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Interstage Business Application Server 運用ガイド(高信頼性ログ編)
FUJITSU Software

第1章 概要

本章では、高信頼性ログ機能の運用の概要について説明します。

現在、オープンプラットフォームを活用して基幹システムを構築する場合に、ユーザログ(ジャーナル)の取得は必須機能となっています。なかでも、業務履歴は、業務データの一部であり、リカバリやトランザクション制御などの高信頼性を求められます。

高信頼性ログ機能では、これらの高信頼性を求められるログ取得を目的とした機能を提供します。この機能により、アプリケーション開発において、業務ロジック開発に専念でき、安定稼働システムの早期実現が可能となります。

なお、ユーザログとは、オンラインやバッチの処理内容(入力情報や返却情報など)を個々のシステムで定めた業務データの位置付けで取得するものです。特に高信頼性を求められるログとは、業務処理の証拠や情報系システム向けの基礎データとして位置付けられるログを想定しています。

高信頼性ログ機能は、Symfoware/RDBの一部の機能を利用して実現しています。

以下に、高信頼性ログ機能と運用のイメージを示します。

(1) 高信頼性ログ機能は、業務アプリケーションによる業務データベース処理と連動して、ユーザログテーブルに信頼性の高いログを取得することができます。

(2) 取得したログは、エクスポートしたあとで、利用者側の運用により分析や蓄積などを行うことが可能です。

(3) エクスポートしたログは要件に合わせて、利用者側の運用により、「変換」「加工」「転送」などを行うこともできます。