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Systemwalker Desktop Keeper トラブルシューティングガイド
FUJITSU Software

3.1 構成情報に関するトラブル

1.管理コンソールやログビューアにインストール済のクライアント(CT)が表示されません

対象となるバージョン/エディション

BE V12.0L10

BE V12.0L20

BE V13.0.0

BE V13.2.0

BE V13.3.0

V14.0.0/V14.0.1

SE V12.0L20

SE V13.0.0

SE V13.2.0

SE V13.2.1

SE V13.3.0

V14.1.0

V14.2.0

V14.3.0

V15.0.0

◆ 原因 1

管理サーバに登録されているPCをイメージコピーし、そのイメージをマスタとしてクライアント(CT)の構築を行ったためです。Systemwalker Desktop Keeperの管理サーバに一度登録されたPCをマスタとして、イメージコピーして配付しても、管理サーバ上では同一のクライアント(CT)として扱われるため、クライアント(CT)は登録されません。

【対処方法】

現象が発生してからの対処方法

マスタとしたクライアント(CT)を管理コンソール上で削除したのち、各PCで以下の再登録コマンドを実行してください。

fsw11ej7 [パスワード] /R

[パスワード]:クライアント(CT)のインストール時に指定したパスワードを入力します。

現象を発生させないための対策

LANケーブルをはずしてクライアント(CT)をインストールし、そのイメージをコピーしてください。
仮想マスタPCを使用して導入する場合、マスタイメージ上で以下のコマンドを実行し、マスタイメージとして使用してください(V14.1以降)。

fsw11ej7 [パスワード] /image provisioning

[パスワード] : クライアント(CT)のインストール時に指定したパスワードを入力します。

詳細な手順は、“Systemwalker Desktop Keeper 導入ガイド”の“マスタPC/仮想マスタPCを使用した導入”を参照してください。

◆ 原因 2

部門管理者の権限でルート直下のクライアント(CT)を確認しようとしたためです。
部門管理者は、自分が部門管理者としての権限を与えられているグループ配下に対してだけ確認ができます。
クライアント(CT)登録直後、クライアント(CT)はルートに配置されますが、部門管理者はルート直下のクライアント(CT)を確認することはできないため、新規登録したクライアント(CT)を確認できません。

【対処方法】

システム管理者が管理コンソールにログインし、部門管理者権限のグループにクライアント(CT)を移動してください。
その後、部門管理者が管理コンソールにログインしてください。

◆ 原因 3

管理コンソールでの確認箇所が間違っている可能性があるので、以下の説明をもとに、再度管理コンソールで確認してください。

新規登録の場合:

クライアント(CT)はルートに登録されます。

再登録を行った場合:

Systemwalker Desktop Keeperの管理サーバのバージョンによって、以下のように登録されます。

V12.0L10のとき:

ルートに登録されます。

12.0L20以降のとき:

再登録前に登録されていたグループに表示されます。

13.2.0以降で、かつActive Directory連携時:

Localグループのルートに表示されます。

【確認ポイント】

◆ 原因 3”に記載されている箇所を確認してください。
注)Systemwalker Desktop Keeper V12.0L20以降は管理コンソールで検索機能により検索可能です。

【対処方法】

必要ありません。

◆ 原因 4

統合管理サーバ配下の管理サーバの、クライアント(CT)リストの情報が最新になっていない場合があります。

【対処方法】

最新にするには、[ツリー設定]メニューから[ツリー最新表示]を選択してください。

◆ 原因 5

クライアント(CT)インストール時の接続先IPアドレスが間違っている可能性があります。

【確認ポイント】

コマンドプロンプトで、以下のコマンドを実行し、接続先IPアドレスを確認してください。

fsw11ej7 [パスワード] /D /D

[パスワード] : クライアント(CT)のインストール時に指定したパスワードを入力します。

クライアント(CT)が接続する管理サーバ/統合管理サーバのIPアドレスが表示されます。

【対処方法】

接続する管理サーバ/統合管理サーバのIPアドレスを正しいアドレスに修正してください。
手順については、“Systemwalker Desktop Keeper 運用ガイド 管理者編”の“接続先の管理サーバ/統合管理サーバを変更する”を参照してください。

◆ 原因 6

管理サーバのファイアーウォールがSystemwalker Desktop Keeperの使用する通信ポートを閉じているため管理サーバとの接続ができていない可能性があります。

【確認ポイント】

クライアント(CT)インストール時に設定したポート(初期値は10010)でクライアント(CT)と管理サーバの通信ができているか、クライアント(CT)上で以下のコマンドを実行して確認してください。

telnet [接続先管理サーバのIP アドレス] 10010

接続できない場合は、エラーが表示されます。
接続できた場合は、画面上の文字が消え、カーソルの点滅だけの画面になります。

【対処方法】

上記確認で接続できない場合、管理サーバ側のファイアーウォールのポートを開いてください。

◆ 原因 7

管理サーバとクライアント(CT)間で名前解決ができないため、管理サーバと接続できていない可能性があります。

【対処方法】

DNSサーバによる逆引きの名前解決、またはhostsファイルによる名前解決を実施してください。
(ただし、V13.0.0以降は名前解決は不要です)

