リストアコマンドに関する仕様説明を以下に示します。
%インストールディレクトリ%\bin\arsvrestore
/opt/FJSVar/bin/arsvrestore.sh
本製品の退避済みのユーザ資源データを復旧させるコマンドです。
バックアップコマンドにて退避したユーザ資源データを復旧させます。このため、当コマンド実施前に保存していたユーザ資産データは扱えなくなります。リストアで復旧させるユーザ資源データは以下があります。
ARマーカー
シナリオ
シーン
AR重畳表示定義
利用者定義テーブル
ファイル
データベースユーザ
arsvrestore [--target directory_name]
--target directory_name
バックアップを実行した日時のバックアップ名を指定します。
バックアップ名の形式は「YYYYMMDDHHMMSS」です。
<YYYYMMDDHHMMSS>は年4桁・月2桁・日2桁・時間2桁・分2桁・秒2桁の形式です。
省略した場合は、最新のバックアップ名が指定されたものとして動作します。
指定したバックアップ名が存在しない場合は、復旧されません。(現状のまま)。
> arsvrestore --target 20130114153045 |
> %インストールディレクトリ%\bin\arsvrestore --target 20130114153045
/opt/FJSVar/bin/arsvrestore.sh --target 20130114153045
上記を指定した場合、[バックアップ先ディレクトリ]内にある[20130114153045ディレクトリ]のarsvdb.zipとarsvfile.zipのバックアップファイルが復旧元データとして使用されます。
OSの管理者権限が必要です。
0:正常終了
1:異常終了
コマンドの実行結果が標準出力に出力されます。
出力例を以下に示します。
Restore from [バックアップ先ディレクトリ]\[日時ディレクトリ] Command arsvrestore executed successfully. |
コマンドの進行状況はログに出力されます。
ログの出力形式などの詳細は、arsvadminコマンド時と同様です。
注意
リストアコマンドが正常終了しない場合がありますので、以下の操作は行わないでください。
リストアコマンド実行中のCtrl+Cによる強制終了
リストアコマンド実行中のarsvadminコマンド実行
リストアコマンド実行中のバックアップコマンド実行
リストアコマンドを実行する際には、事前に以下のコマンドを実行し、Interstage AR Processing Serverを停止させて下さい。
arsvadmin stop-db
arsvadmin stop-webcontainer
Interstage AR Processing Serverが停止されていない場合、以下のメッセージが出力されます。
The command cannot be executed because Web Container or Database Service is running. Command arsvrestore failed.
現状のユーザ資源データを退避するため、復旧する際にはディスクの空きサイズに注意してください。
異なるプラットフォームでバックアップしたユーザ資源データを復旧させることはできません。WindowsとLinux間でデータ移行を行う必要がある場合は、技術員に連絡してください。