Windows Azureを利用することで課金が発生します。以下のリソースは、Microsoft社または、富士通株式会社による課金対象となります。
インスタンス
ネットワークトラフィック、トランザクション
Windows Azureストレージ
ここでは、Systemwalker Operation Manager Windows Azure連携を利用して運用をおこなった場合のトランザクションについて、フェーズに分けて説明します。
課金の見積もりの目安としてご利用ください。
クラウドジョブ実行エージェント動作時
ロールのインスタンスのクラウドジョブ実行エージェントは、依頼キューに対して、メッセージが格納されているか定期的に問い合わせを行います。このときストレージトランザクションが発生します。
例えば、10秒間隔で1日中問い合わせをしていると、以下の計算により、トランザクション数は8640回になります。
見積もり式(例):24[時間] * 60[分] * 60[秒] / 10[秒] = 8640[回] |
クラウドジョブ実行依頼時
クラウドジョブ実行依頼コマンド起動から完了までの一連の処理で発生するトランザクション数は、以下の見積もり式で概算できます。
トランザクション数[回] = 13 + (Ex - S) / C + 3 * (Ex / H) |
見積もり式の説明
1(依頼) + 2(開始と完了) + 4(キューの作成と削除) + 2(コンテナとBLOBの作成) |
注)
C:完了キューへの問い合わせ間隔(秒)
S:完了キューへの問い合わせ開始時間(秒)
H:ハートビートキューへの問い合わせ間隔(秒)
Ex:クラウドジョブ実行依頼コマンドの実行時間(秒) ≒ クラウドジョブの実行時間(秒)
3 * {Ex / H}:ハートビートキューを介した起動確認のため発生するトランザクション(回)
デプロイメント作成時
デプロイメント制御コマンドによるデプロイメントの作成(jmcloudazdep create)時に、発生するトランザクション数は以下のとおりです。
トランザクション数(説明)
3[回] = 2(BLOB作成と削除) + 1(デプロイメント作成) |
なお、デプロイメントの削除および構成変更時には、トランザクションは発生しません。
Windows Azure連携クリーンアップコマンド実行時
Windows Azure連携クリーンアップコマンドは、Windows Azureストレージサービス上の不要なリソースを削除するため、削除時に以下のトランザクションが発生します。
ロール識別子を指定した場合
5[回] = 1(完了キューの削除) + 1(ハートビートキューの削除) |
デプロイメント識別子を指定した場合
1[回](BLOBの削除) |
注意
トランザクション以外に発生する課金について
Systemwalker Operation Manager Windows Azure連携の運用において、上記で説明したトランザクションの他に、利用環境やWindows Azure上で実行する業務アプリケーションに応じて異なる以下の課金が発生します。
ロールインスタンスが稼働している間のインスタンスの稼働時間に対する課金
ストレージに格納される下記ファイルのファイルサイズに対する課金
業務アプリケーションがBLOB上に出力する実行結果ファイル
デプロイメント作成時にBLOB上に一時的に格納されるサービスパッケージ
これらのファイルは、クラウドジョブ実行依頼コマンドまたはデプロイメント制御コマンド終了時に自動的に削除されます。