記述形式
デプロイメントに関する環境設定を登録する場合
jmcloudsetenvdep create デプロイメント識別子 |
特定のデプロイメント識別子の環境設定を変更する場合
jmcloudsetenvdep modify デプロイメント識別子 |
特定のデプロイメント識別子の環境設定を削除する場合
jmcloudsetenvdep delete デプロイメント識別子 |
すべてのデプロイメント識別子の環境設定を削除する場合
jmcloudsetenvdep deleteall |
すべてのデプロイメント識別子に対する環境設定を表示する場合
jmcloudsetenvdep show |
機能説明
Windows Azure連携機能を利用するために、オンプレミス側で環境設定を行うコマンドです。Windows Azure上のサービスにデプロイメントを展開およびデプロイメントを制御するために必要な環境設定を行います(create)。また、環境設定の変更(modify)、設定の削除(delete/deleteall)や設定内容を表示(show)することもできます。
オプション
デプロイメント識別子
デプロイメントを制御するための環境設定に対応した名前です。
ここで設定するデプロイメント識別子を、デプロイメント制御コマンドで指定してください。
一度設定したデプロイメント識別子の環境設定を変更する場合や削除する場合も、このデプロイメント識別子を指定して設定対象を特定します。
1文字以上の文字列を指定してください。
-slot {staging|production}
デプロイメントが属するスロット(環境)を指定します。
ステージング環境を指定する場合
運用環境を指定する場合
-service DNSプレフィックス(クラウドサービスの名前)
デプロイメントが属しているクラウドサービスのDNSプレフィックス(クラウドサービスの名前)を指定します。
ストレージアカウント作成時に設定したDNSプレフィックス(クラウドサービスの名前)を指定します。
-storageaccount ストレージアカウント名
デプロイメントする際に一時的に使用するストレージアカウントの名前を指定します。
ストレージアカウント作成時に設定したストレージアカウント名を指定します。
-storagekey ストレージアカウントキー
デプロイメントする際に一時的に使用するストレージアカウントキーを指定します。
ストレージアカウント作成時に設定したストレージアカウントキーの、プライマリアクセスキーかセカンダリアクセスキーのどちらか一方を指定します。
-subscriptionid サブスクリプションID
デプロイメントを展開するサブスクリプションのサブスクリプションIDを指定します。
ストレージアカウント作成時に設定したサブスクリプションIDを指定します。
-thumbprint 管理証明書の拇印
デプロイメントを展開するサブスクリプションに登録された管理証明書の拇印を設定します。コマンドはこの拇印を使ってサブスクリプションとセキュアな通信を行います。
ストレージアカウント作成時に設定した拇印を指定します。
-azuretype {FJ|MS}
常に“MS”を指定します。“FJ”は旧版向けであり、現在は利用できません。
復帰値
復帰値 | 意味 |
---|---|
0 | 正常終了 |
1 | オペランドに過不足があります。 |
2 | オペランドに設定できない値が指定されています。 |
5 | 設定されていない識別子が指定されています。 |
6 | すでに設定されている識別子が指定されています。 |
10 | 管理者権限のユーザーではありません。 |
20 | 処理に失敗しました。 |
98 | 環境に起因するエラー |
99 | その他のエラー |
コマンド格納場所
Windows | [Windows Azure 連携機能インストールディレクトリ]\mpjmcloud\bin |
実行に必要な権限
システム管理者(Administratorsグループに属するユーザー)の権限が必要です。
使用例
環境を設定する場合の使用例を以下に示します。
デプロイメントに関する環境設定を登録する場合
jmcloudsetenvdep create deploy1 -slot staging -service webtest -storageaccount omgr -storagekey nhOeztQOnrDfz0cbP3uMycTbvzacsbnqZcWSOQEzWgAdV7oKqaRpIOiEA6Fz+CgdoJz8Gor9jzbMkfsfU4g1iA== -subscriptionid a01234b5c-d6e7-8f9g-h0123-4567i890j1k -thumbprint 79AB4BC2683F6205C83A1BB376A4829695B -azuretype MS
特定のデプロイメント識別子“deploy1”の環境設定を変更する場合
jmcloudsetenvdep modify deploy1 -slot staging -service webtest -storageaccount omgr -storagekey nhOeztQOnrDfz0cbP3uMycTbvzacsbnqZcWSOQEzWgAdV7oKqaRpIOiEA6Fz+CgdoJz8Gor9jzbMkfsfU4g1iA== -subscriptionid a01234b5c-d6e7-8f9g-h0123-4567i890j1k -thumbprint 79AB4BC2683F6205C83A1BB376A4829695B -azuretype MS
特定のデプロイメント識別子“deploy1”の環境設定を削除する場合
jmcloudsetenvdep delete deploy1
すべてのデプロイメント識別子の環境設定を削除する場合
jmcloudsetenvdep deleteall
すべてのデプロイメント識別子に対する環境設定を表示する場合
jmcloudsetenvdep show
実行結果/出力形式
showオプションの出力形式を以下に示します。
[deploy1]
slot=staging
service=webtest
storageaccount=omgr
storagekey=暗号化されています
subscriptionid=aabb2244-2942-4c60-97be-5dczzfbee9aa
thumbprint=116226edbdccfb75e8zs968g405929f1b2ef725b
azuretype=MS
設定項目が1つも存在しない場合は、“設定項目がありません”というメッセージが表示されます。
出力項目の説明
デプロイメント識別子。xxxxxには、デプロイメント識別子として指定した文字列が表示されます。
スロット
DNSプレフィックス(クラウドサービスの名前)
ストレージアカウント名
ストレージアカウントキー
サブスクリプションID
管理証明書の拇印
常に“MS”