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Systemwalker Desktop Keeper トラブルシューティングガイド
FUJITSU Software

3.2 ポリシー適用・更新に関するトラブル

1.ポリシーを即時更新したところ、「1件中0件が正常に終了しました」のメッセージが表示されました。

エラーメッセージ

「[MGCM-INF002] 即時更新が終了しました。(%1 件中 %2 件が正常に終了しました)」
可変情報
%1:即時更新に成功したCT数 %2:即時更新の対象CT件数

対象となるバージョン/エディション

BE V12.0L10

BE V12.0L20

BE V13.0.0

BE V13.2.0

BE V13.3.0

V14.0.0/V14.0.1

SE V12.0L20

SE V13.0.0

SE V13.2.0

SE V13.2.1

SE V13.3.0

V14.1.0

V14.2.0

V14.3.0

V15.0.0

◆ 原因 1

クライアント(CT)の電源が入っていないか、ネットワークに接続されていない可能性があります。

【対処方法】

クライアント(CT)の電源をいれてください。またはネットワークに接続してください。

◆ 原因 2

クライアント(CT)で通信するポート、または、名前解決で使用する以下のポート(V12の場合)が開いていない可能性があります。

【確認ポイント】

上記ポートが開いているか、管理サーバ側より以下のコマンドを実行して確認してください。

telnet [CTのIP アドレス] ポート番号

接続できない場合は、エラーが表示されます。
接続できた場合は、画面上の文字が消え、カーソルの点滅だけの画面になります。

【対処方法】

ファイアーウォールの設定で以下のポートを開いてください。

◆ 原因 3

V12.0L20以前のSystemwalker Desktop Keeper のインストーラでは、ログインしているプロファイルに対してだけ使用するポートをあけるように動作します。したがって、インストール後に他のプロファイルでログインすると、Systemwalker Desktop Keeper が使用するポートは閉じた状態になっています。このため、管理サーバからクライアントに対して通信が行えず、ポリシーが反映できません。

【確認ポイント】

【対処方法1】

以下の緊急修正を適用してください。

修正番号:

【対処方法2】

ファイアーウォールの設定で、Systemwalker Desktop Keeper で使用するポートを開いてください。

◆ 原因 4

クライアント(CT)の名前解決ができていない可能性があります。
(ただし、V13.0.0以降は名前解決が不要です)

【対処方法】

◆ 原因 5

NAT環境で運用している可能性があります。

【対処方法】

NAT環境での運用はSystemwalker Desktop Keeperではサポート対象外です。

◆ 原因 6

クライアント(CT)が接続している管理サーバのIPアドレスが間違っている可能性があります。

【確認ポイント】

接続する管理サーバ/統合管理サーバのIPアドレスを変更するクライアント(CT)のコマンドプロンプトから、以下のコマンドを実行し、管理サーバ/統合管理サーバの正しいIPアドレスを確認します。

fsw11ej7.exe <パスワード> /D /D

【対処方法】

以下の手順に従い、対象クライアントの接続先管理サーバのIPアドレスを正しく設定してください。

  1. 接続する管理サーバ/統合管理サーバのIPアドレスを変更するため、クライアント(CT)のコマンドプロンプトから、以下のコマンドを実行します。

    fsw11ej7.exe <パスワード> /C /I <変更後の(統合)管理サーバのIPアドレス>
  2. クライアント(CT)が接続する管理サーバ/統合管理サーバへCT情報を通知するため、クライアント(CT)のコマンドプロンプトから、以下のコマンドを実行します。

    fsw11ej7.exe <パスワード> /R
  3. クライアント(CT)を再起動します。

◆ 原因 7

BE V12.0L10 の場合、PG38786 が発生している可能性があります。

【対処方法】

BE V12.0L10 用の緊急修正(TP07761以降)を適用してください。

2.ユーザーポリシーとCTポリシーでどちらが優先されるかわかりません。

対象となるバージョン/エディション

BE V12.0L10

BE V12.0L20

BE V13.0.0

BE V13.2.0

BE V13.3.0

V14.0.0/V14.0.1

SE V12.0L20

SE V13.0.0

SE V13.2.0

SE V13.2.1

SE V13.3.0

V14.1.0

V14.2.0

V14.3.0

V15.0.0

◆ 原因

ユーザーポリシーとCTポリシーで重複する項目は、ユーザーポリシーが優先され有効になります。
ただし、CTポリシーだけに存在する項目については、CTポリシーが有効になります。
なお、V13.2.0以降は、登録済みのユーザーポリシーを無効に設定することが可能ですので、CTポリシーを優先させることができます。

