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ETERNUS SF Express 16.1 / Storage Cruiser 16.1 / AdvancedCopy Manager 16.1 移行ガイド
FUJITSU Storage

3.1.1 バージョンアップインストール前の作業

Windows版Expressのバージョンアップインストールを実施する前に、行っておくべき作業について説明します。

ポイント

バージョンアップインストール中に異常が発生すると、バージョンアップインストール前の状態に戻すこと(ロールバック)ができません。このため、バージョンアップインストール前の状態に戻す場合は、システムをバックアップすることを推奨します。

バージョンアップインストール中に異常が発生し、バージョンアップインストール前の状態に戻す場合は、バックアップからシステムを復元(リストア)してください。

3.1.1.1 旧バージョンレベルのバックアップ

以下の手順で、旧バージョンレベルのExpressの運用環境をバックアップします。

バックアップに必要な容量は、「A.33 旧バージョンレベルのバックアップに必要な容量」を参照してください。

注意

性能管理情報は、バックアップされません。性能監視を実施している場合は、現在の設定内容をメモしておいてください。
旧バージョンレベルのWebコンソールにおいて、以下の情報を参照してください。

  • 性能監視の設定内容

    • 性能監視対象(ETERNUS ディスクアレイの場合だけ。最小 LUN_V、最大 LUN_V)

  1. 作業を行うサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。

  2. 本バージョンレベルのDVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Windows 64bit版) マネージャープログラム(1/2)」を、DVD-ROMドライブに挿入します。
    DVD-ROMの構成および格納物は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「DVD-ROMの構成」を参照してください。

  3. ETERNUS SF Managerサービスを停止します。
    以下のバッチを実行します。

    $INS_DIR\Common\bin\Stop_ESFservice.bat

    $INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。

  4. 旧バージョンレベルのバックアップを実施します。
    以下のバッチを実行します。backupDir には、バックアップデータを格納するディレクトリを絶対パスで指定します。tmpDir には、性能管理機能に関するファイルの一時退避先ディレクトリを絶対パスで指定します。性能管理機能を使用していない場合、tmpDir の指定は不要です。

    <DVD-ROMドライブ>:\Manager_windows\vuptools\esfpreinst.bat backupDir [tmpDir]

    バックアップに失敗した場合は、出力エラーメッセージを確認して失敗した原因を取り除いたあと、バッチを再実行してください。

    ポイント

    • ディレクトリ名には、空白(全角、半角)、および半角記号【 " | : * ? / . < > , % & ^ = ! ; ( ) 】を使用できません。

    • ディレクトリ名に指定できる文字数は、220文字までです。

    • 性能管理機能に関するファイルは、旧バージョンレベルの製品がインストールされているドライブと同じ論理ドライブに退避してください。異なる論理ドライブに退避する場合、退避および復元に時間がかかることがあります。

3.1.1.2 ディスクの空き容量の確認

バージョンアップインストールを行うサーバのディスクに、バージョンアップインストールに必要な容量が空いているかを確認してください。
バージョンアップインストールに必要な空き容量は、「本バージョンレベルに必要な空き容量」から「旧バージョンレベルに必要な空き容量」を引いた値です。

本バージョンレベルに必要な空き容量

本バージョンレベルのETERNUS SF Managerプログラムをインストールするのに必要な空き容量です。
必要な空き容量は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」を参照してください。

旧バージョンレベルに必要な空き容量

旧バージョンレベルのETERNUS SF Managerプログラムをインストールするのに必要な空き容量です。
必要な空き容量は、該当する旧バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」を参照してください。

3.1.1.3 排他ソフトウェアのアンインストール

本バージョンレベルのETERNUS SF Managerプログラムに対する排他ソフトウェアの、インストール状況を確認してください。
インストールされている場合は、排他ソフトウェアのマニュアルを参照して、排他ソフトウェアをアンインストールしてください。

参照

排他ソフトウェアは、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」を参照してください。

3.1.1.4 データベース領域の見積り

本バージョンレベルのExpressの運用には、データベース領域が必要です。
バージョンアップインストールを行う前に、データベース領域を見積ってください。

参照

詳細は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのインストール」にある「インストール前の作業」を参照してください。

3.1.1.5 旧バージョンレベルのアンインストールの準備

A.7 DBアンセットアップ」を参照して、旧バージョンレベルのリポジトリ用データベースをアンセットアップします。