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PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 4.3 導入運用手引書

1.2 動作環境

スケーラブル運用

RAC によるスケーラブル運用では、全ノードで Oracle が動作します。クライアントはどちらのノードに接続してもデータベースを使用することができます。

スタンバイ運用

スタンバイ運用では、運用ノードと待機ノードが存在します。運用ノードでは、Oracle、論理IPアドレス、共用ディスクへの接続が活性化され、待機ノードでは、それらが非活性化されています。異常発生時には、待機ノードへの業務の切替えが発生し、待機ノードの資源が活性化されます。クライアントは論理IPアドレスによる接続を行うことにより、設定を変更することなく運用中のノードに接続することができます。

注意

  • Oracle 11g R2 で ASM を使用する場合は Oracle Grid Infrastructure をインストールする必要があります。Oracle Grid Infrastructure をインストールする場合は Oracle Database のインストールユーザーと Oracle Grid Infrastructure のインストールユーザーを分割する構成をサポートします。単一インストールユーザーの構成はサポートしません。
    また、Oracle Database のインストールユーザーの ORACLE_BASE 環境変数と Oracle Grid Infrastructure のインストールユーザーの ORACLE_BASE 環境変数は、異なるディレクトリを指定してください。

  • PRIMECLUSTER Wizard for Oracleで、Oracle 11g R2のASMをスタンバイ運用で使用する場合、Oracleのサービスリソースは使用できません。

  • Oracle Solarisゾーン環境でPRIMECLUSTER Wizard for Oracleを使用する場合は、“付録E Oracle Solarisゾーン環境でPRIMECLUSTER Wizard for Oracleを使用する場合”を参照してください。

シングルノードクラスタ運用

シングルノードクラスタ運用は、1ノードから構成されるクラスタシステムです。アプリケーションの状態を監視し、異常発生時には、アプリケーションを再起動して業務を継続します。

注意

  • Oracle 11g R2でASMを使用する場合はOracle Grid Infrastructureをインストールする必要があります。Oracle Grid Infrastructureをインストールする場合はOracle DatabaseのインストールユーザーとOracle Grid Infrastructureのインストールユーザーを分割する構成をサポートします。単一インストールユーザーの構成はサポートしません。
    また、Oracle DatabaseのインストールユーザーのORACLE_BASE環境変数とOracle Grid InfrastructureのインストールユーザーのORACLE_BASE環境変数は、異なるディレクトリを指定してください。

  • PRIMECLUSTER Wizard for Oracleで、Oracle 11g R2のASMをシングルノードクラスタ運用で使用する場合、Oracleのサービスリソースは使用できません。

  • Oracle Solarisゾーン環境でPRIMECLUSTER Wizard for Oracleを使用する場合は、“付録F シングルノードクラスタ運用”を参照してください。

参考

スケーラブル運用、スタンバイ運用、シングルノードクラスタ運用の運用形態については、「PRIMECLUSTER導入運用手引書」の「第1部 導入準備編」を参照してください。