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PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 4.3 導入運用手引書

A.2.3 Warning 状態に遷移

リスナーリソースが Warning 状態となった場合のトラブル事例です。

[ケース1] (スタンバイ、Oracle RAC スケーラブル、シングルノードクラスタ)

監視を中断した場合に発生します。
clorainfo -m コマンドで監視中断中かどうかを確認できます(参考 “4.6 clorainfo - 設定情報や監視状態の表示”)。

監視中断状態だった場合、対象の リスナーリソースが起動していることを確認し、監視を再開してください(参考 “4.2 hvoraenable - リソース監視の再開”)。

[ケース2] (スタンバイ、シングルノードクラスタ)

Oracle の tnsping コマンドを使ったリスナーの監視において、tnsping コマンドの応答が一定時間なかった場合に発生することがあります(監視タイムアウト)。
syslog に “ERROR: 0226: Watch Timeout occurred” が出力されていれば該当します。

リスナーログ等を確認し、調査・対処を行ってください。
PRIMECLUSTER Wizard for Oracle による リスナーの監視では、tnsping コマンドの応答が一定時間なかった場合は「監視タイムアウト」と判断します。1回目の監視タイムアウトでは、Warning 状態となるだけでリソース異常にはなりませんが、これが2回連続して発生した場合、リソース異常と判断します。

[ケース3] (Oracle RAC スケーラブル)

Oracle RAC スケーラブル運用におけるリスナーの監視において、「復旧待ち時間(WFTime)」の設定が以下の場合、リソース異常になると、Oracle Clusterware による リスナーリソースの復旧を待ち合わせる間 Warningとなります。

「復旧待ち時間(WFTime)」の設定値については clorainfo -c コマンドで確認することができます。
(「復旧待ち時間(WFTime)」の詳細については、 “2.3.5 Oracle RAC インスタンス、リスナーリソースを含む userApplication の作成” - 手順16 を参照してください。)。

リスナーログ等を確認し、リソース異常の原因が記録されていないか確認してください。