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Systemwalker Operation Manager  Windows Azure 連携ガイド
FUJITSU Software

7.1.3 jmcloudsetenvjob  クラウドジョブ実行環境設定コマンド

記述形式

機能説明

Windows Azure連携機能を利用するために、オンプレミス側で環境設定を行うコマンドです。クラウドジョブ実行依頼コマンドが依頼するロールの環境情報を設定(create)します。また、環境設定の変更(modify)、設定の削除(delete/deleteall)や設定内容を表示(show)することもできます。ロールの環境情報は、ロール作成時に指定した値を指定します。これらの値を利用して、クラウドジョブ実行依頼コマンドは、ロールに対してクラウドジョブの実行を依頼します。

オプション

ロール識別子

ロールにクラウドジョブを実行依頼する際に必要な環境設定に対応した名前です。

通常、ロール名と一致させておくことを推奨します。別のサービスやデプロイメントに同じ名前のロールがある場合、この識別子で区別できるように設定してください。

ここで設定するロール識別子を、クラウドジョブ実行依頼コマンドで指定してください。

一度設定したロール識別子の環境設定を変更する場合や削除する場合も、このロール識別子を指定して設定対象を特定します。

以下の半角文字は、ロール識別子に指定できません。

/ ? * \ " < > | :

1文字以上の文字列を指定してください。

-storageaccount ストレージアカウント名

クラウドジョブ実行依頼コマンドがクラウドジョブの実行を依頼するWindows Azureストレージサービスのストレージアカウント名を指定します。

ロール作成時に“OMGRACCOUNTNAME”に設定した値を指定します。

-storagekey ストレージアカウントキー

クラウドジョブ実行依頼コマンドがクラウドジョブの実行を依頼するWindows Azureストレージサービスのストレージアカウントキーです。プライマリアクセスキーかセカンダリアクセスキーのどちらか一方を指定します。

ロール作成時に“OMGRSHAREDKEY”に設定した値を指定します。

-retrycount リトライ回数

クラウドジョブ実行依頼コマンドがクラウドジョブの実行を依頼する際に、通信で成功しなかった場合のリトライ回数を、0~86400の範囲の整数で指定します。省略値は6です。

-retryinterval リトライ間隔

クラウドジョブ実行依頼コマンドがクラウドジョブの実行を依頼する際に、通信で成功しなかった場合のリトライ間隔を秒単位で指定します。1~86400の範囲の値を指定します。省略値は10です。

-azuretype {FJ|MS}

常に“MS”を指定します。“FJ”は旧版向けであり、現在は利用できません。

復帰値

復帰値

意味

0

正常終了

1

オペランドに過不足があります。

2

オペランドに設定できない値が指定されています。

5

設定されていない識別子が指定されています。

6

すでに設定されている識別子が指定されています。

10

管理者権限のユーザーではありません。

20

処理に失敗しました。

98

環境に起因するエラー

99

その他のエラー

コマンド格納場所

Windows

[Windows Azure 連携機能インストールディレクトリ]\mpjmcloud\bin

実行に必要な権限

システム管理者(Administratorsグループに属するユーザー)の権限が必要です。

注意事項

本コマンドで指定するリトライ回数とリトライ間隔は、ロール作成時に設定した“OMGRRETRYCOUNT”と“OMGRRETRYINTERVAL”とは異なります。

使用例

環境を設定する場合の使用例を以下に示します。

実行結果/出力形式

showオプションの出力形式を以下に示します。

[omgrjob]
storageaccount=omgr
storagekey=暗号化されています
retrycount=6
retryinterval=10
azuretype=MS

設定項目が1つも存在しない場合は、“設定項目がありません”というメッセージが表示されます。

出力項目の説明

[xxxxx]

ロール識別子。xxxxxには、ロール識別子として指定した文字列が表示されます。

storageaccount

ストレージアカウント名

storagekey

ストレージアカウントキー

retrycount

リトライ回数

retryinterval

リトライ間隔

azuretype

常に“MS”