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PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 4.3 導入運用手引書

2.3.2 Oracle ソフトウェアのインストール・設定

事前準備

Oracle のマニュアルやインストールガイドに従って、Oracle Grid Infrastructure および Oracle Database のインストール、設定を行ってください。

Oracle Grid Infrastructure のインストール

Oracle のマニュアルおよびインストールガイドに従って、Oracle Grid Infrastructure のインストールを行ってください。

注意

  • Oracle Grid Infrastructure は各ノードのローカルディスクにインストールしてください。

  • 以下のように root ユーザーで su(1M) を実行し、Grid ユーザーにスイッチできることを確認してください。

    # su  -  <Grid ユーザー>
  • Grid ユーザーのプロファイルにおいて、対話型のコマンド (例 script) を実行しないでください。userApplication の起動・停止、Oracle リソースの監視が正常に動作しない場合があります。プロファイルは、/etc/profile, .bash_profile, .cshrc, .profile などを指します。

  • Grid ユーザーのホームディレクトリ、プロファイルを共用ディスクに配置した環境は、サポート対象外です。Grid ユーザーのホームディレクトリ、プロファイルは各ノードのローカルディスクに配置してください。

  

Oracle Database のインストール

Oracle のマニュアルおよびインストールガイドに従って、Oracle Database のインストールを行ってください。

  

注意

  • Oracle Database は各ノードのローカルディスクにインストールしてください。

  • 以下のように root ユーザーで su(1M) を実行し、Oracle ユーザーにスイッチできることを確認してください。

    # su  -  <Oracle ユーザー>
  • Oracle ユーザーのプロファイルにおいて、対話型のコマンド (例 script) を実行しないでください。userApplication の起動・停止、Oracle リソースの監視が正常に動作しない場合があります。プロファイルは、/etc/profile, .bash_profile, .cshrc, .profile などを指します。

  • Oracle ユーザーのホームディレクトリ、プロファイルを共用ディスクに配置した環境は、サポート対象外です。Oracle ユーザーのホームディレクトリ、プロファイルは各ノードのローカルディスクに配置してください。

  

データベースの作成・設定

Oracle のマニュアルおよびインストールガイドに従って、データベースの作成を行ってください。

注意

  • 1台のサーバーに複数の ORACLE_HOME を作成している場合 (複数の Oracle ソフトウェアをインストールしている場合) 、Oracle RAC インスタンス名には異なる Oracle RAC インスタンス名を設定してください。

  • 1台のサーバーに複数の ORACLE_HOME を作成している場合 (複数の Oracle ソフトウェアをインストールしている場合) 、リスナー名には異なるリスナー名を設定してください。

参考

Oracle RAC 11g R2のスケーラブル運用における RMS 上のリソース名は Oracle RAC 11g R2 のリソース名や SID をもとに、以下のように生成されます。

  • Oracle RAC インスタンスリソース

    <SubApplicationName>_<SID>.i
  • Oracle リスナーリソース

    <SubApplicationName>_<lsnr_name>.l

    <lsnr_name> のデフォルトは “LISTENER” です。

  • Oracle Clusterware リソース

    <SubApplicationName>_Clusterware

これらのリソース名には、以下の規約があります。

設定の変更

動作確認

Oracle RAC インスタンス、リスナーが正しく動作するか確認を行ってください。また、Grid ユーザーにて crsctl status resource コマンドが正しく動作すること、および Oracle ユーザーにて srvctl config database コマンドが正しく動作することを確認してください。

以下に例を示します。

# su - <Grid ユーザー>
$ crsctl status resource -t
-------------------------------------------------------------------
NAME           TARGET  STATE        SERVER          STATE_DETAILS
-------------------------------------------------------------------
Local Resources
-------------------------------------------------------------------
ora.DATA.dg
               ONLINE  ONLINE       node1
               ONLINE  ONLINE       node2
ora.LISTENER.lsnr
               ONLINE  ONLINE       node1
               ONLINE  ONLINE       node2
ora.asm
               ONLINE  ONLINE       node1
               ONLINE  ONLINE       node2
ora.eons
               ONLINE  ONLINE       node1
               ONLINE  ONLINE       node2
ora.gsd
               OFFLINE OFFLINE      node1
               OFFLINE OFFLINE      node2
ora.net1.network
               ONLINE  ONLINE       node1
               ONLINE  ONLINE       node2
ora.ons
               ONLINE  ONLINE       node1
               ONLINE  ONLINE       node2
-------------------------------------------------------------------
Cluster Resources
-------------------------------------------------------------------
ora.LISTENER_SCAN1.lsnr
      1        ONLINE  ONLINE       node1
ora.oc4j
      1        OFFLINE OFFLINE
ora.racdb.db
      1        ONLINE  ONLINE       node1         Open
      2        ONLINE  ONLINE       node2         Open
ora.scan1.vip
      1        ONLINE  ONLINE       node1
ora.node1.vip
      1        ONLINE  ONLINE       node1
ora.node2.vip
      1        ONLINE  ONLINE       node2
$
# su - <Oracle ユーザー>
$ srvctl config database
racdb
$

  

ログファイルのフルパス定義

PRIMECLUSTER Wizard for Oracle の調査資料コマンド clgetoralog は、Oracle のアラート・ファイルやリスナーログを採取します。しかしログファイルの格納場所によっては採取できない場合があり、この結果、トラブル調査に時間を要する可能性があります。

これを防止するために、/opt/FJSVclora/etc/clgetoralog.conf ファイルにログファイルのフルパスを定義してください。詳しくは、“4.5 clgetoralog - Oracle 調査資料採取” の「注意」を参照してください。