ページの先頭行へ戻る
PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 4.3 導入運用手引書

B.1.2 Oracle リソースを追加作成する場合

Oracle リソースを一切含んでいない userApplication に対し、新たにリソースを作成して登録する場合の手順です。この場合、既存の userApplication を一旦削除する必要があります。詳しくは、「PRIMECLUSTER 導入運用手引書」の 「8.1.1 クラスタアプリケーションの構成変更」を参照してください。

Gds、Fsystem (マウントポイント制御)、および Gls のみを含んでいるスタンバイ運用の userApplication に、新たに Oracle インスタンス、リスナーを登録するような場合です。
スタンバイ運用の場合、“2.2.7.2 Oracle リソースの作成” と同様の手順です。

  1. 全ノードの RMS を停止します。

  2. userApplication Configuration Wizard を起動します。

    注意

    Oracle RAC スケーラブル運用で、Oracle RAC インスタンス、または リスナーをリソース登録する場合は、全ノードで Oracle Clusterware を起動させてください。
    詳細については、 “2.3.5 Oracle RAC インスタンス、リスナーリソースを含む userApplication の作成” を参照してください。

  3. 「userApplication Configuration メニュー」画面で、「userApplicationやResourceの削除」を選択し、「次へ」をクリックします。

  4. 「userApplicationとResourceの一覧」画面のリストから、既存の userApplication(例:userApp_1)を選択し、「削除」をクリックします。
    続いて表示される応答メッセージ「0807  選択されているuserApplication(userApplication名)だけを削除しますか?userApplication配下の全てのResourceも削除しますか?」に対し、「userApplicationのみ」をクリックします。

    注意

    応答メッセージに対し、「全て」をクリックしないでください。
    userApplication だけでなく、作成済みのリソースも全て削除されます。

  5. 「userApplication Configuration メニュー」画面で、「Resourceの作成」を選択し、「次へ」をクリックします。

  6. 「Resourceの作成」画面の「Resourceタイプ」リストから「Oracle」を選択し、「次へ」をクリックします。

  7. 「Resourceの設定」画面で、追加したいリソースのメニューを選択し、「次へ」をクリックします。
    このあと、目的に応じた Oracle リソースを作成してください。

    • スタンバイ運用の場合
      Oracle インスタンス、または ASM インスタンスをリソース登録する場合、「Oracleインスタンスの追加」を選択し、「次へ」をクリックします。この後、“2.2.7.2 Oracle リソースの作成” の手順4~5を参考に、詳細設定を行ってください。
      リスナーをリソース登録する場合、「Oracleリスナーの追加」を選択し、「次へ」をクリックします。この後、“2.2.7.2 Oracle リソースの作成” の手順6~7を参考に、詳細設定を行ってください。

    • Oracle RAC 11g R2 スケーラブル運用の場合
      Oracle Clusterware をリソース登録する場合、「Oracle 11gR2のClusterwareリソースの追加」を選択し、「次へ」をクリックします。この後、“2.3.4 Oracle Clusterware リソースを含む userApplication の作成” の手順3~5を参考に、詳細設定を行ってください。
      Oracle RAC インスタンスをリソース登録する場合、「Oracle RAC11gR2のインスタンスリソースの追加」を選択し、「次へ」をクリックします。この後、“2.3.5 Oracle RAC インスタンス、リスナーリソースを含む userApplication の作成” の手順7~11を参考に、詳細設定を行ってください。
      Oracle RAC リスナーをリソース登録する場合、「Oracle RAC11gR2のリスナーリソースの追加」を選択し、「次へ」をクリックします。この後、“2.3.5 Oracle RAC インスタンス、リスナーリソースを含む userApplication の作成” の手順13~17を参考に、詳細設定を行ってください。

    • シングルノードクラスタ運用の場合
      Oracleインスタンス、またはASMインスタンスをリソース登録する場合、「Oracleインスタンスの追加」を選択し、「次へ」をクリックします。この後、“2.2.7.2 Oracle リソースの作成”の手順4~5を参考に、詳細設定を行ってください。
      リスナーをリソース登録する場合、「Oracleリスナーの追加」を選択し、「次へ」をクリックします。この後、“2.2.7.2 Oracle リソースの作成”の手順6~7を参考に、詳細設定を行ってください。
      Oracleインスタンスリソース、Oracleリスナーリソースのフラグ設定値ではAutoRecover属性を有効にすることを推奨します。AutoRecover属性を有効にしたリソースで故障が発生した場合、自動的に再起動して復旧を試みることで、可用性を向上させることができます。

      設定項目

      説明

      フラグ設定値
      (Flags)

      AutoRecover(A)

  8. 必要な分だけ、本手順7を繰り返します。

  9. 「userApplication Configuration メニュー」画面で、「userApplicationの作成」を選択し、「次へ」をクリックします。
    このあと、Oracle リソースを含む userApplication を作成してください。

    • Oracle RAC 11g R2 スケーラブル運用の場合
      userApplication の属性は、“2.3.3 userApplication およびリソースの構成” を参照してください。

    • シングルノードクラスタ運用の場合
      userApplicationの属性は以下の設定をしてください。下記以外の属性については、PRIMECLUSTERのマニュアルを確認してください。

      属性

      説明

      AutoSwitchOver

      値を設定しないでください。

      PersistentFault

      1

      HaltFlag

      no

      ShutdownPriority

      値を設定しないでください。

      OnlinePriority

      値を設定しないでください。

  10. 「userApplication Configuration メニュー」画面で、「完了」をクリックし、userApplication Configuration Wizardを終了します。