Interstage AR Processing Serverが提供するクライアントオーサリングツールを用いてクライアントオーサリングを行う場合、以下の手順で操作を行います。
クライアントオーサリングツールを起動します。
シナリオ選択画面にて、対象となるシナリオを選択します。
シーン選択画面にて、対象となるシーンを選択します。
対象となるARマーカーにかざし、AR重畳表示定義の編集を行います。
メニューバーから以下のオプションを選択してください。
拡縮移動
回転
カラー
投影方法
オプション
[編集終了]アイコンをタップし、[保存して終了]を選択します。
AR実行サーバと通信し、登録したAR重畳表示定義をアップロードします。
ポイント
編集中のオーサリングデータは、編集モードで「編集終了」を選択して表示されたダイアログで「保存して終了」を押した時にローカルデータに保存されます。 未保存の状態で端末の[HOME]ボタンや電源ボタンで別画面に遷移した場合はデータが保存されません。編集時は短い単位で保存操作を行って下さい。
オフライン環境でオーサリングを行う場合は、事前に以下の作業を行って下さい。
オンライン環境にてクライアントオーサリングツールを起動します。
シナリオ・シーンを選択し、データのダウンロードを行います。
クライアントオーサリングツールを終了し、オーサリングの現場へ移動してください。
新規追加したAR重畳表示コンテンツを、必要に応じて編集します。
図4.25 編集モード・変更・拡縮移動画面例
メニューバーから以下のオプションを選択してください。
拡縮移動
回転
カラー(コンテンツがテキストの場合変更可能)
投影方法
オプション
[編集終了]アイコンをタップし、[保存して終了]を選択します。
ポイント
選択したコンテンツにて、変更可能な項目がメニューに表示されます。
デフォルトで[拡縮移動]が選択された状態になります。
[回転]選択時は、別のAR重畳表示コンテンツ・ARマーカーに選択状態を切り替える操作が無効になります。選択状態を切り替えたい場合は、拡縮移動等回転以外の操作で行って下さい。
選択したAR重畳表示コンテンツの位置やサイズを変更します。
メニューバーから[拡縮移動]アイコンをタップします。
ピンチイン・アウトを行うことでサイズが変更できます。ドラッグすることで位置を変更できます。
選択したAR重畳表示コンテンツを回転します。
メニューバーから[回転]アイコンをタップします。
投影方法に従い撮影ガイドが表示されますので、それに従いコンテンツを回転させます。
2Dの場合
コンテンツの周囲をドラッグすることでZ軸方向に回転します。
図4.26 2Dの場合の回転方法
3Dの場合
コンテンツを縦にドラッグすることでX軸に、横にドラッグすることでY軸、コンテンツの周囲をドラッグすることで、Z軸方向に回転させることができます。
図4.27 3Dの場合の回転方法
AR重畳表示コンテンツが文字の場合、色を変更することができます。
メニューバーから[カラー]アイコンをタップします。
表示されるカラーパレットから色を選択します。
図4.28 カラーパレットの例
AR重畳コンテンツの投影方法を2D、もしくは3Dから選択することができます。
詳細な情報を設定することができます。選択したコンテンツにより、表示される内容が異なります。
コンテンツ | 配置 | その他 |
---|---|---|
テキスト |
|
|
手書き | ||
基本図形 | ||
ファイル |
配置情報を設定することができます。
図4.29 配置の設定例
AR重畳表示コンテンツの投影方法を2Dか3Dかに切り替えることができます。
ARマーカーを基準として、AR重畳表示コンテンツを表示させたいXYZ座標を-32~32の間の数値で入力して下さい。小数は第3位まで有効です。第4位以降を入力した場合は第4位を四捨五入します。
1=ARマーカー本体のサイズです。
AR重畳表示コンテンツの回転角度を-360~360の間の数値で入力して下さい。投影方法が2Dの場合、Z軸のみ入力が可能です。小数は第3位まで有効です。第4位以降を入力した場合は第4位を四捨五入します。
AR重畳表示コンテンツの倍率を0.1~32の間の数値で入力して下さい。小数は第3位まで有効です。第4位以降を入力した場合は第4位を四捨五入します。投影方法が2Dの場合、X・Y軸のみ入力が可能です。
その他の情報を設定します。
図4.30 その他の設定例
タップアクションの種類を[URL」、もしくは[スクリプト]から選択して下さい。設定した場合、対象のAR重畳表示コンテンツがタップされた際に、設定されたURLもしくはJavaScriptが実行されます。
タップアクションにスクリプトを設定した場合、AR重畳表示アプリケーション実行時にコンテンツがタップされると設定されたJavaScriptが実行されます。また、クライアントオーサリング実行時にコンテンツがタップされた場合は、JavaScriptを実行するWebレイヤが存在しないため、設定されたJavaScriptを文字列としてダイアログで表示します。
但し、スクリプトが0文字の場合はダイアログが表示されません。
タップアクションでURLを選択した場合入力が可能です。タップした際に呼び出すファイルのURLを入力、もしくは[参照]ボタンを押してスマートデバイスに格納されているローカルファイルを選択して下さい。
タップアクションでスクリプトを選択した場合入力が可能です。開発したAR重畳表示アプリケーションのJavaScriptのメソッド・引数を256文字以内で入力してください。
AR重畳表示定義のID情報を確認できます。
サーバオーサリングおよびクライアントオーサリングで設定したAR重畳表示定義名が確認できます。
編集したAR重畳表示定義をサーバへアップロードします。
AR表示画面にてアクションバーにある[アップロード]アイコンをタップします。
サーバへのアップロードの完了後、メッセージが表示されますので、[OK]を押してください。
AR表示画面にてアクションバーにある[シーン選択へ戻る]アイコンをタップします。
スマートデバイスがサーバ通信モードであることを確認します。
スタンドアローンモードの場合は、以下の手順にてサーバ通信モードで起動してください。
シナリオ選択画面にて[終了]アイコンをタップし、クライアントオーサリングツールを終了します。
オンライン環境へ移動します。
スマートデバイスがAR実行サーバに接続できる状態であることを確認し、クライアントオーサリングツールを起動します。
シナリオ選択画面から対象となるシナリオを選択します
シーン選択画面から対象となるシーンを選択し[オーサリングの結果をAR実行サーバにアップロード]を行うか、[コンテンツ一括操作]から[一括アップロード]を行って下さい。
ポイント
クライアントオーサリングからアップロードした場合、[Basic認証のユーザID][日時]の形式でAR重畳表示定義名が設定されます。Basic認証のユーザIDが設定されていない場合は、"DefaultUser"を設定します。
例
Basic認証のユーザ名"aruser" 現在を2013年8月5日15時5分30秒とした場合、「AR重畳表示定義名」は以下のように設定されます。
aruser 20130805 150530
注意
アップロードはサーバ通信モードでしか実行できません。スタンドアローンモードでオーサリングを行った場合は、その後サーバ通信モードにてアップロードを行うようにして下さい。
アップロード時にAR重畳定義名が設定され、AR重畳定義IDは設定されません。AR重畳表示コンテンツを特定するには、AR重畳定義名を利用してください。
データ管理コンソールのAR重畳表示定義一覧の[更新日時]は、新規アップロード時の日時が設定されます。
シナリオ選択画面にて、アクションバーにある[終了]ボタンをタップしてください。クライアントオーサリングが終了します。