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PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 4.3 導入運用手引書

A.2.1 起動・停止に失敗

リスナーの起動・停止に失敗した場合のトラブル事例です。

[ケース1] (スタンバイ、Oracle RAC スケーラブル、シングルノードクラスタ)

PRIMECLUSTER RMS のリソース設定が誤っている場合に発生します。
clorainfo -c コマンドを実行してリソース設定情報を確認できます。次に示す設定情報が実際の環境と一致していることを確認してください。(参考 “4.6 clorainfo - 設定情報や監視状態の表示”)

一致していなかった場合、正しい設定に変更してください。(参考 “第2章 環境設定”)

[ケース2] (スタンバイ、シングルノードクラスタ)

リスナーの設定が誤っており起動・停止できない場合に発生します。(リスニングするIPアドレスやポートなどの設定ミス)。
リスナーログ等を確認し、起動・停止に失敗した原因が記録されていないか確認してください。
listener.ora の設定が正しいことを確認してください。
また、リスナー単体で起動・停止が正しく行えることを確認してください。リスナーリソースの監視を中断させると、手動による単体操作が可能になります。(参考 “3.2.4.1 Oracle を停止させる必要がある場合”)

[ケース3] (Oracle RAC スケーラブル)

Oracle Clusterware が起動していない状態でリスナーリソースを含む userApplication を起動すると、リソースは ScriptTimeout に設定した時間(2.3.5 - 手順16 を参照してください)を過ぎるまで Wait状態となり、それを過ぎるとリソース異常となります。

以下は、各構成パターン別の対処方法です。