストール手順(プライマリノード)

  1. C.8 AdvancedCopy Manager Copy Control Module 16.xのマネージャー機能のバージョンアップインストール手順(Solaris版、Linux版)」を参照して、バージョンアップインストールを実施してください。

  2. AdvancedCopy Manager CCMの共有データ用共有ディスクをアンマウントします。

ポイント

バージョンアップインストールが異常終了した場合は、バージョンアップインストールに失敗する原因を取り除いたあと、インストールシェルの実行から再実行してください。

10.7.2.3 バージョンアップインストール手順(セカンダリノード)

  1. AdvancedCopy Manager CCMの共有データ用共有ディスクをマウントします。

  2. C.8 AdvancedCopy Manager Copy Control Module 16.xのマネージャー機能のバージョンアップインストール手順(Solaris版、Linux版)」を参照して、バージョンアップインストールを実施してください。

  3. AdvancedCopy Manager CCMの共有データ用共有ディスクをアンマウントします。

ポイント

バージョンアップインストールが異常終了した場合は、バージョンアップインストールに失敗する原因を取り除いたあと、インストールシェルの実行から再実行してください。

10.7.2.4 バージョンアップインストール後の作業(プライマリノード)

プライマリノードのバージョンアップインストール後に、「10.7.2.1 バージョンアップインストール前の作業」で退避した、CCMサーバ業務用の起動停止スクリプトを復元します。

AdvancedCopy Manager CCMの共有データ用共有ディスクはマウントした状態にします。

10.7.2.5 バージョンアップインストール後の作業(セカンダリノード)

セカンダリノードのバージョンアップインストール後に、「10.7.2.1 バージョンアップインストール前の作業」で退避した、CCMサーバ業務用の起動停止スクリプトを復元します。

10.7.2.6 CCMサーバ業務の起動

プライマリノードで、AdvancedCopy Manager CCMが属する業務を起動します。
起動手順は、使用しているクラスタ製品のマニュアルを参照してください。

なお、セカンダリノードでは、CCMサーバ業務が停止していることを確認してください。
停止していない場合は、CCMサーバ業務を停止します。停止手順は、使用しているクラスタ製品のマニュアルを参照してください。