データベース用の領域には、磁気ディスク内のパーティションをそのまま割り当てます。データベーススペースの作成までに、実際のローデバイスが獲得されている必要があります。
データベーススペースの作成は、CREATE DBSPACE文で行います。
CREATE DBSPACE文を実行すると、以下の処理が行われます。
データベーススペースと実際のローデバイスとが対応付けられる
データベーススペースと使用するログ環境も対応付けられる
RDBディクショナリにデータベーススペースに関する情報が登録される
■CREATE DBSPACE文
CREATE DBSPACE文では、データベーススペース名と、データベーススペースを作成するローデバイス名を指定します。
ユーザログテーブルのためのデータベーススペースの定義を実行するCREATE DBSPACE文の例を、以下に示します。
データベーススペースDBSP_1、DBSP_2、およびDBSP_3を作成します。それぞれのデータベーススペースには、ユーザログテーブル専用の以下のローデバイスを割り当てます。これらのローデバイスはすでに定義済で実在するものとします。
DBSP_1・・・/dev/rdsk/c1t0d1s1
DBSP_2・・・/dev/rdsk/c2t0d2s3
DBSP_3・・・/dev/rdsk/c3t0d3s3
CREATE DBSPACE DBSP_1 ALLOCATE RAWDEVICE /dev/rdsk/c1t0d1s1; CREATE DBSPACE DBSP_2 ALLOCATE RAWDEVICE /dev/rdsk/c2t0d2s3; CREATE DBSPACE DBSP_3 ALLOCATE RAWDEVICE /dev/rdsk/c3t0d3s3; |
DBSP_1・・・/dev/raw/raw10
DBSP_2・・・/dev/raw/raw11
DBSP_3・・・/dev/raw/raw12
CREATE DBSPACE DBSP_1 ALLOCATE RAWDEVICE /dev/raw/raw10; CREATE DBSPACE DBSP_2 ALLOCATE RAWDEVICE /dev/raw/raw11; CREATE DBSPACE DBSP_3 ALLOCATE RAWDEVICE /dev/raw/raw12; |
DBSP_1・・・RDB_DBS1
DBSP_2・・・RDB_DBS2
DBSP_3・・・RDB_DBS3
CREATE DBSPACE DBSP_1 ALLOCATE RAWDEVICE \\.\RDB_DBS1; |
■データベーススペース名
データベーススペース名には、36文字以内の先頭が英字で始まる英数字、または18文字以内の日本語文字列を指定します。
■ローデバイス名
データベーススペースに割り当てるローデバイス名を指定します。
■マルチRDB運用の場合の注意事項
マルチRDB運用を行う場合は、ほかの高信頼性ログ機能環境とローデバイスが二重にしないように注意してください。
ローデバイスの作成後、各システムの起動ユーザだけがアクセスできるように、chownコマンドおよびchmodコマンドを使用して、アクセス権を設定してください。chownコマンドおよびchmodコマンドの詳細は、使用しているOSのコマンド文法書を参照してください。