DBやファイルが破損した場合に、復旧できるようにバックアップ時点のユーザ資源データをバックアップします。バックアップ対象となるユーザ資源データはAR実行サーバで管理しているデータです。
バックアップされる対象資材としては、以下があります。
ARマーカー
シナリオ
シーン
AR重畳表示定義
利用者定義テーブル
ファイル
データベースユーザ
%インストールディレクトリ%\bin\arsvbackup
/opt/FJSVar/bin/arsvbackup.sh
本製品のユーザ資源データを、運用管理UI定義ファイルで指定したバックアップ先ディレクトリに、バックアップするコマンドです。
バックアップ先ディレクトリ配下に、バックアップを実行した日時のディレクトリを作成し(その日時ディレクトリのディレクトリ名がバックアップ名となります)日時ディレクトリ配下に2つの圧縮形式ファイルを作成します。
[バックアップ先ディレクトリ]\<YYYYMMDDHHMMSS>
<YYYYMMDDHHMMSS>は年4桁・月2桁・日2桁・時間2桁・分2桁・秒2桁の形式です。
例
例えば2003年1月23日12時34分56秒の場合、20030123123456になります。
ポイント
既に同名の日時ディレクトリが存在していた場合、その日時ディレクトリ配下のファイルは上書きされます。
実際の動作としては、以下のいずれかになります。
既存同名ファイルをリネーム→バックアップ完了→リネームしたファイルを削除。
既存同名ファイルをリネーム→バックアップ失敗→リネームを元の名前に戻す。
arsvbackup
OSの管理者権限が必要です。
0:正常終了
1:異常終了
> %インストールディレクトリ%\bin\arsvbackup
/opt/FJSVar/bin/arsvbackup.sh
上記操作を2013年1月14日15時30分45秒に操作した場合、以下のファイルが作成されます。
[バックアップ先ディレクトリ]\20130114153045\arsvdb.zip
[バックアップ先ディレクトリ]\20130114153045\arsvfile.zip
コマンドの実行結果が標準出力に出力されます。出力例を以下に示します。
Backup to [バックアップ先ディレクトリ]\[日時ディレクトリ] Command arsvbackup executed successfully. |
コマンドの進行状況はログに出力されます。
ログの出力形式などの詳細は、arsvadminコマンド時と同様です。
注意
バックアップコマンドが正常終了しない場合がありますので、以下の操作は行わないでください。
バックアップコマンド実行中のCtrl+Cによる強制終了
バックアップコマンド実行中のarsvadminコマンド実行
バックアップコマンド実行中のリストアコマンド実行
バックアップコマンドを実行する際には、事前に以下のコマンドを実行し、Interstage AR Processing Serverを停止させて下さい。
arsvadmin stop-db
arsvadmin stop-webcontainer
Interstage AR Processing Serverが停止されていない場合、以下のメッセージが出力されます。
The command cannot be executed because Web Container or Database Service is running. Command arsvbackup failed.
退避する際にはディスクの空きサイズに注意してください。