【対処方法】

ありません。


3.ユーザーポリシーを統合管理サーバで設定しましたが各管理サーバ配下のクライアント(CT)に適用されていないようです。

対象となるバージョン/エディション

BE V12.0L10

BE V12.0L20

BE V13.0.0

BE V13.2.0

BE V13.3.0

V14.0.0/V14.0.1

SE V12.0L20

SE V13.0.0

SE V13.2.0

SE V13.2.1

SE V13.3.0

V14.1.0

V14.2.0

V14.3.0

V15.0.0

◆ 原因

統合管理サーバで設定したユーザーポリシーは、統合管理サーバ配下のクライアント(CT)に対してだけ有効です。
各管理サーバ配下のクライアント(CT)にポリシーを適用するには、各管理サーバにユーザーポリシーを設定する必要があります。
ただし、V13.2.0以降はユーザーポリシーの一元管理に対応しています。

【対処方法1】

各管理サーバにユーザーポリシーを設定してください。

【対処方法2】

V13.2.0以降では、統合管理サーバでユーザーポリシーを一元管理することもできます。設定を変更する場合は、“Systemwalker Desktop Keeper 導入ガイド”の“システム設定を行う”を参照し、[ユーザー情報の管理]を“統合管理サーバで集中管理する(推奨)”に設定してください。

4.ログオン止がされているクライアント(CT)に、ログオン止を解除して[次回起動時に更新する]で更新しましたが、再起動してログオンするとログオン止されました。

対象となるバージョン/エディション

BE V12.0L10

BE V12.0L20

BE V13.0.0

BE V13.2.0

BE V13.3.0

V14.0.0/V14.0.1

SE V12.0L20

SE V13.0.0

SE V13.2.0

SE V13.2.1

SE V13.3.0

V14.1.0

V14.2.0

V14.3.0

V15.0.0

◆ 原因

クライアントのOSを再起動してからSystemwalker Desktop Keeperのサービスが開始され、クライアント(CT)が管理サーバからポリシーを受信するまでタイムラグがあります。

ログオン時、ポリシー受信が完了していない状態の場合は前回の端末ポリシーが有効になるのでログオン禁止されます。

【対処方法】

OSを再起動後、クライアント(CT)が管理サーバからポリシーを受信するまでの数分が経過してから、ログオンしてください。

または、2回再起動してください。

5.クライアント(CT)を起動しましたが、ポリシーが反映されません。

対象となるバージョン/エディション

BE V12.0L10

BE V12.0L20

BE V13.0.0

BE V13.2.0

BE V13.3.0

V14.0.0/V14.0.1

SE V12.0L20

SE V13.0.0

SE V13.2.0

SE V13.2.1

SE V13.3.0

V14.1.0

V14.2.0

V14.3.0

V15.0.0

◆ 原因1

管理サーバのサービスが停止している可能性があります。

【対処方法】

管理サーバのサービスを開始してください。
[サーバ設定ツール]を起動し、[サービス]メニューから[サービス起動]を選択してください。

◆ 原因2

クライアント(CT)で通信するポート、または、名前解決で使用する以下のポートが開いていない可能性があります。(名前解決で使用するポートについてはV12まで)