2.管理コンソールに同一クライアント(CT)が複数登録されています。

対象となるバージョン/エディション

BE V12.0L10

BE V12.0L20

BE V13.0.0

BE V13.2.0

BE V13.3.0

V14.0.0/V14.0.1

SE V12.0L20

SE V13.0.0

SE V13.2.0

SE V13.2.1

SE V13.3.0

V14.1.0

V14.2.0

V14.3.0

V15.0.0

◆ 原因 1

インストールとアンインストールを繰り返すと、同一クライアント(CT)が複数登録されます。(V12.0L10のみ)

【対処方法】

以下の手順で対処してください。

  1. バックアップコマンドを使用して、古いクライアント(CT)のログ情報をバックアップします。

  2. 管理コンソールで古いクライアント(CT)を削除します。

  3. クライアント(CT)をインストールします。

◆ 原因 2

クライアント(CT)で再登録コマンドを実行すると、複数登録されます。(V12.0L10のみ)

fsw11ej7 [パスワード] /R

[パスワード] : クライアント(CT)のインストール時に指定したパスワードを入力します。

【対処方法】

  1. バックアップコマンドを使用して古いクライアント(CT)のログ情報をバックアップします。

  2. 管理コンソールで古いクライアント(CT)を削除します。

  3. クライアント(CT)をインストールします。

◆ 原因 3

クライアント(CT)側のファイアーウォールが有効になっているなどの理由によりポートが閉じていた場合、「クライアント(CT)⇒管理サーバ」の通信が可能な状態でも、「管理サーバ⇒クライアント(CT)」への接続はできません。このため、クライアント(CT)の起動時に管理サーバにクライアント(CT)が登録されますが、クライアント(CT)には管理サーバに登録されたという情報が伝えられないため、クライアント(CT)を起動するたびに管理サーバに登録されます。したがって、クライアント(CT)が重複登録されます。

【確認ポイント】

クライアント(CT)インストール時に設定したポート(初期値は10010)でクライアント(CT)と管理サーバの通信ができているか、管理サーバ上で以下のコマンドを実行して確認してください。

telnet [CTのIPアドレス] 10010

接続できない場合は、エラーが表示されます。
接続できた場合は、画面上の文字が消え、カーソルの点滅だけの画面になります。

【対処方法】

クライアント(CT)側のファイアーウォールを無効とするか、Systemwalker Desktop Keeperで使用するポートを開いてください。

◆ 原因 4

クライアントマシンをリプレースしたなどの理由により、以下「クライアント(CT)登録時の同一クライアント(CT)判断条件」のうち、1つの条件が合致しない状態で再登録コマンド(fsw11ej7.exe [パスワード] /R)を実行しました。

クライアント(CT)登録時の同一クライアント(CT)判断条件

【確認ポイント】

上記クライアント(CT)登録時の同一クライアント(CT)判断条件は全ての条件が合致した状態で同一のクライアント(CT)とみなします。

それ以外は他クライアント(CT)として再登録が行われます。

V13.3から管理者が同一クライアント(CT)判断条件を何にするかを設定可能です。

【対処方法】

前回登録したクライアント(CT)と、今回登録したクライアント(CT)が、同一のものであると判断されるように、サーバ設定ツールでの設定を変更してください。
その後、再登録コマンドを実行してください。
サーバ設定ツールでの変更方法は、以下のとおりです。
サーバ設定ツールを起動し、[システム設定]画面の[クライアント(CT)登録時の同一クライアント(CT)判断条件]で、前回と今回とで条件が異なる項目に対して、[使用しない]を選択してください。

3.管理サーバでグループの変更を行い、サービスを再起動しましたが、統合管理サーバに変更情報が反映されません。

対象となるバージョン/エディション

BE V12.0L10

BE V12.0L20

BE V13.0.0

BE V13.2.0

BE V13.3.0

V14.0.0/V14.0.1

SE V12.0L20

SE V13.0.0

SE V13.2.0

SE V13.2.1

SE V13.3.0

V14.1.0

V14.2.0

V14.3.0

V15.0.0

◆ 原因

V13.0以前では、サービス起動時に構成情報は統合管理サーバに送信されません。したがって、サービス再起動では、情報が反映されません。
(V13.2以降では、サービス起動時に構成情報が統合管理サーバに送信されるため、情報が反映されます。)

【対処方法】

管理サーバ配下の最新情報を、統合管理サーバに反映するためには、統合管理サーバの管理コンソールで[ツリー設定]メニューから[最新表示]を選択してください。

4.管理コンソールから新規グループが作成できません。(「CTグループ作成」メニューがグレーアウトされています。)

対象となるバージョン/エディション

BE V12.0L10

BE V12.0L20

BE V13.0.0

BE V13.2.0

BE V13.3.0

V14.0.0/V14.0.1

SE V12.0L20

SE V13.0.0

SE V13.2.0

SE V13.2.1

SE V13.3.0

V14.1.0

V14.2.0

V14.3.0

V15.0.0

◆ 原因

空のグループを表示しない設定になっています。

【対処方法】

管理コンソールの[ツリー設定]メニューから[空のグループは表示しない]のチェックを外してください。