【確認ポイント】

上記ポートが開いているか、管理サーバ側より以下のコマンドを実行して確認してください。

telnet [接続先管理サーバのIP アドレス] ポート番号

接続できない場合は、エラーが表示されます。

接続できた場合は、画面上の文字が消え、カーソルの点滅だけの画面になります。

【対処方法】

ファイアーウォール(パーソナルファイアーウォール含む)の設定で以下のポートを開いてください。

◆ 原因3

Systemwalker Desktop Keeperのインストーラでは、ログインしているプロファイルに対してだけ使用するポートをあけるように動作します。したがって、インストール後に他のプロファイルでログインすると、Systemwalker Desktop Keeperが使用するポートは閉じた状態になっています。このため、管理サーバからクライアントに対して通信が行えず、ポリシーが反映できません。
(V12.0L20まで)

【確認ポイント】

【対処方法1】

以下の緊急修正を適用してください。

修正番号:

【対処方法2】

ファイアーウォールの設定で、Systemwalker Desktop Keeper で使用するポートを開いてください。

◆ 原因4

V12.0L20SE以前の場合、管理サーバ/統合管理サーバおよびクライアント(CT)の名前解決ができていない可能性があります。
Systemwalker Desktop Keeperでは、ポリシーを反映する処理において、以下の通信で名前解決(IPアドレスからコンピュータ名を解決する(逆引き))を使用しています。

【対処方法】

◆ 原因5

NAT環境(管理サーバからクライアント(CT)に通信できない環境)で運用している可能性があります。

【対処方法】

NAT環境での運用はSystemwalker Desktop Keeperではサポート対象外です。

◆ 原因6

クライアント(CT)が接続している管理サーバのIP アドレスが間違っている可能性があります。

【対処方法】

対象クライアント(CT)の接続先管理サーバのIP アドレスを正しく設定してください。
手順については、“Systemwalker Desktop Keeper 運用ガイド 管理者編”の“接続先の管理サーバ/統合管理サーバを変更する”を参照してください。

◆ 原因7

CTポリシーとユーザーポリシーとでは、ユーザーポリシーが優先して適用されます。そのため、CTポリシーが反映されていない可能性があります。

【確認ポイント】

クライアント(CT)に、ユーザーポリシーが設定されていないか、確認してください。

【対処方法】

ユーザーポリシーが反映されている場合は、以下の対処を実施してください。

◆ 原因8

BE V12.0L10の場合、PG38786が発生している可能性があります。

【対処方法】

BE V12.0L10 用の緊急修正(TP07761以降)を適用してください。

◆ 原因9

グループポリシーが適用されている可能性があります。CTポリシーとユーザーポリシーそれぞれにグループポリシーがあります。そのため、意図したポリシーが反映されていない可能性があります。

【対処方法】

6.端末動作設定が適用されません。

対象となるバージョン/エディション

BE V12.0L10

BE V12.0L20

BE V13.0.0

BE V13.2.0

BE V13.3.0

V14.0.0/V14.0.1

SE V12.0L20

SE V13.0.0

SE V13.2.0

SE V13.2.1

SE V13.3.0

V14.1.0

V14.2.0

V14.3.0

V15.0.0

◆ 原因

[端末動作設定]を設定した場合、ポリシーの適用が行われた後のクライアント(CT)の再起動時に設定が有効となるためです。

【対処方法】

即時更新の場合は、ポリシー適用後クライアント(CT)の再起動を行ってください。

次回起動時に適用の場合は、2回クライアント(CT)の再起動を行ってください。

7.ポリシーを即時更新したところ、「1件中1件が正常に終了しました」のメッセージが表示されましたが、ポリシーが更新されていません。

対象となるバージョン/エディション

BE V12.0L10

BE V12.0L20

BE V13.0.0

BE V13.2.0

BE V13.3.0

V14.0.0/V14.0.1

SE V12.0L20

SE V13.0.0

SE V13.2.0

SE V13.2.1

SE V13.3.0

V14.1.0

V14.2.0

V14.3.0

V15.0.0

◆ 原因

管理コンソールで、誤ったクライアントを選択しています。

誤ったクライアントの例:
端末の入れ替えなどにより使用しなくなったクライアントで、IPアドレスがすでに別のクライアントに割り当てられている場合。

【対処方法】

正しいクライアントを選択して、即時更新を行ってください。